Record(レコード)は、スウェーデンのプロペラヘッド・ソフトウェアが開発した、音楽用レコーディングソフトウェアである。対応プラットフォームはWindowsおよびMacintosh。英語版、日本語版、フランス語版、ドイツ語版が存在する。一般的にはデジタル・オーディオ・ワークステーション(DAW)に分類されうるが、公式には「DAWとは呼ばないで」とされている。2010年にはイギリスの音楽メディアMusicRadarによって「DAW of the year」に選出された。2011年をもって、姉妹ソフトウェアの『Reason』バージョン6に完全吸収された。Recordのコンセプトは「ミュージシャンの視点に立ったレコーディング・ソフト」であり、一般的なDAWの系譜を「エンジニア寄り」と位置付けて差別化を打ち出し、音楽制作の機能に特化している。Recordの機能は、ミキシングをおこなう「メインミキサー」、エフェクターや音源を収める「ラック」、録音をおこなう「シーケンサ」の3セクションからなり、メインミキサーとラックは録音スタジオ機材の外観を再現している。またその動作内容も、メインミキサーはSSL 9000Kアナログコンソールのレイアウトとサウンドを非公式に再現しており、ラックは(同社のReasonを踏襲して)背面の音声信号ケーブルとCV信号ケーブルを自由に抜き差し配線できるようになっている。シーケンサはオーディオ/MIDI/オートメーションの記録ができるが、これは内蔵機能のコントロール専用となっており、外部音源へのMIDI出力には対応していない(MIDIファイル入出力には対応)。特徴的な制作支援機能としては、チューニング・メーター機能や、マルチテイクから選別編集するコンプ機能、テンポチェンジに応じて録音済みオーディオクリップを自動伸縮するタイムストレッチ機能、MIDIシーケンスのグルーヴ(リズミカルな演奏の特徴)を調整するReGroove Mixer機能、楽曲構成(イントロ/Aメロ/Bメロ/サビなど)をブロック(数小節の繰り返せるシーケンス)としてテンプレート化して編曲するブロック機能が組み込まれている。Recordは、多くのDAWで採用されているVSTやAudio Unitといった汎用のプラグインモジュール方式は採用しておらず、すべての機能が単体のアプリケーションに統合されている。このように単体では完結した環境となっているが、ReWire対応DAWとの同期に対応しており、スレーブ(音源側)としてほかのDAWと同期させ、各チャンネルの音声を送り出すこともできる。Recordバージョン1.5は以下の種類のラック用仮想「デバイス」を内蔵している。同社のReasonをインストールしてあれば、加えてReasonのデバイスを直接使用できる(Record 1.0はReason 4とのみ、Record 1.5はReason 5とのみ統合可能)。Recordの「Line 6アンプ」デバイスは、Line 6社製のアンプシミュレーター『POD』シリーズのうち、USBモデルおよびソフトウェア版『POD Farm』と公式に互換性がある。正規ユーザー登録することで同様のアンプ/キャビネットがRecord内で使用できるようになる。公式サイトに明記されている互換性のあるモデルは次の通り。なお、標準では「Line 6アンプ」は次のアンプ/キャビネットが使用できる(これらの組み合わせはデフォルトであり変更可能)。また、『POD Farm』バージョン1/2のパッチファイルとも互換性がある。ただし、パッチファイル書き出しはPOD Farm 2形式のみである点は注意が必要である(Recordバージョン1.0.0ではPOD Farm 1形式のみ入出力対応)。
出典:wikipedia
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