ローカル路線バス乗り継ぎの旅(ローカルろせんバスのりつぎのたび)は、テレビ東京系列の『土曜スペシャル』で、2007年10月から放送されているレギュラー企画である。この項では、2016年2月13日に公開 された映画『ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE』についても記述する。太川陽介と蛭子能収に女性ゲスト(女優、タレント。番組では「マドンナ」と称している)1人を加えた3人が、日本国内にある路線バスを乗り継いで3泊4日の日程内に目的地への到達を目指す。一般的な旅番組 とは趣が異なり、路線バスにより制限時間内に目的地への到達を目指すことが第一となっているため、一行は観光を楽しむよりも時間に追われながら行動することになる。利用するバスの乗り継ぎ時間によっては有名な観光地を素通りすることもある反面、あまり知られていない穴場スポットに立ち寄ることもしばしばある。バスの車内や待ち時間における出演者と地元住民との触れ合いも紹介しており、番組の売りともなっている。製作に際しては「やらせ」の誤解を招かない範囲で、事前にスタッフ側でルート周辺の全バス会社に番組の趣旨や乗車時期を伝えて協力を依頼し、車内の撮影許可を申請しているが、通勤時間帯や都市部などで撮影許可の出ない会社もある。初回は2007年10月に放送。当初は単発企画の予定だったが、一般的な旅番組とは一線を画す奇抜な内容が好評であったため、2008年度から年2回のレギュラー企画になり、2012年度から年3回に拡大され現在に至る。激戦区である土曜夜のゴールデンタイムにおいて10%を超える好調な視聴率になっていることから、テレビ東京の業績が好調なことがメディアで取り上げられるときには必ず本番組が代表として扱われる。太川と蛭子が他局の番組で共演する機会も多く、本番組のエピソードも出演番組で語られたほか、2人をゲストに本番組のパロディが制作されたこともある。また、太川と蛭子がそれぞれ「路線バスで旅をするタレント」として番組に出演する機会も増えている他、久米宏、松本人志、伊集院光など著名人の中にも番組ファンを公言する者が多い。番組の人気も相まって、2014年のゴールデンウイークに行われたテレ東フェスティバル 内のイベントで、初めて番組のトークショーが開催された ほか、2014年9月に「土曜スペシャル」企画枠の中で初となる公式ホームページを立ち上げ、過去に放送された内容や太川、蛭子、女性ゲストの3人が訪れた場所、乗車したバス等をまとめて紹介している。2014年からこれまで放送された内容の一部がDVDになって発売されている。2016年4月より『土曜スペシャル』は1時間半に短縮されたが、当番組は従来通り2時間半で放送されている。シリーズを重ねるにしたがってルールがまとまってきたこともあり、第13弾からはオープニング(出発地)で「路線バスの旅のルール」とテロップで掲出されるほか、公式ホームページでは「路線バスの旅のルール3箇条」として以下のように示されている。はじめの1 - 2分程度、ナレーションにより予告編が流れた後、まずスタート地点に立つ太川と蛭子の2ショット映像になり、そこで番組タイトル と、前回の旅の振り返り、今回の旅の大まかな行程を太川が説明する。その間にテロップで「旅のルール」が表示される。そして女性ゲスト(マドンナ)の紹介と共にゲストが登場する。そして3人で軽くトークをし、出発する。まず、バス会社の案内所でバスの乗り継ぎ方法を尋ね、教わったバスに乗る。もしくはゴール地点の方面に向かうバスに乗り、運転手にその先のバスの乗り継ぎ方法を尋ねる。バスがない区間は徒歩でつなぐ。徒歩は数キロの時もあれば十数キロあることもある。食事は乗り継ぎの時間が開いたとき(おおむね30分以上)に近くの食堂でとる。これを夜、その日のバスがなくなるまで繰り返し、バスが終わっていたら翌朝乗るバス時刻を確認し、今夜泊まる宿を探す。宿は素泊まりで取り、近場の食堂・居酒屋に行き、夜の食事をとる。食事が運ばれてくるまでの間、今回旅をしているエリアの地図(スタート地点から現在地までの道のりを赤線で示している)を見ながら今日までの進行状況と明日の作戦などを話し合い、食事をして一日を終える。これを4日間繰り返しゴールを目指す。そして4日以内に目的地に到達できれば「成功」、できなければ「失敗」となる。