歌戸運航株式会社（うたどうんこう）は、日本の海運会社。広島県尾道市が出資する第三セクターである。同市の向東町（向島）にある歌フェリー浮桟橋と、対岸の浦崎町にある戸崎フェリー浮桟橋を結ぶフェリー航路を運航している。1998年（平成10年）10月から、「歌戸丸」（単頭式フェリー：車両4台積載可能）により運航を開始した。2009年（平成21年）度には、「歌戸丸」が建造から30年を経過し老朽化が著しくなったため、新造船「第一歌戸丸」（両頭式フェリー：車両6台積載可能）を建造した。2010年（平成22年）4月1日からは、主船を「第一歌戸丸」、予備船を「歌戸丸」とした運用となっている。主船が大型化し両頭式となったことにより利便性が大きく向上した。尾道市は同第三セクターに船舶二隻を現物出資する形をとっている。「歌戸丸」は同市が運営する重井西港～細島航路の先代「こまたき」であり、当時同航路を運営していた旧因島市より同市が中古船として400万円で購入したものである、同市因島三庄町の石田造船建設で昭和58年に竣工。「第一歌戸丸」は建造費に予算約１億円を投入し、同市向東町の神原造船で新造されたもので、上記の通り平成22年に竣工した。歌～戸崎間（約400ｍ）には、古くから「歌（うた）渡し」と呼ばれる渡し船があった事が知られている。1954年（昭和29年）からは、二輪（バイク・自転車）まで積載可能な木造船を用いた渡船が、個人の経営により運航されていた。

出典:wikipedia