『宇宙人ピピ』(うちゅうじんピピ)は、NHKで1965年4月8日から1966年3月31日まで放送されたSFテレビドラマである。全52回。放送時間(JST)は木曜18:00 - 18:25。宇宙人と彼を取り巻く地球人との騒動を描いたコメディドラマである。ピピはアニメーション、円盤は写真で描かれている実写とアニメの合成作品で、日本で最初の合成作品とされている。作は小松左京と平井和正の合作。小松の原作でディズニー映画『南部の歌』のようなアニメと実写を合成した作品をNHKで制作することになったが、小松が大阪から原稿を送り週1回の放送を1人でこなすのは困難だったことから、テレビアニメを経験していた平井にバックアップを頼み、合作が実現した。また、本作には誕生して間もない星新一のトレードマーク「ホシヅル」が登場している。石ノ森章太郎(当時:石森)によってコミック化も行われ、『たのしい幼稚園』に掲載された(1965年7月号から1966年3月号まで)。2014年に配信された電子書籍『石ノ森正太郎デジタル大全』(講談社)の『エンゼル2』にこの作品が収録された。地球より100万年科学が進んだ星からやって来たピピが乗っている手のひらサイズの円盤型の宇宙船が墜落する。その円盤を偶然俊彦、良子の兄妹が見つけたことから、ピピは兄妹の友だちになる。進んだ科学の力でつくられた円盤で時間旅行をしたりと、ピピといっしょに楽しい毎日が始まった。悪気はないんだけどいたずらっ子のピピのせいで、ロボットが大暴れしたり、ちょっぴりこわいこともあったけど、最後はピピがなんとかしてくれた。楽しい日々もあっというまに過ぎ、ピピは兄妹に別れを告げて自分の星に帰って行った。<参考>当時、「宇宙人ピピ」の主題歌とサウンドドラマを収録したレコードが朝日ソノラマより発売されており、ピピと兄弟との最初の出会いが描かれている。ある日の放課後。俊彦、良子の兄妹や友たちが遊び場にしているお寺の空き地で突然測量が始まり、子どもたちは追い出された。和尚さん(小笠原章二郎)は出費がかさんだため、寺の空き地を駐車場にすることにしたと、すまなそうに説明した。がっかりする子どもだち。その時、小さな小さな円盤が、以前に子供たちが植えた杉の苗木に衝突して、木をまっぷたつにしてしまった。円盤から出て来たのは、遠い星からやってきた宇宙人のピピだった。「ぼくの名前はピピ。君達と友だちになりたい」良子から、せっかく子供たちが植えた木が折れてしまったとを聞かされたピピは、「かんたんなことさ。円盤を使って過去の世界に行き、折れた木をもう一度植えればいいんだ」と語り、子どもたちを三百年前の時代のお寺に連れて行ってくれた。子どもたちが改めて植樹をしていると、突然、ちょんまげの人たちが子どもたちを取り囲んだ。「怪しい奴め!キリシタンのバテレンにちがいない。それ、捕まえろ!」ピピはあわてて子どもたちを連れて現代に戻って来た。折れたはずの杉の苗は、天をも仰ぐ巨木に成長していた。この木を売れば、もう空き地を売る必要もなくなる。みんなは大喜び。良子は「いつか星の世界に連れて行ってね」とピピにお願いするのだった。全52本のフィルムのうち、第37回(1965年12月23日放送)と第38回(1965年12月30日放送)の2本のみ現存が確認されている。第38回の映像はNHKの子供向け番組を集めたDVD『懐かしの子供番組グラフィティ』第1巻に収録されているほか、LD・VHS『マニア愛蔵版 懐かし〜いTVアニメテーマソングコレクション』にはオープニング映像が収録されている。第37回・第38回共に、NHK各放送局および関連施設の「番組公開ライブラリー」にて視聴可能。
出典:wikipedia
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