『進撃の巨人』(しんげきのきょじん、"Attack on Titan")は、諫山創による日本の漫画作品。小説・テレビアニメ・映画などのメディアミックス展開が行われている。『別冊少年マガジン』(講談社)2009年10月号(創刊号)から連載中であり、『週刊少年マガジン』(講談社)にも出張読み切りとして特別編が2度掲載されている。単行本の発行部数は、2015年10月現在累計5000万部を突破している。圧倒的な力を持つ巨人とそれに抗う人間たちの戦いを描いたファンタジーバトル漫画。2009年9月9日に講談社の少年マガジン編集部から発行が開始された『別冊少年マガジン』10月号(創刊号)で連載を開始。新人作家の初連載作品であるにもかかわらず2011年には第35回講談社漫画賞の少年部門を受賞するなど、各方面から高い評価を受けた。本作の世界観はダーク・ファンタジー的な要素が強く、少年漫画としては残酷な描写も多く描かれている(人間達が巨人に襲撃・捕食されるシーンや、身体が損壊するシーンなど)。作者によると、出版サイドからは「人体の断面を描いてはいけない」という程度の表現規制しか受けていないという。2013年にはテレビアニメ化が発表され、第1期が4月から9月まで各局で放送された。また、2015年には実写映画化された。この他、ライトノベル化やゲーム化も行なわれている。このように本作は2011年頃より様々なメディアミックス展開が採られているが、作者は「読者に媚びることは、読者を裏切ることと等しい」という考えの下、「舞台などの謎が明かされた時が物語の終わる時」としている。また、2016年にはテレビアニメ第2期の放送が決まった。繁栄を築き上げた人類は、突如出現した“天敵”「巨人」により滅亡の淵に立たされた。生き残った人類は、「ウォール・マリア」、「ウォール・ローゼ」、「ウォール・シーナ」という巨大な三重の城壁の内側に生活圏を確保することで、辛うじてその命脈を保っていた。城壁による平和を得てから約100年後。いつしか人類は巨人の脅威を忘れ、平和な日々の生活に埋没していた。詳細は進撃の巨人の登場人物を参照産業革命の前後に似た世界観など、ダーク・ファンタジー的な要素が見られるが、魔法や超能力などのファンタジー的要素は殆どなく、組織化された軍と戦術、利用できる科学技術に合わせた装備などの軍事設定が盛り込まれ、基本的には架空戦記のようなハードな展開がメインとなっている。また、単行本のおまけページで断片的に公開される設定以外には謎が多く、文明の破局を経た退行後の世界であるのか、完全な架空世界であるのかなども明確にされていない。本作品単行本の表紙カバーを外すと、巨人から逃げて海を越え、もう1つの土地の壁の中に移住する人々を描いた中世の古文書風の絵が見られる。絵に書き込まれた文字は一見解読不能であるが、逆さにすると、カタカナで記された日本語になっている。これらは物語の核心に触れる内容となっているが、これについて諫山は「この世界における教科書の1ページ目で、誰でも共通で持っている知識とかそういうものを込めている」と述べている。以下に概要を示す。年号は作品世界独自のものを用いている。本編のほか、別冊少年マガジン2011年8月号掲載の「特別企画『進撃の巨人』の世界!!」も参照とする。驚異的な生命力を持ち、頭部や四肢を吹き飛ばされるような大きな損傷でも1 - 2分程度で再生してしまう。痛覚は若干の個体差が認められるが、人間に比べ少ない。一方で持久力には限界があり、疲労した場合は動きが大幅に鈍る。後頭部より下のうなじにかけての縦1m幅10cm(巨人のサイズには関係なく共通)が唯一の弱点で、ここを攻撃方向に関係なく激しく損傷すると再生することなく即死する。そのため、兵士は二刀を用いてこの部分をV字型に削ぐ戦法をとっている。また、死んだ巨人の肉体は気化するように朽ちて消滅していく。さらに、肉体を構成する物質の密度が低く、見た目に比して体重は極めて軽い(理由や原理は不明)。そのためかサイズの差によらず概して巨体の割に動きは俊敏であり、立体機動による高速移動中の人間であっても比較的容易に捕獲する。壁外地域の存在であるため、その生態には不明な点が多い。知性はなく、人間との意思疎通は不可能とされており、その体は蒸気が出るほどに高温。ほかにも「南方から現れる」「人間を喰らう」「人間以外の生物には興味を示さない」などが判明している。人間を喰らうが食事の必要はなく、100年以上人間を捕食できない環境下でも存在し続けており、捕食した人間をほとんど未消化で吐き出す。そのため、人間の捕食理由は殺戮にあると推測されているが、一方で「人間を喰らうという行動の結果、死なせてしまう」のであって、「人間を食殺以外の方法で殺そうとする行動はとらない」とも言われている。また、巨人化したエレン、ライナー、ユミルに対しても、形態が人間ではないにもかかわらず、人間同様に捕食するため襲い掛かってくる。喜怒哀楽の表情こそ見られるものの、他の表情に変化することはなく、例として笑顔の者や無表情の者はいかなる負傷を受けようと常に笑顔のままや無表情のままである。