フェル帝国(フェルていこく、Fel Empire)は、『スター・ウォーズ・シリーズ』のスピンオフ作品に登場する架空の国家。ヤヴィンの戦いの43年後、第二次銀河内乱の後に成立した帝国である。前身はギラッド・ペレオン統治下のインペリアル・レムナントであり、さかのぼればパルパティーン皇帝の銀河帝国、さらには銀河共和国にいたる。フェル帝国は、銀河帝国(後にインペリアル・レムナント)のエース・パイロットであり、後には新共和国や銀河自由同盟とも共に戦ったスーンター・フェルと、反乱同盟軍のエース・パイロットウェッジ・アンティリーズの妹シャル・アンティリーズの間に生まれた息子ジャグド・フェルを初代皇帝とし、代々その子孫が統治する。銀河帝国の残党(インペリアル・レムナント)は新共和国との講和後、銀河の一地方政権として新共和国とは積極的な友好関係にもないが、特に敵対もしないという施政方針をとっていた。だがユージャン・ヴォングの侵攻により、ホイルス銀河系の諸文明が一致団結して侵略者に立ち向かわなければならなくなった時、ついにインペリアル・レムナントは銀河自由同盟(崩壊した新共和国の有志が樹立した、ユージャン・ウォングに対抗する臨時政府)と協力して敵に立ち向かった。ユージャン・ウォング戦争以降、インペリアル・レムナントは事実上は銀河自由同盟(新共和国の後継政権)の加盟国となり、第二次銀河内乱ではインペリアル・レムナントの指導者であるギラッド・ペレオン大提督やナタシ・ダーラ提督は、ジェイセン・ソロの支配の下でダークサイドに堕ちた銀河自由同盟中央政府ではなく、反乱軍である銀河自由同盟亡命派について戦い、ジェダイ騎士団とも共闘関係にあった。ヤヴィンの戦いから43年後、ジャグド・フェルは再び銀河を再統一した銀河自由同盟亡命派と、ジェダイの長ルーク・スカイウォーカーの後援を受けて、インペリアル・レムナントの国家元首に即位した。当時首都はインペリアル・レムナントの勢力下にあったバスティオン(Bastion)に置かれていた。フェル帝国は、その前身であるペレオン政権下でのインペリアル・レムナントがそうであったように、曲がりなりにも銀河自由同盟が銀河系全域を統治する主権を有していることを認めており、その下位の半独立した地方政権として積極的な参加はしないものの、一定の友好関係を築いていた。しかし、ジャグド・フェルの「戦闘なき勝利計画」に基づき、ユージャン・ヴォング戦役や第二次銀河内乱で傷ついた惑星に、復興支援を通じて帝国の影響力を行使する政策の結果、フェル帝国は徐々に、弱小な一地方政権からの脱却を果たしていき、全銀河の覇権には程遠いものの、強力な地方国家といえるまでに成長する。そしてヤヴィンの戦いの127年後には、遂に銀河連合自由同盟が、かつて降伏し帰順したはずのユージャン・ヴォングと組んで銀河の平和を脅かしているという口実の元、銀河自由同盟に対して宣戦布告し、その3年後には全銀河の覇権を握った。しかし、その直後に、ダース・クレイト(Darth Krayt)の元で再編されたシスにより、第3代皇帝ローン・フェルは首都コルサントを追われた。覇権はシスの帝国に奪われ、フェル帝国亡命政府は銀河自由同盟の残党と手を組んで、これに対抗することとなる。かつてのパルパティーン支配下の銀河帝国において広く見られ、また法律や政策で公式に推進されていた、女性差別や非人間差別主義の露骨な発露は、ギラッド・ペレオン大提督の統治下のインペリアル・レムナントでは大幅に改善され、女性やエイリアン(非人間)の地位は、ほぼ新共和国(当時)や、かつての旧銀河共和国の最良の時代と同様のものとなった。フェル帝国でもこれは引き継がれ、エイリアンや女性の高官や兵士も少なくない。皮肉にもペレオンの政策が、パルパティーン支配下のニュー・オーダーの最も醜悪な面を取り除き、人道主義に基づく法治とモフ評議会による君主独裁の制限によって、新共和国や銀河自由同盟のような民主主義国家にさして劣らないだけの公平な統治を実現したことは、かつて反乱同盟軍(新共和国の前身)がパルパティーンの恐怖政治と差別主義に対して突きつけた倫理的な抗議の力とそれに対する銀河市民の支持を、新共和国、さらには銀河自由同盟は、ペレオン以降のインペリアル・レムナントに対してさして持てないことを明らかにした。フェル帝国が銀河自由同盟の打倒を呼びかけた際、それに続く惑星が相次いだこと、彼らがコルサントを一時とはいえ占領し、銀河の覇権を握れたのは、ペレオン以降100年余りの間の政治が「邪悪な銀河帝国」というイメージを払拭し、銀河市民に対してフェル帝国自体を、少なくとも「腐敗した民主主義の銀河自由同盟に代わりうる、一定の善政を維持できる穏健な君主制」として提示できたことが大きい。帝国騎士団(Imperial Knight)は、ジェダイ騎士団やシス・オーダーに類似した、訓練されたフォースの能力とライトセーバーの使い手によって構成される騎士団である。帝国騎士団はフェル帝国に無比の忠誠を誓うが、かつての銀河帝国や、ペレオン以前のインペリアル・レムナントでは、フォースの能力とライトセーバーを用いる剣術を身に着けた者たちは、例外なくダークサイダー(シス、またはダーク・ジェダイ)であったのとは違い、基本的には人道を重んじ、フォースのライトサイド(光明面)に従い、銀河の平和と秩序を守ることを使命としている。彼らは、フェル帝国と皇帝が銀河の平和と秩序、安定を維持するための正当な権力としてあるかぎりこれを守護するが、仮に皇帝がダークサイド(暗黒面)に堕ちた場合には、彼をライトサイドに引き戻すか、あるいは権力の座から追放することを義務とする。すなわち帝国騎士団は、フェル帝国に再びパルパティーンのような邪悪な独裁者が生まれないための、生ける法の守護者でもある。ただし、帝国騎士団はその性質上、フェル帝国自体の打倒や、帝国からの離反などは絶対に許されず、旧共和国や新共和国、銀河自由同盟のジェダイ騎士団と比べると、フォースのライトサイドに忠実に仕えているとはいえない側面もある。そのためジェダイ騎士団は帝国騎士団に対して、「シスやダーク・ジェダイではないが、しかしジェダイ騎士団とは異なった基準で行動するフォースの使い手」と看做している。
出典:wikipedia
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