太川は3日目をハプニングや番狂わせ がよくあることから「魔の3日目」、4日目を成功か失敗か結果が出る日であるため「運命の4日目(運命の最終日)」と呼んでいる。途中、バスを乗り継いで立ち寄った町の街並みや史跡、観光名所などをVTRとナレーションで簡単に紹介する。スタートしてからゴールまで画面左上に「○日目」、その下にバスもしくは徒歩での移動中は県名のみ、乗り継ぎや宿泊での滞在中は県名と市町村名が常に表示される。移動中に県境を越えると、越えた瞬間に県名の表示も変わる。成功の回ではゴール地点が近づく時にキートン山田のナレーションに合わせて3人がアップで映されることが恒例となっているほか、ゴール地点に近い停留所に降りる際、女性ゲストが降車ボタンを押すのがお決まりとなっていて、ゴールの際は3人で万歳やハイタッチを行うなど喜びあう姿が流れる。逆にゴールできず失敗に終わった回では、太川がリタイアを決断するなど悔しがる3人の表情が流れ、女性ゲストを太川が気遣う。その後スタートからの走行距離、乗り継いだバスの本数、運賃(1人分)の総額が表示された後、ゴール地点もしくは断念した地点で3人が旅の感想を述べ、視聴者に最後のあいさつをする。ゴールできなかった場合は別撮りしたゴール地点の映像が挿入される。テレビ東京系列では『土曜スペシャル』枠で放送する。なお、『土曜スペシャル』を同時ネットしていないテレビ北海道、テレビ大阪、TVQ九州放送もこの番組だけは遅れネットで放送 されていて、2時間の短縮版として火曜日または土曜日に放送される(その際の遅れ日数は、10日 - 約1ヶ月)。系列のBSジャパンでも不定期で放送されているが、地上波本放送の1-2カ月後に放送される ほか、再放送の機会も比較的多い。近年、テレビ東京では2時間半での放送となっているが、BSジャパンでは2時間弱に編集したものを放送する場合がある。なお、2015年4月から第1弾(一部回を除く)からの再放送が基本的に第1もしくは第2木曜に実施されている。放送時間が2時間を超える回の場合、ネット局の遅れ放送や再放送では短縮版やダイジェスト版が放送されたり、同時放送では番組途中からの放送(飛び乗り)となる場合がある。また、一部ネット局で完全版や短縮版を2回から3回に分けて放送したり、完全版を後日あらためて放送したり、BSジャパンで完全版や短縮版を放送するなどの対応も取られている。テレビ東京系列外の地方局(独立局含む)では週末の午後に放送されることが多い。テレビ東京が制作した前後編版(前編の予告編、後編のおさらいのナレーションは園崎未恵)が放送されることもある。番組表等も『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』や『ローカル路線バスの旅』と不定期で変わる。『ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE』(ローカルろせんバスのりつぎのたび ザ・ムービー)のタイトルで、2016年2月13日に公開。台北市から台湾本島最南端の鵝鑾鼻(がらんび)灯台を目指した、本シリーズ初の海外ロケとなる。通訳が加わる以外はTV版とほぼ同じ体制およびルールであり、全編4K撮影となる。台風21号が台湾に進行する中での収録となり、3日目には台湾北部に上陸した。なお、台湾が舞台である関係から公開直前の2016年2月6日に発生した台湾南部地震の義援金に映画売り上げの一部が寄付されることになった。キャッチフレーズは「旅は人生そのものだ。」いずれも、発売元:テレビ東京、販売元:ハピネット。テレビ放送ではBGMを色々なサウンドトラックから流用しているが、DVDでは独自のもの(一部テレビで使われたものもあり)に差し替えられている。物によっては短縮版をさらに縮めた内容となっている。メニューは本編再生ボタンのみ、字幕も未対応。いずれもトミーテックよりバスコレクションとして発売されている。いずれも2台セットで、パッケージには蛭子が描いたイラストが用いられている。土曜スペシャルでは路線バスを乗り継いで目的地を目指す本シリーズのほかに、トラックや船を乗り継いだり、本シリーズとは逆に高速バスのみを乗り継いで目的地を目指す番組も企画・製作されている。詳細は土曜スペシャルレギュラー企画の項を参照のこと。
出典:wikipedia
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