レキットベンキーザー（）は、イギリス・ロンドン郊外のバークシャー州・スラウに本社を置く、トイレタリー分野を中心とした日用品・医薬品・食品メーカー。レキットベンキーザー・グループ（）として、ロンドン証券取引所に上場している（）。1999年12月、イギリスを拠点とするレキット＆コールマン社（）と、オランダを拠点とするベンキーザー社（）の合併により発足した。世界約60ヵ国に事業所を置き、200か国以上で製品を販売している。レキット＆コールマン社は、1840年のによるキングストン・アポン・ハルでの起業に始まり、1886年に最初の海外事業所をオーストラリアに開業、1888年には、ロンドン証券取引所に株式上場を果たした。1938年にマスタードの製造で知られたノリッチの社と合併し、社名をに変更、その後も1994年にヘルスケア企業のを買収するなど、事業拡大を続けたが、コールマンの食料品部門は1995年に売却している。ベンキーザー社の起源は、1822年、が、ドイツで工業製品と消費財の生産で起業したことに遡る。ベンキーザー社は1997年に株式上場を行った。1999年に両社が合併し、レキットベンキーザーが発足、サプライチェーンの再編が行われ、引き続き順調な成長を遂げた。2005年に、ブーツから、鎮痛剤のNurofen、のど飴のStrepsils、ニキビ治療薬のクレアラシルの製造権を獲得した。2010年に、から、Durexの製造権を獲得した。セーブ・ザ・チルドレンの有力スポンサーの一つとして知られている。設立当初はエステー化学と販売提携して、脱毛剤『ヴィート』と食器洗い機用洗剤『フィニッシュ』の輸入販売を主としていた。その後、親会社による同業他社の買収などにより業容を拡大した。世界各国のレキットベンキーザー社では、漂白剤や住居用洗剤、殺虫剤といったトイレタリー製品や、のど飴や胃腸薬等のOTC医薬品も販売しているが、日本市場では後発企業故に『ドクター・ショール』や『薬用せっけんミューズ』といった他社からの買収ブランドを中心に商品点数が絞られている。現在は『ドクター・ショール』等の旧SSLヘルスケアジャパン製品、化粧品メーカーノエビアの子会社ボナンザに販売を委託しているクレアラシル(ニキビ治療クリームのみ明治薬品に製造販売を委託)を除き、販売・流通はアース製薬に委託している。

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