外見は個体によって差が著しく、肥満体、痩せ型、腕の細い者や長い者、長い髪や口髭のある者などに加え、首と呼べる部分が無いなどおよそ人間とはかけ離れた個体も存在するなど多彩。なお、人間の存在を何らかの方法で感知する術を持ち、より多くの人間が密集している領域に惹かれる性質がある。通常の巨人(通常種)は、視界内に人間がいれば、その人間を捕食しようとする。人間との力の差は圧倒的で、巨人討伐のプロである調査兵団にあっても最優先されるのは巨人と出会わないこと、戦わないこととされる。また、複数で行動することが多く、現れると最も非常に危険な状況になるとされるが、組織的な連携行動は通常においてはあまり見られない。ウォール・ローゼに出現した巨人達を掃討後の調査の結果、討伐した巨人の数がラガコ村の人数とほぼ同じことと、コニーの生家にいた巨人がコニーの母親と判明したことにより、全ての巨人がそうなのかは不明であるが、巨人の正体が人間である疑いが濃厚になった。なお、英訳には「ジャイアント」 (Giant) ではなく「タイタン」 (Titan) が使われている(作品の英訳タイトルも「Attack on Titan」)。年号は作品世界独自のもので、エレンやミカサが訓練兵団を卒業した年が850年となっている。作品世界における人類は巨人の脅威から逃れるため、住宅地や農地など、生活区域全てを高く強固な壁で囲んだ巨大な城郭都市の中に居住している。845年に超大型巨人の襲撃を受けるまでは125万人ほどの総人口だった。生活様式は、電気技術が存在しないなど産業革命以前のヨーロッパに近いが、メートルや秒を基準とした度量衡が整備され、圧力機器や刀剣類の製造に関しては産業革命時よりも進歩している。また、眼鏡や望遠鏡などの光学機器技術も存在するが、写真撮影は実現していない。このため、視覚情報は印刷や描画などで伝達されている。城郭内はハーフティンバー様式に類似した木骨組の家が立ち並び、チェスらしきボードゲーム、白人系(コーカソイド)の人種など、北方ヨーロッパ的な文化が散見される。一方で、ミカサのように作品世界では滅んでしまったとされる東洋系(モンゴロイド)も若干名が登場している。統治は王政となっており、政策的には保守寄りだが、ノベライズ版の『Before the fall』の時代では、囚人を壁外に放り出す「壁外追放刑」なる非人道的な刑が存在する(王政への不信を防ぐため、公には「存在しない」ということにされている)。壁外地域に対しては調査兵団が担うのみで、消極的な傾向にある。壁外地域に関する情報発信については規制も行われているため、世論も壁外地域への関心が薄く、全体的に内向きな傾向にあるが、ウォール・マリア陥落による領土喪失で難民が急増し、急進的に軍拡が求められている。対巨人戦闘に必要不可欠とされる立体機動装置の発案と採用、運用に関しては自衛上例外的に認められているものの、文明を進歩させる行為や壁を武装化するといった行為はウォール教の教えに反するものとして忌避される。また、壁の調査や気球を開発して空を飛ぶ行為、銃火器の新開発は王政とその意を汲む中央憲兵団により厳しく制限され統制されている。城郭都市の内外の治安と軍事を担う組織。志願者は訓練兵団で各種訓練を受け、卒業後に希望する兵団を選択して配属される。兵団によって規模が大きく異なる。制服のジャケットの左胸と背中、袖には4分割フィールドの盾を共通にした各兵団の紋章がつく。敬礼は右手で拳をつくり、子指側を左胸に当てる。これは「公(おおやけ)に心臓を捧げる」という意味合いが込められている。階級の設定は、団長や分隊長など大まかな区分け以外は不明。所属識別は制服のジャケットの左胸に明記されている。兵器および装備品は、主にウォール・シーナ内部の工場都市で生産されている。自動車や航空機などの近代的な機械化戦力は存在しないため、歩兵や騎馬兵による白兵戦を主体とする。またライフルなどの小火器類から、大砲などの重火器類の他、巨人捕獲用の機械なども配備されているが、全般的に巨人との直接戦闘には効果が薄く、限定的な運用に留まっている。また電気や無線通信の技術もないため、情報伝達は主に前線からの早馬(伝令兵)や、信号弾などで行っている。王政府の方針により技術開発には制限が加えられており、過去には近代的な火器や飛行技術も実用化されたが、憲兵団によって闇から闇に葬られ、その存在は抹消されている。本作は元々、作者の諫山創(当時19歳)が漫画家デビューを果たす前の2006年に編集部へ持ち込みをするための読み切り作品として考案された。諫山は本作を構想したきっかけとして「原点は覚えていないが閉鎖空間での極限状態を描きたいと思ったのが始まりで、巨人を最大限に活かすことの出来る世界観を考えた。まずは世界観ありきで創り始めた」と語り、この構想を形とした読み切り版「進撃の巨人」を『週刊少年マガジン』(以下『週マガ』)を発行している少年マガジン編集部へ持ち込んだところ、同編集部主催の新人賞・2006年7月期MGP(マガジングランプリ)にて佳作を受賞するに至った。なお読み切り版「進撃の巨人」は当初、他社の編集部へ持ち込んだが、このように評価されることはなかったという。