『乱れからくり』(みだれからくり)は、泡坂妻夫による日本の推理小説。1977年に幻影城より刊行された。第31回(1978年)日本推理作家協会賞受賞作、第79回直木賞候補作(1978年上半期)。1979年に松田優作主演で映画化され、1982年には火曜サスペンス劇場でテレビドラマ化された。勝敏夫(松田優作)は、学生時代に推理小説家を目指したが、自分に才能が無いことに気づき、大学を中退し、中退してから今日までぶらぶらしていた25歳。オープニングは競輪場、給料袋を片手に車券を買い続ける勝。予想屋の予想も、ことごとくはずれ続け、気づいたらもう最終レース。手元に残った五千円を1-4に全て賭けようとするが思いとどまり車券を払い戻し、食事。ところが賭けようとした1-4が大穴。そして日は変わり、勝は求人広告で、たまたま経済関係の興信所、宇内経済研究会の求人を見つけ、翌日面接を受け、即採用。所長の宇内舞子(野際陽子)と二人で早速依頼された仕事をすることに。依頼主は玩具メーカー鶴寿堂の社長で、ねじ屋敷の主、馬割鉄馬(岸田森)。勝は製作部長、朋浩(沖雅也)の家族を調査した後、舞子と共に朋浩と真棹(篠ひろ子)の乗る車を尾行するが、事故にあい炎上。真棹は助け出されたが、朋浩は死亡。事故と断定される。しかし鉄馬の依頼の背景には、大ヒットするはずの玩具に欠陥がみられ、莫大な負債をかかえ倒産寸前のうえ、朋浩と宗児(峰岸徹)が責任をなすりつけあっているという問題があった。そこから馬割家の人間が次々と死んでいく。勝は、調査のために金沢に向かい、銭五遺品館で、大野弁吉の日記を読む。そこで大野弁吉の日記から鈴木九右衛門という名前が出てくる。しかし宝田老人(北見治一)の説明、そして舞子の言葉を思い出し、九右衛門は鶴寿堂の初代である馬割作蔵と同一人物で、大野弁吉の数少ない弟子であったことが分かる。金沢からもどった勝は真棹と、ねじ屋敷の地下の洞窟を探索している時、洞窟の壁を叩き、隠し財産を発見。そして亡くなったはずの朋浩が地下の洞窟にあらわれ、勝と真棹を殺そうとするが、朋浩は井戸に落とされる。最初は生き残った真棹が犯人として疑われたが、銭屋五兵衛の隠し財産目当てに、馬割家の人間をからくりによって次々に殺した朋浩と断定。しかし真の犯人は朋浩ではなかった。そして勝は真の犯人を知っておきながら、一つの仕事を終え、宇内経済研究会を辞め、また競輪場に通う。その他、オープニングで、勝が食事する焼き鳥屋の主人を泡坂妻夫が演じている。『黄金のパートナー』1982年3月23日に火曜サスペンス劇場(日本テレビ)にて『乱れからくり ねじ屋敷連続殺人事件』として放映された。円谷プロダクション制作による火曜サスペンス劇場作品の第1弾。元円谷プロのスクリプターで『火曜日の女シリーズ』を担当していた宍倉徳子との繋がりにより円谷プロの火サス参加が実現した。隕石落下や巨大迷路の場面などを特撮で映像化している。宇内舞子の経歴は元タカラジェンヌという設定に変更された。当初のプロットでは原作通りであったが、結婚により引退していた元タカラジェンヌの古城都がキャスティングされたことによる。
出典:wikipedia
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