『Dの複合』(ディーのふくごう)は、松本清張の長編推理小説。『宝石』に連載され(1965年10月号 - 1968年3月号、連載時の挿絵は山藤章二)、加筆訂正の上、1968年7月に光文社(カッパ・ノベルス)から刊行された。後に電子書籍版も発売されている。日本各地に残る民俗説話の世界と、現代の怨念にまつわる連続殺人事件との複合を描くミステリー長編。『古代史疑』連載など著者が古代史への造詣を深め、また古代史ブームが盛り上がりつつあった時期に刊行され、カッパ・ノベルス版は60万部に達するベストセラーとなった。1993年にテレビドラマ化されている。あまり売れない小説家・伊瀬忠隆は、天地社の雑誌「月刊 草枕」の依頼を受け、「僻地に伝説をさぐる旅」の連載を始めた。浦島太郎伝説の取材で、編集者の浜中と丹後半島の網野町を訪れるが、宿泊した木津温泉にて、警察が近くの山林を捜索しているところに遭遇する。人間の死体を埋めたという投書があったというが、のちに同じ場所からは「第二海竜丸」と記された木片が発見された。旅は網野神社から明石へと続くものの、以降、取材先の各地で、不可解な謎や奇怪な事件が立て続けに発生した。やがて浮上する奇妙な暗合。伊瀬を動かすプランの正体とは…。「松本清張スペシャル Dの複合」。1993年9月10日、フジテレビ系列の『金曜エンタテイメント』枠(21:02-22:52)にて放映。視聴率18.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。二宮健一と照千代は登場せず、原作と比べて人間関係は簡略化されている。
出典:wikipedia
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