その後、2009年9月に創刊予定であった『別冊少年マガジン』(以下『別マガ』)の連載作品を決めるため、ダーク・ファンタジーをテーマとしたコンペが少年マガジン編集部内で開催されることとなる。そこで、諫山を持ち込み受け取り時から担当していた編集者の川窪慎太郎は「諫山の作風が『別マガ』のコンセプトに合致している」との考えから、コンペに合わせて読み切り版「進撃の巨人」を連載用に創り直すことを諫山へ提案。こうして現在の連載版「進撃の巨人」が連載コンペに回され、その結果創刊号からの連載開始が決定した。なおコンペに回した第1話・第2話のネームは現在発表されている第3話・第4話に当たるものであり、現在の第1話・第2話は連載開始決定後に新たに差し込まれた。このコンペ用のネームは『進撃の巨人 OUTSIDE 攻』に掲載されている。これについて諫山は「キャラクターの過去・背景を描いた方が読者に感情移入してもらえると思った」とし、担当編集者の川窪もこれに賛同。編集部内には「このままでも十分面白い」という意見も存在したが、川窪は『別マガ』の「アンチ『週マガ』」「これまでに無い漫画雑誌を創る」というテーマにも後押しされ、諫山の意見を貫き通したという。このように本作の連載開始には『別マガ』のコンセプトが大きく関わっているが、このことに関して『別マガ』班長(他雑誌における編集長と同意の役職)の朴鐘顕は、「『週マガ』では始められなかっただろう」と述懐している。なお、連載版の元となった読み切り版「進撃の巨人」は、テレビアニメ版BD&DVD第1巻初回限定盤に「進撃の巨人」0巻として付属された。上記のような経緯で、連載版「進撃の巨人」は2009年9月9日発売の『別マガ』創刊号より連載を開始する。この創刊当時はほぼ無名の新人作家による作品であったが、センターカラーでの掲載に加え、タイトルページにて「この才能は本物か!?」という煽り文も付与されるなど、編集部からは期待される中での連載開始となった。川窪によると、手探りの中で創刊した雑誌での新連載であったため、当初は指針や読者の傾向などが不明瞭で苦労したが、そのおかげで実験的なことも可能であったという。なお同誌にて同じく創刊号から『惡の華』の連載を開始していた押見修造は、創刊号発売時点で掲載作品の中では本作がイチオシであるとの発言をしていた。当初は読者の反響はそれほどではなかったが、連載開始から3か月ほど経った時点で読者アンケートが急速に伸び始め、2010年3月発売『別マガ』発の単行本第1弾に第1巻がラインナップされることとなる。この頃『別マガ』班長・朴は既に本作を雑誌の3本柱の内の1つ考えていたこともあり、少年マガジン編集部では新人の初単行本が通常初版2万部発行のところを倍の初版4万部発行で発売したという。しかしそれにもかかわらず売れ行きがよく、『別マガ』発の単行本の中で重版第1号を果たすこととなった。また第1巻発売から3か月後の2010年6月に発売された『オトナファミ』(エンターブレイン)2010 August号では、単行本既刊3巻以下の作品を対象とした「NEXTブレイク漫画ランキングBEST50」にて第2位を獲得(1位は『テルマエ・ロマエ』)。2010年12月の第3巻発売時には既刊2巻の累計のみで発行部数100万部の大台を突破し、さらに同月発売の『このマンガがすごい! 2011』(宝島社)オトコ編では第1位を獲得するなど、第1巻発売から1年も満たない内に人気作品へと急成長した。この背景には本作の面白さに加え、口コミや前述した多数のコミックランキングへのランクインもさることながら、本作・そして『別マガ』の両方を宣伝するため、出張読み切りとして、知名度の高い『週マガ』2010年10号や同誌2011年2,3合併号へと特別編を掲載したことも1つの要因となった(出張読み切りの詳細は別冊少年マガジン#特徴を参照)。なお第4巻発売から約1か月後の時点では、発行部数で換算して第1巻を購入した人の約93%が、第4巻まで買っていたという計算結果が出ている。2011年開催の第35回講談社漫画賞では少年部門を受賞している。9巻までの単行本の発行部数は2013年4月初頭(10巻発売時点)で累計1200万部を超えていたが、アニメが放送されてからはさらに売上が伸び、同年の8月初頭(11巻発売時点)に、10巻までの発行部数が累計2300万部を突破したことが明らかにされた。韓国では、2011年から正式翻訳出版されているコミックスが35万部以上の売り上げを記録している(2013年8月時点)。アニメも日本と同時期にテレビ放送された。あまりの人気に放送日時が変更されたり、主題歌やオリジナルサウンドトラックまで日本と同時に発売されるなどの異例のブームとなった。アメリカでは、ニューヨークタイムズ(NYタイムズ)のベストセラーコーナーに掲載される、週間マンガランキングの2013年10月第2週で、本作の1巻が第1位になった。2位が2巻、4位が7巻、5位が3巻とベスト5のうち本作が4冊を占める結果となった。物語のオチは当初から決まっていて、25巻あたりで完結する予定とのこと。