『ロックマンギガミックス』(ROCKMAN GIGAMIX) は、有賀ヒトシによる日本の漫画作品。ロックマンシリーズを原作とする漫画作品であり、『ロックマンメガミックス』の続編に当たる。基本的にはロックマンシリーズの世界観やキャラクターを使ったオリジナルストーリー(モチーフとした作品の数ヵ月後ないしは数年後を舞台のイメージとしているため)で、有賀独自の解釈で世界観を作り上げている。作風としては、『鉄腕アトム』同様の「ロボットの存在意義や葛藤」を描いた前作に対し、本作では「ロボットに心を持たせた理由」「人類の存亡をかけた壮絶な戦い」を描いたシリアスで重いストーリーが展開される。『メガミックス』からおよそ10年振りの完全な新作としてストーリーが描かれており、全3巻構成となっている。Vol.1は、2つの短編、Vol.2、3には最終章となる長編が収録されている。有賀は執筆中に腕を痛めており、そのため2巻、3巻は有賀と友好関係にある多数の漫画家やイラストレーター(この中には妻の古代彩乃や漫画版『ロックマンX』作者の岩本佳浩などもいる)が作画などに協力している。そのため、本来の有賀の画風と異なったイラストレーションになっている場面が多い。なお、「アステロイドブルース」以外の作品のプロットは『ギガミックス』刊行より10年以上前となる『メガミックス』終了時点からすでにしていた(ただし、有賀の弁によると休載期間中に作り直した箇所も多いという)。だが、『メガミックス』を掲載していた『コミックボンボン』増刊号の休刊などによって長い間執筆の場所を失ってしまっていたという経緯がある。その名残として、「バーニングホイール」では背景広告として本来の掲載予定時期ならカプコンの最新作となるはずだった『ストリートファイターIII』の広告がある、「白い悪夢」以降に『ロックマンワールド5』関連要素が盛り込まれているのは当時ニンテンドーパワー用タイトルとして『ワールド5』が登場予定だったことで時事ネタとなるはずだった、といった要素がある。「バーニングホイール」と「暗黒の月」には読者から募集されたデザインを基にしたロボットが多数登場していて、このデザインは当時作者のサイト「有賀MEGAMIX」で「やられロボ募集」という名称で公募が行われていた。Vol.3の表紙の裏には、スペシャルサンクスとして採用された投稿者のハンドルネームが記載されている(有賀のブログによると、古代彩乃からの指摘だったとのこと)。2015年の4月から6月にかけて、復刊ドットコムより一部改訂した新装版が全3巻刊行された。「バーニング・ホイール」の後に起きたストーリーとして描かれる。『ロックマン8 メタルヒーローズ』と『ロックマンワールド5』の2つのストーリーを組み合わせたストーリー展開で、有賀のロックマン作品の最終章となっている。また、スペース・ルーラーズは異星文明のロボット集団ではあるが、Dr.ワイリーが復活させたのではなく、遥か昔に白いロボットに封印されていた設定になっており、白い悪夢に登場するスペース・ルーラーズを封印したそのロボットは、ロックマン8の冒頭での、地球に来る前の姿のデューオを元にしている(地球に来る前の姿のデューオは、書籍『R20』に悪のロボット共々設定画が載っている)。『ロックマンワールド5』のボスのこと。自らを「宇宙の破壊者」と称する。圧倒的なまでの戦闘力を誇り、世界各地の高性能ロボットを瞬く間に殲滅した。異星文明が製作したロボット軍団である点は共通しているが、本作ではワイリーが覚醒させたという設定ではなく、デューオが自身の中に封印していたという設定になっている。自分達を造った文明を惑星ごと滅ぼし、異星人の生き残りが逃れた小惑星αを滅亡寸前まで追いやったものの、突如現れた白いロボットによって封印された。白いロボットが致命傷を負った事で復活を果たし、地球への無差別攻撃を開始する(後にこの事件は「ルーラーズ災害」と称された)。全員が、両瞳の白目、黒目が反転しており、禍々しい様相となっている。作中では言及されなかったが、『ロックマンマニアックス』に掲載された設定資料集によれば、ルーラーズの持つ強大な力は、体内に搭載された超エネルギー元素からもたらされたものであり、彼らを生みだした異星人の科学技術は、作中の地球人のそれと大差ないとされる。ルーラーズは超エネルギー元素からもたらされる膨大な力を、被膜(エネルギー被膜)のような形で常に体表面に纏っており、これは敵からの攻撃を防ぐバリアーとしての他、体内からのエネルギーの暴走による自壊を防ぐ役割も果たしている。これに加えて、ルーラーズは各々の特性に合わせて、それぞれ異なった形でエネルギーを戦闘に利用しており、これが各個人の性能差として表れている。エネルギー被膜を突破してダメージを与えるには、こちらも超エネルギー元素によるエネルギーで中和するか、核兵器並みのエネルギーで強引に突破するしかない(クイックマンがマーキュリーを倒したのは後者の方法)。原作ゲームである『ワールド5』においても、スペースルーラーズにはロックバスター及びスーパーロックバスターが効かない設定になっている為、これは本作の独自設定にはならないと言える。容姿に関しては有賀曰く「7と8に登場するワイリーナンバーズはゲーム内でのビジュアルが公式絵に近いため、(他のナンバーズと比べると)アレンジは控えめ」とのこと。『ロックマン7』のボスのこと。「バーニングホイール」ではフォルテやスターマンたちと共にバトル&チェイスにおびき寄せたロックマンへの刺客として仕向けられるが、作戦から勝手に離脱するフォルテやフリーズマン、スラッシュマンごとロックマンを仕止めようとするシェードマンなど、連携力は低くどれもロックマンを妨害するには至らなかった。一方で、スプリングマンとターボマンは「レイ=ブリュイルト博士」のロボットという肩書でレースに参加、終盤にはDWNであることを明かしてロックマンを追いつめる。「白い悪夢」では、突如に現れた白いロボットを倒すためにサードナンバーズと供に戦うが、健闘虚しく、ワイリーを避難させてたシェードマン以外が破壊され、シェードマンも囮となって倒されてしまう。だが、事前にシェードマンの指示を受けていたダークマンシリーズがセカンド、サーズのナンバーズと共に回収しており、自己修理を終えた「光る明日へ」で再登場、全ナンバーズと共に旧ワイリー基地で破損したパーツの代わりとして働き、サンゴッドと戦うロックマンにエールを送った。『ロックマン8』のボスのこと。「光る明日へ」でスペースルーラーズとの戦いが終わった後、ワイリーによって製作され、ワイリータワー最上階から世界各地へと出撃した。多くの設定は原作に登場したものをモデルとしているが、オリジナルの設定や作品独自の解釈も多数加わっている。また、出典作品や本流シリーズ以外のロックマンシリーズへのオマージュも多数見られる。
出典:wikipedia
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