日本航空115便しりもち事故(にほんこうくう115びんしりもちじこ、Japan Airlines Flight 115)は、1978年(昭和53年)6月2日、東京(羽田)発大阪(伊丹)行日本航空115便ボーイング747SR-46(ジャンボジェット、機体記号JA8119)が、大阪府豊中市蛍池西町の伊丹空港に着陸する際、機体尾部を滑走路面に接触させた(いわゆるしりもち着陸、以下「不良着陸」という)事故である。日本航空115便接触事故とも。死者はいなかったが、不良着陸後機体がバウンドしたことで、3名の負傷者を出した。この事故における修理ミスは、後の1985年(昭和60年)8月12日に発生した、単独機で世界最悪の航空事故死者数を記録した「日本航空123便墜落事故」の原因となっていたことが判明している。すなわち、今回の不良着陸により機体尾部の圧力隔壁が破損。製造元のボーイングに修理を依頼したが、その修理に欠陥があり、修理箇所に金属疲労が発生。金属疲労を起こした修理箇所が、与圧によって破壊され、垂直尾翼と補助電源装置の脱落に至ったものである。同事故については、該当記事を参照のこと。事故機は、今回の事故を含め計3回の事故を起こしている。JALは、今回の不良着陸で損傷した圧力隔壁など機体尾部の修理を、ボーイングに依頼したが、同社のエンジニアによる圧力隔壁の修理に欠陥があり、損傷した圧力隔壁の交換部分との繋ぎ目に挟む部材が、途中で2枚にカットされていたため、本来2列必要なリベットが1列分しか利かない状態になっていた。また、その後のJALの検査では、欠陥修理部分が他の部材に覆われて見えなくなっていたため、欠陥修理は発見できなかった。これらの要因によって、後日のJAL123便として運用中に生じた事故を防げなかったのである。
出典:wikipedia
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