本作を創作するにあたり、作者である諫山は、多数の既存作品、そして自身の経験から影響を受けていると述べている。 また、小太刀右京や三輪清宗が設定協力として参加している。「人を喰う巨人」については、小学生の頃に偶然視聴した特撮映画「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ」の影響を受け、諫山が受けたトラウマの1つになっている。また同時期に読んだ少年漫画「地獄先生ぬ〜べ〜」に登場する“人食いモナリザ”にも影響を受けるなど、これらの作品が巨人を着想するに至る要素となった。諫山は初投稿以降、装置類などを変更した複数のバージョンを制作・投稿しているが、「人を喰う巨人」というコンセプトには変更がない。作中に数多存在する戦闘シーンでは、諫山の怪獣特撮・巨大ヒーロー好きもあって特撮テイストが多く盛り込まれている他、格闘技好きも大きく反映されており、格闘技に実際に存在する技や、特定の選手をイメージしてデザインした巨人・攻撃の方法などが作中に登場している(実例は#巨人を参照)。また諫山にはウルトラマンに格闘技をさせたいという考えもあったという。なお読み切り版時では巨人が記号的なモンスターであったが、諫山は後日行なわれた新人賞の授賞式にて少年マガジン編集部編集長の森田浩章から「巨人をもっと怖く」との助言を受けていた。そこで自身がネットカフェでアルバイトをしている最中に経験した、「泥酔して何を考えているか全くわからないのに知恵はある客」とのやりとりで感じた「意思疎通のできない人間」への恐怖体験を参考にして、記号的に牙や角などを付けるのではなく巨人の表情を喜怒哀楽のどれか1つに限定させることで、巨人から恐怖感や不気味さを生み出すことに成功した。巨人の「食べ物である人間を食しておきながら栄養として吸収しない」という行為に関しては、「後付けである」としながらも菓子研究家の福田里香が提唱する、フィクション作品におけるフード理論に基づいている。福田によるフード理論には「善人は食べ物を美味そうに食べる」「正体不明人物は食べ物を食べない」「悪人は食べ物を粗末に扱う」という3原則があり、これをTBSラジオの『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』にて聞いた諫山は「なるほど」と納得。そこで「巨人はお腹いっぱいになったら吐き出す」という設定を追加したり、第2巻でのミカサ回想シーンにおいては「食べるという行為の元は戦いだ」と改めて感じながら描写したという。周囲を壁に囲まれるという閉塞した世界観は、諫山が「壁のような山に囲まれた」と表現する出身地(大分県日田郡大山町、現日田市大山町)から外に飛び出したい、という少年時代の心境が反映されており、その思いが「壁の中から出て広い世界に行きたい」というエレンの行動原理に通じている。また「この大山町が、進撃の巨人の舞台になっている」とも語っている。一部の用語(「人を喰う巨人」、「ユミル」など)は北欧神話からの引用で、作者によると「北欧神話を3割知っていたらネタバレ」とのこと。恋愛アドベンチャーゲーム『マブラヴ オルタネイティヴ』から強く影響を受けたと語っている。進撃の巨人を執筆するにあたって、同作品に触れた際に感じた「作り手に殺される」と感じるほどの悪意的姿勢を自分なりに表現し、世間に投げつけたかったと諫山は述べている。前述した『地獄先生ぬ〜べ〜』などと共に諫山にとってのトラウマとなっている。司馬遼太郎の歴史小説『坂の上の雲』にも影響を受けており、弱者が強者(絶対的に不利な相手)へ挑むという展開を創る上での参考となっている。読み切り版考案時は、作品世界を現代の荒廃した世界にする案もあったが、諫山自身の画力などから考慮して、現在のような中世ヨーロッパを思わせるファンタジー的な世界にしたという。しかしこれは創作上の「逃げ」を作り出すということも考慮されており、作品世界のテクノロジーを現実より劣化させることによって、より絶望的な世界の構築が可能となった。またこの結果、作品世界へと容易に登場させることが可能となった架空の物事に関しては、いわゆる「中二病的なアイデア」であったとしても、なるべく根拠を求めていく姿勢を採っているという。また、弱い者が強い者に挑むという展開は、諫山自身の経験や思いが多分に反映されている。諫山は漫画のようなものを描き始めた高校2年生くらいの頃から、弱者を主人公とした作品ばかり描いていたが、幼少期から常に同世代と比べて10キロほど体重が軽いこともあって劣等感を感じていたという。しかしそれでもちびっこ相撲大会に強制的に参加させられ、全国ランキングに入る程の相手と対戦しなければならない状況に陥り、強大なモノへの絶望感を味わったり、友人との度胸試しから最後まで逃げてやらなかったという過去の経験などが、「もっと真面目にやれば良かった」という後悔や歯がゆさなどに繋がって反骨心としてこのような展開を描くようになったと諫山は述べている。2013年11月9日放送のテレビ番組『日立 世界・ふしぎ発見!』