『SP THE MOTION PICTURE』(エスピー ザ・モーション・ピクチャー)は、2010年と2011年に公開された岡田准一主演の日本映画。2007年からフジテレビ系土曜ドラマ枠で放送された連続ドラマ『SP 警視庁警備部警護課第四係』の劇場版であり、『野望篇』(やぼうへん)『革命篇』(かくめいへん)の2部作からなる。監督はドラマ版でも演出を務め、本作が初監督映画となる波多野貴文。テロに対抗するSP(セキュリティポリス)の戦いと連続ドラマで描かれた謎が明らかにされる。2009年9月から8か月に渡る撮影が行われた。2010年10月30日に『SP THE MOTION PICTURE 野望篇』、2011年3月12日に『SP THE MOTION PICTURE 革命篇』が全国東宝系にて公開され、映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)3週連続1位となる。『野望篇』は最終興行収入36.3億円。2011年3月11日に発生した東日本大震災により、『革命篇』は全国4割ほどの劇場の休館や節電のため上映時間縮小などが行われたものの、興行収入33.3億円を記録。年間総合興行収入ランキング9位となる。この収益の一部は復興支援のため被災地へ寄付された。『SP 野望篇』は第34回日本アカデミー賞・話題賞作品部門を受賞。『SP 革命篇』の公開に先立ち、2011年3月4日金曜プレステージ枠では、『革命篇』のメイキング映像と共に2008年放送の『スペシャルアンコール特別編 Episode IVex.』を再放送。翌日3月5日土曜プレミアム枠では、『野望篇』のダイジェストとスペシャルドラマ『SP 革命前日 Pre Episode VI 』が放送された。シリーズにおいては、映画『野望篇』がEpisode V、『革命篇』がEpisode VI(THE Final Episode)となる。また、2011年2月26日から『革命篇』公開までの期間、一部劇場では割引価格で『野望篇』とロングバージョンの予告編「予習編」を上映する復習上映が実施された。2013年3月29日に『野望篇』、3月30日に『革命篇』が地上波初放送された。視聴率は、それぞれ『野望篇』13.7%、『革命篇』17.8%。麻田首相襲撃事件後、西島の死に「大義のためだ」と謎の言葉を発した尾形に対し、井上は疑念を募らせていた。1ヶ月後、第4係機動警護班のメンバーと共に六本木ヒルズのイベントで応援警護に当たっていた井上は、爆弾テロを起こそうとする不審な男の存在を察知、追跡劇の末に男を逮捕する。尾形は公安部に目をつけられながらも、同じ大学の政治サークル「雄翔会」に所属し官僚として要職に就く成員と、彼らを支援する与党幹事長・伊達と一堂に会す。彼らは国民の価値観を揺るがす強大な計画を実行に移す時を伺っていた。井上を疑問視する伊達に対し、計画に引き入れることを決めた尾形は20年前の場所で井上と対峙し、その過去と大義に同調させようとするも決裂する。翌日、伊達の警護を命じられた第4係が丁度任務を終えた時、北朝鮮が日本海に向けて弾道ミサイルを発射したという情報が入る。尾形に命じられた井上たち4人は、この事態に対応するため国会議事堂に向かう官房長官の警護を担当することに。尾形を監視していた伊達らはこの機に井上を排除するべく動き出し、第4係は突如送り込まれたテロリストの襲撃を受ける。前作『野望篇』等のダイジェストと共にテレビ放送されたスペシャルドラマ。『革命篇』で描かれる事件を巡る1日のエピソードとなっている。官房長官襲撃事件から2ヶ月後、第4係の5人は異例の休暇を過ごしていた。一人病院へと赴いた井上は脳内の症状が亢進していることを指摘され、医師から休養を強く勧められるが、今は現場を離れることは出来ないと断る。病院を訪れた笹本は「リハビリ」と称して井上を強引に誘い出す。一方、尾形らに疑惑を募らせる公安の田中は、上層部に難色を示されながらも独自の身辺調査を開始、ある衝撃の事実へと辿り着く。しかし情報を報告しようとした田中は、突如尾形らの仲間に襲われてしまう。官房長官襲撃事件による怪我も回復し、第4係のメンバーは通常任務に復帰していた。新たなメンバーと共に麻田内閣の内閣不信任決議が行われる国会議事堂での応援警護に付くが、尾形からの違和感を確実に感じている井上の症状は悪化の一途を辿っていた。正にその日、尾形の人生を賭けた計画が実行に移されることとなる。周到な計画により、無防備な議事堂内に次々と潜入するテロリスト達。彼らは「革命」に共鳴する精鋭SP達と共謀し、水面下で衆議院棟を分断・制圧。全ての根回しを終えた尾形らは、遂に本会議場へと突入した。その凶行の一部始終は全国民に知らされることとなる。一方、尾形の指示によって本会議場から引き離されていた井上達も異変を察知し、記者クラブのテレビでこの事態を知る。犯行を止めるべく決意した4人は、要人の拘束される議場に向かってテロリストとの戦いを開始する。撮影は、2009年9月5日よりクランクインしており、お台場湾岸スタジオ、滋賀県庁、新桜台駅桜蔭中学校・高等学校等で撮影が行われ、8ヶ月間の撮影の末に撮影終了。4月19日に製作報告記者会見が東京都内で開かれた。ドラマ版の撮影のために肉体改造を行っていた岡田は本作の撮影にあたりフィリピン伝統武術カリを2年稽古していた。撮影にはアクションシーンを事前にアニメで作り、その上で撮影を開始する「プレビジュアリゼーション」という手法が採用されており、ポストプロダクションはハリウッドのスタジオで行われた。。サウンドデザインは、ルーカスフィルムの音響部門であるスカイウォーカーサウンドが担当した。クラシック楽曲なし革命篇のために書かれた楽曲を使用野望篇は2011年4月23日、革命前日・革命篇は2011年8月26日発売。Blu-rayとDVDでリリース。発売元はフジテレビジョン、販売元はポニーキャニオン。
出典:wikipedia
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