サートゥルヌス神殿(ラテン語: "Templum Saturni" または "Aedes Saturnus"、)は、ローマ神話の神サートゥルヌスを祭った神殿で、イタリア、ローマのフォロ・ロマーノの西端にある。徐々に崩壊してほとんど何も残っていないが、正面のポルチコ部分として8本の柱とペディメントの一部だけが残存している。ペディメントには "Senatus Populusque Romanus incendio consumptum restituit" と刻まれており、元老院とローマ市民が火災で失われたものを復元したことを意味している。一部の文献は王政ローマの最後の王タルクィニウス・スペルブスが建てたとしており、別の文献はルキウス・フリウスだとしている。ただし後者については、ガリア人による放火(紀元前4世紀初めごろのブレンヌスによるローマ侵略)の後の修復を指していると考えられる。共和政ローマ時代の国有財産をここに保管していたため、「アエラリウム (Aerarium)」すなわち「国庫」とも呼ばれた。この神殿はカンピドリオの丘まで続く古い坂道クリヴス・カピトリヌスの起点に位置していた。現在の廃墟は3代目のサートゥルヌス神殿であり、2代目は283年に火災で破壊された。文献によると、内部にはベールで覆われて大鎌を持ったサートゥルヌスの木像があった。その脚には亜麻布が巻かれており、12月17日のサートゥルナーリアのときだけ解かれたという。サートゥルヌスに捧げられた神殿だが、その第一の用途は共和政ローマの宝物庫アエラリウムであり、国の保有する金や銀が収められていた。さらに、国家の公文書、重量単位の基準となる金属製の原器が収められていた。アエラリウムは後に別の建物に移され、公文書は近くのタブラリウム(公文書館)に移された。神殿の土台はコンクリートをトラバーチンで覆ったもので、ビラ貼りに使われていた。
出典:wikipedia
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