「宇宙からの贈り物 隕石が生んだ南ドイツの奇跡」において、アニメ声優がナレーションや吹替えを担当するなど、ドイツのネルトリンゲンと作品との関連を匂わせる構成がなされていたが、番組公式アカウント( @fushigi_hakkenP )のツイートは、「なお、作者の諫山先生は独自の世界観で描いていらっしゃるということで、決してネルトリンゲンは「進撃の巨人」の舞台のモデルではない」と、否定している。本作は前述の通り、単行本第1巻発売直後から様々な社会的評価を受けている。代表的なものは『オトナファミ』2010 August号掲載「NEXTブレイク漫画ランキングBEST50」第2位、『ダ・ヴィンチ』(メディアファクトリー)2010年9月号にてプラチナ本への選出、『このマンガがすごい! 2011』オトコ編第1位、全国書店員が選んだおすすめコミック2011第1位、第4回マンガ大賞第7位、第35回講談社漫画賞少年部門受賞、第1回SUGOI JAPANマンガ部門グランプリなどと多岐に渡っているが、この内『ダ・ヴィンチ』2010年9月号掲載プラチナ本への選出時には、同誌編集長の横里隆が「分からないことだらけの圧倒的な絶望感の中で、主人公たちが生き延びるために戦い続けることに魅力を感じ、またそこにリアリティがあるため怖い。怖いものは面白い」と評した。また評論家の宇野常寛は「この作品は「ゴジラ」第1作に代表されるような昭和時代の怪獣映画や変身ヒーロー物の作品内にて、国家や戦争といった個人ではどうにもならない物のイメージを持って登場した“大きなもの”を備えている。しかし21世紀となった現在では“大きなもの”のイメージを過去のようにステレオタイプな悪役にせず新たに更新する必要があるものの、その姿はまだどう変わるか分からない。それでも“分からない大きなもの”をどう受け止めるかというテーマに対して主人公達は正面から格闘していて、その本質から逃げない姿勢が読者を惹き付けているのではないか」と評している。三菱UFJリサーチ&コンサルティング芸術・文化政策センター長の太下義之はこの作品が人気を集めた要因として、謎が謎を呼ぶ形のプロット、その謎を仕掛ける作者の存在を読者に意識させるメタ・フィクショナルな構造、二次創作の余地を生む世界観、『寄生獣』に通じる閉塞感などを挙げている。香港の芸術家・ケイシー・ウォン(黄国才)は、香港で本作が評判を生んでいる要因として、1997年まで英国植民地として「壁」に守られていた香港が、中国返還後は中国資本メディアの台頭や、中国人移民の激増という「巨人」に脅かされ、自由な空気が損なわれている、という香港の時代背景を挙げ、本作のプロットとの共通性を指摘した。この他、2011年発表の第35回講談社漫画賞にて審査員を担当した漫画原作者の安童夕馬(樹林伸)は、「まだ序章ではないかという意見も存在したが、候補作の中では頭ひとつ飛び抜けており、今この作品の“勢い”に賞を出すことは意義がある」とコメントしている。なお2011年3月11日以降は作品内容上、東日本大震災に絡めて評されることが多くなっている。『ダ・ヴィンチ』2011年6月号掲載の特集では、「作中に登場する“前に巨人に襲われてから100年経っていたため脅威を忘れていた人々”や“自分の財産を守ろうとして人々の避難を邪魔した商人”などのキャラクター、そして“巨人”そのもの。これら全てが震災前に描かれたにもかかわらず震災を連想させるものばかりであり、震災後の日本と同じく本作も巨人から世界を取り戻すという“復興”を目指す作品である」とした上で、「ますます時代に関わる重要な作品になっていくだろう」と紹介している。震災については諫山自身も映画評論家・町山智浩との対談記事にて「作品内容に影響は無い」としながらも、別のインタビュー記事では「以前の日本には閉塞感が漂っていたが、震災を境に変わってしまった。今後は目の前にある脅威に対してどうやって勝ち得るのかを描いていきたい」と述べている。講談社ラノベ文庫より『進撃の巨人 Before the fall』(しんげきのきょじん ビフォー・ザ・フォール)のタイトルでライトノベル化された。全3巻。著者:涼風涼、イラスト:THORES柴本。『月刊少年シリウス』2013年10月号より士貴智志による漫画版が連載。内容は原作漫画の前日譚となっている。講談社ラノベ文庫より『進撃の巨人 隔絶都市の女王』(しんげきのきょじん かくぜつとしのじょおう)のタイトルでライトノベル化されている。全2巻。著者:川上亮、イラスト:村田蓮爾。内容は原作漫画の外伝的な位置にあり、ウォール・マリア陥落によって孤立化したウォール・マリア東端外壁突出地区の街を舞台にしている。KCデラックスより『小説 進撃の巨人 LOST GIRLS』(しょうせつ しんげきのきょじん ロスト・ガールズ)のタイトルでライトノベル化された。元々はテレビアニメのBlu-ray&DVDの初回特典に付属したビジュアルノベルのシナリオの「Lost in the cruel world(ミカサ外伝)」「Wall Sina, Goodbye(アニ外伝)」だっだのを小説化したもので、書き下ろしとして「Lost Girls」を収録している。著者:瀬古浩司、協力:「進撃の巨人」製作委員会。『別冊少年マガジン』2015年9月号より2016年6月号まで不二涼介による漫画版が連載。『進撃!巨人中学校』(しんげき きょじんちゅうがっこう)は、中川沙樹作画による『進撃の巨人』の「公式」パロディギャグ漫画で、『別冊少年マガジン』2012年5月号から2016年8月号まで連載された。(『週刊少年マガジン』2013年35号にも読み切りが掲載された。)「もし「進撃の巨人」の登場人物(巨人含む)が同じ中学校に通っていたら」という展開を描く。(当然ながら本編とはパラレルワールドの関係にあり、ストーリーも無関係)主人公は本編同様エレンとミカサ。人間と巨人が通う中学校の制服は男子は学ラン、女子はブレザー。巨人は原作と同様に裸であるが、体操着やブルマを着用することもある。原作では作中の時間軸以前に死去したことになっている人々も普通に登場している。このマンガの発案者は『別マガ』前班長の朴であるが、そのコンセプトは弐瓶勉が『月刊アフタヌーン』(講談社)にて連載していた青年漫画「BLAME!」のスピンオフ作品「ブラム学園!」であるという。外伝『進撃の巨人 悔いなき選択』(しんげきのきょじん くいなきせんたく)が、女性向け漫画雑誌『ARIA』(講談社)にて2014年1月号から同年8月号まで連載。元々はテレビアニメのBlu-ray&DVDの初回特典に付属したビジュアルノベルのシナリオが原型となっている。本編に先駆けて、プロローグが2013年11月号に掲載されたが、当該号は売れ行きが好調で入手困難となり、翌12月号に再掲載された。“王都のゴロツキ”だったリヴァイと調査兵団分隊長のエルヴィン・スミスとの出会いが描かれる。ストーリー原案はニトロプラスの砂阿久雁、作画は駿河ヒカルが担当する。2014年から2015年にかけてOADとして前後編でアニメ化。『進撃の巨人』本編の限定版15巻(2014年12月9日発売 前編)、同じく限定版16巻(2015年4月9日発売 後編)の同梱ディスクとしてリリース。(詳細はテレビアニメの節を参照)『寸劇の巨人』は4コマギャグ漫画。漫画・hounori。マンガボックスにて2013年12月4日から2014年12月30日まで連載。別冊少年マガジンでも連載されこちらは2015年5月号にて連載終了。2013年4月から9月までMBSほかにて第1期が放送された。#概略年表における850年のストヘス区でのアニ身柄拘束作戦の完了までを、第13話と第14話の間に総集編の第13.5話を挟んだ全26回で描いている。また、原作単行本収録のOADや第1期の劇場版総集編が制作された。2016年7月3日の発表で2期は2017年春から放映されることがわかった。中川沙樹によるスピンオフ漫画のアニメ化作品。2015年にはアニメ化が決定され、同年10月から12月までMBSほか日本各地で放送された。アニメのメインキャストは原典アニメ版と同じになる。Aパートはアニメを放送し、Bパートは出演声優陣が体を張ったロケ企画バラエティ『進撃!トレジャーハント』をメインとしつつ、ミニバラエティコーナー『サシャがひとりで○○してみた!!』(出演・小林ゆう、巨人くん)も適宜(概ね偶数回)混じえるコンプレックス番組となる。9時間目からは、Aパートに『サシャがひとりで○○してみた!!』、Bパートにアニメを放送している。13時間目はバラエティコーナーのみ2話分放送された。ネット配信ではアニメパートのみを配信する(ロケ企画バラエティパートは肖像権上配信しない)。いずれもキャラクターソングの他にオリジナルドラマを併録している。『進撃!巨人中学校 ほうかごらじお』のタイトルで、2015年10月12日から2016年3月21日まで音泉にて配信された。隔週月曜日更新、全11回。番組は、Aパート「進撃!巨人中学校 ほうかごらじお 〜ATTACK ON AIR〜」とBパート「DJベルトルトの進撃Radio Show」の2部構成。Aパートのパーソナリティはアニメ出演声優が週替わりで担当。Bパートのパーソナリティは橋詰知久。アニメのキャストでdTVのBeeマンガにてムービーコミックが配信されている。ムービーコミックとは原作の漫画に声優陣による音声セリフやSE、エフェクト効果を加えた動画である。2015年6月1日より原作の1巻から4巻までに収録された全14話が配信された。使用されているセリフは新たに取り下ろした音声である。主題歌はアニメ同様にLinked Horizonの「紅蓮の弓矢」が使用されている。2015年、前後篇2部作にて公開された。PG12指定。8月1日に公開された前篇タイトルは『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』、9月19日に公開される後篇タイトルは『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』(正式タイトルは同年4月17日に公開された)。監督は樋口真嗣、脚本は映画評論家の町山智浩と実写映画版『GANTZ』を手がけた渡辺雄介が共同担当した。2011年10月13日に、2013年秋の公開を予定した実写映画化が発表された。同年12月8日には、『下妻物語』や『嫌われ松子の一生』などで知られる中島哲也が監督、川村元気・石田雄治の両プロデューサーが制作、そして東宝が配給を担当することも発表された。この監督就任は中島側からのオファーであり、2010年12月1日から原作者・諫山創などとの話し合いを重ねていたというが、約1年後の2012年12月13日に中島の監督降板が明らかとなり、公開も2014年へ延期された。その後、2013年12月4日に現行の制作体制が東宝より発表された。2014年1月24日、最初の公式プロモーションとして、日テレ映画放送枠『金曜ロードSHOW!』のCM(スバル・フォレスター)として巨人が登場する映像が初公開された。その後、このCMはスバル特設サイトにてメイキングと共に公開された。2014年4月3日に三浦主演とスタッフの発表が行われ、この時点では三浦の役名は発表されていなかった。映画のストーリーは原作の諫山監修により、原作をベースにオリジナルの要素を加えたものとなる。また、キャラクターデザインを貞本義行ほかが担当する。同年7月30日には三浦以外のメインキャスト陣も公開された(この時点でも役名など詳細は未発表。正式な役名は同年11月20日に発表された)。撮影は2014年5月より同年8月にかけて長崎県の端島(通称・軍艦島)を始め熊本県・茨城県ほかでロケーションが行われた。2015年5月26日、主題歌として「SEKAI NO OWARI」の書き下ろし曲2曲が使われることが明らかになる。2015年6月23日、4D版(MX4D、4DX)、D-BOX、IMAXでの公開が発表された。3D映像はないものの、4種類の方式で上映されるのは邦画初のことである。2015年8月1日、前編が公開された。それと同時に、端役キャストが判明した。配役は実写映画公式サイトの最新情報と、パンフレットのクレジットを元に記述。★は実写映画のオリジナルキャラクターであることを示す。原作では重要人物の1人であるリヴァイは、実写映画版では作中世界が原作と違って日本を下敷きにしていることや、リヴァイの名前にそれとそぐわない「ヴ」の発音がある関係上、登場させることを断念せざるを得なかった。そのリヴァイの代わりとしてシキシマが登場している。また、本作品は後述する2015年8月よりdTVが配信するスピンオフドラマ「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 反撃の狼煙」との連動性がある。出典:評論家の投票で年間ワースト映画を決定する雑誌『映画秘宝』の『2015年度HIHOはくさい映画アワード』で、共同脚本が同雑誌の創刊者の町山智浩であるにもかかわらず、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』が1位、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』が4位に選出された。特撮部分の出来の良さを評価する声はあったものの、選者の一人である小野寺生哉も「(それ以外の部分が)良かった特撮部分まで殺してしまっていた」と評している。日本単独での興行成績は、前編が25,786,343米ドル(2015年8月3日のレート124.03円/米ドルで約31億9828万円)、後編が13,232,553米ドル(2015年11月2日のレート120.75円/米ドルで約15億9783万円)であった(米Box Office Mojo調べ)。これは東宝映画が当初予想していたものを大きく下回る興行成績であった。『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 反撃の狼煙』はdTVにて2015年8月15日より配信された実写スピンオフドラマ。映画本編のキャラクターたちに加え、オリジナルキャラクター・イズル(演 - 平岡祐太)を加えた面々が出演する。製作陣は実写映画版と同じく総監督は樋口真嗣である。本ドラマ内では主演は石原さとみであり、ハンジを中心としたドラマ構成となっている。また、実写映画に登場しなかったソニーとビーンによる巨人研究や立体起動装置の研究過程なども描かれている。また、回を進めるごとにサシャの生い立ちやリルとフクシの出会いなども描かれており、実写映画版との連動が図られている。主題歌は和楽器バンドの「反撃の刃」。※ 原作に限らずアニメ・グッズなど『進撃の巨人』全般で特筆するべき事柄を記載。リアル脱出ゲームとのコラボは別途に節を設けたので、そちらを参照。2012年12月7日 - テレビアニメ化を記念してキャッチコピーを決定する「進撃の巨人 キャッチコピー総選挙」が、Twitterを使用して行なわれた。2013年4月5日 - 5月31日 - テレビアニメ化と原作単行本第10巻の発売を記念して全国書店における店頭装飾の1位を決めるコンテストが開催された。投票はTwitterを使用して行われ、投票者には抽選で原作単行本の永久無料権がプレゼントされる他、1位に選ばれた書店にも諫山によるサイン会に加えてドイツ旅行がプレゼントされた。2013年12月 - メディコム・トイからBE@RBRICK 27が発売された。超大型巨人がラインナップされている。2014年4月10日 - 12日 - auスマートパスpresents『進撃の巨人』プロジェクションマッピング「ATTACK THE REAL」が神奈川県川崎市のラゾーナ川崎プラザにて披露され、ニコニコ生放送でマッピング生中継されたほか、様々なテレビ番組内で取り上げられた。2014年8月 - 西武鉄道とのコラボレーションで「進撃の西武鉄道」としてスマートフォンスタンプラリーを実施。2014年11月28日 - 2015年1月25日 - 上野の森美術館にて『進撃の巨人展』と題した展覧イベントを開催。諫山の原画や超大型巨人の立体造形物展示、HMDを装着して立体機動戦闘を360°体感するシアター「哮」(こう)などが楽しめる。今後、2015年8月1日 - 30日に大分県立美術館、2015年9月11日 - 10月18日にグランフロント大阪 ナレッジ・キャピタルでも開催された。2015年6月 - 大阪府大阪市浪速区にあるスパワールドにて、実写版とのコラボレーションを実施。篠原信一が超大型巨人に扮している。同年7月18日には、超大型巨人のバルーンも設置された。2015年7月14日(日本時間15日) - ハリウッド「エジプシャンシアター」にて、ワールドプレミアを開催。2015年9月11日 - 10月18日、大阪市北区にあるグランフロント大阪北館 ナレッジキャピタル イベントラボにて『進撃の巨人展 WALL OSAKA』を開催。また、このイベントに合わせて、阪神電鉄では『「進撃の巨人展」謎解きラリー』を開催している。2013年11月9日 - TBSのクイズ番組『日立 世界・ふしぎ発見!』(第1295回)でネルトリンガー・リースやネルトリンゲンが紹介された(実際はネルトリンゲンはモデルではない)際、本作との類似性にちなんだ演出(挿入テロップのフォントなど)が盛り込まれた。また、ナレーションをハンネス役の藤原啓治が、インタビューの吹き替えをアルミン役の井上麻里奈などが担当したうえ、短いながら本作のタイトルや本編映像も挿入された。2013年11月17日 - 日本中央競馬会(JRA)とのコラボレーション企画としてブラウザゲーム「進撃のジャパンカップ」を公開。実況アナウンサーとして小塚歩(ラジオNIKKEI)が参加している。また、「進撃の有馬記念」も公開された。これに連動し、関西テレビの競馬バラエティ番組『うまンchu』では井上麻里奈がナレーションを担当したうえ、その合間にはアルミンからエレンへの小ネタ台詞も挿入された。2014年2月15日には、作者の故郷である大分県日田市大山町の「おおやま夢工房」より「進撃の巨人」限定梅酒、梅ジュースが販売されている(作者の実家は梅栽培農家)。梅酒にはエルヴィン、リヴァイ、ハンジが、梅ジュースにはエレン、ミカサ、アルミンがラベルとして使用されている(ひびきの郷店舗限定でリヴァイの梅ジュースも販売されている)。また、原作単行本第15巻発売に合わせ、おおやま夢工房店頭やネットショップ限定でエレンとリヴァイの82円切手10枚セット(ポストカードとファイルが付属)が限定販売されている2015年6月には、東京都とともに危険ドラッグ(脱法ドラッグ)撲滅キャンペーンを実施。SCRAP主催の体感型謎解きゲームイベントであるリアル脱出ゲームとのコラボレーションで第1弾は2014年5月 - 11月にかけての半年間『リアル脱出ゲーム×進撃の巨人〜ある城塞都市からの脱出〜』が開催され、横浜スタジアムを皮切りに全国9都市の野外ツアー形式で巡回してきたが2014年12月にはシンガポールで、2015年2月 - 4月にかけての3ヶ月間サンフランシスコ、ロサンゼルス、ニューヨーク(アメリカ合衆国)で開催した。参加者は城塞都市周辺に現れた巨人に破壊された勧誘式会場に閉じ込められ、様々な謎を解きながら1時間以内に勧誘式会場から内地へ脱出することがクリア条件。第2弾にあたる2015年は学校の夏季休暇期間に『リアル脱出ゲーム×進撃の巨人〜巨人に包囲された遊園地からの脱出〜』が東京ドームシティアトラクションズとひらかたパークにて同時に開催した。参加者は巨人に遭遇した遊園地に閉じ込められ、様々な謎を解きながら各々のペースで巨人に包囲された遊園地から脱出することがクリア条件。同年秋には『謎箱×進撃の巨人』として「ウォール・シーナを目指せ!!」がSCRAP GOODS SHOPとリアル脱出ゲーム会場で販売された。第3弾にあたる2016年6月からは『リアル脱出ゲーム×進撃の巨人〜巨人に包囲された古城からの脱出〜』が全国8店舗のアジトオブスクラップにて開催される。参加者は壁外調査中に生き残った調査兵団となって巨人に包囲された古城に逃げ延びるが、様々な謎を解きながら1時間以内に生き延び(脱出す)ることがクリア条件。
出典:wikipedia
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