『Angel Beats!』(エンジェル ビーツ)は、2010年4月から6月まで放送されていたテレビアニメ作品である。全13話+特別編2話。略称は「AB!」、「AB」など。キャッチコピーは「――神への復讐。その最前線」。Key・アニプレックス・電撃G's magazine・P.A.WORKSの共同プロジェクトで、原作・脚本はKey所属のシナリオライター・麻枝准、キャラクター原案はKey所属のNa-Gaが手がける。また関連作品として、『Angel Beats!』の前日譚となる小説『Angel Beats! -Track ZERO-』および漫画『Angel Beats! Heaven's Door』、4コマ漫画『Angel Beats! The4コマ 僕らの戦線行進曲♪』がある。平成22年度(第14回)文化庁メディア芸術祭アニメーション部門/長編(劇場公開、テレビアニメ、OVA)の審査委員会推薦作品に選ばれている。死後の世界の学園を舞台にした青春ドラマ。死後の世界であるため、通常なら死ぬような行動を取っても死ぬことはない。テストや球技大会・学食での食事などの日常的で平和な学園生活と、銃火器や刀剣を用いて天使と戦う非日常的な生活、そして登場人物の送った生前の理不尽な人生、この三者を柱にストーリーが展開される。Key・アニプレックス・電撃G's magazine・P.A.WORKSの共同プロジェクトで、原作・脚本はKey所属のシナリオライター・麻枝准、キャラクター原案はKey所属のNa-Gaが手がける。両者ともテレビシリーズ作品は初挑戦である。なお、ゲームメーカーのKeyが関わっているが、本作品はゲームを原作としたものではないアニメオリジナルの作品である。また、幾人かの声優は麻枝の推薦で選ばれている。『電撃G's magazine』2009年11月号にて、アニメーション制作はP.A.WORKS、監督が岸誠二であることが発表された。また岸とタッグを組むことが多い音響監督の飯田里樹も本作では脚本会議の段階から参加している。アニメの演出として、場面転換の際は現在地の名前がテロップで入る。また、監督の岸がインタビューにて「自分にとっても麻枝にとっても本編の結末はある特定ルートでの可能性であり、他のルートや結末もありえる」という趣の発言をしている。校舎のモデルは金沢大学とされており、2011年9月20日から同大学角間キャンパスで開催された2011年度精密工学会秋季大会のポスターには、本作品の描き下ろしイラストが採用された。森に囲まれた丘陵地にある天上学園は生徒総数2000名を越える全寮制の学校。一見するとごく普通の生徒らが生活を送っている学園だが、そこは死後の世界だった。現世で理不尽な人生を体験し、青春時代をまともに送れずに死んだ者はこの世界に送られ、あらかじめ用意されたエキストラ(NonPlayerCharacter)の生徒達と共に学園で楽しい青春時代を過ごす内に未練を無くし、「消滅」(成仏)し、転生する。しかし、転生することを拒む人々がいた。少女・ゆりをリーダーとする「死んだ世界戦線(以降、戦線)」は、理不尽な人生を強いた神への復讐を目的とし、元々が死後の世界であり「死ぬ」ことのないこの世界で、学校の秩序を守る「天使」と日夜戦いを繰り広げていた。生前の記憶を失った少年・音無は、戦線のメンバーと行動を共にするが、次第にこの世界の真実を知ることになる。ゆりを筆頭とする組織。略称「SSS(クラススリーエス)」または単に「戦線」と呼称する。生前の記憶を持った人間達により構成され、主要人物や下記に紹介する人物、後述するGirls Dead Monsterのメンバー以外にも数十名のメンバーがいる。教員棟最上階にある占領した校長室を「対天使作戦本部」と称し、天使を倒すために様々なオペレーション(作戦)を展開する。Track ZEROおよびHeaven's Doorでの結成時からアニメ本編までの時間は不明だが、結成時は銃一つ作る事や学内イベントやクラス編成などへの介入に苦労していたのに対し、アニメ本編では多種多様な銃器やライブ機材、地下トラップやギルドの規模、イベントやテストでのクラス編成への介入を容易に行っている事などから、結成から長い期間過ぎている事がわかる。組織名は彼らの気分により過去に何度か改名されたが、最終的には「死んだ世界戦線」に戻されている。ゆりのこだわりは末尾が必ず「〜戦線」となることである。戦線メンバーは、一般生徒とは異なる戦線独自の制服(男子はブレザー・女子はセーラー服)を着用し、左肩には「SSS」を図式化し「rebels against the god(直訳で「神に対する反逆者」)」と刺繍したワッペンをつけている。前日譚である『Angel Beats! -Track ZERO-』および『Angel Beats! Heaven's Door』の初期では、NPCと同じ制服で、男子は詰襟・女子はブレザーを着用していたが、その後、衣替えにかこつけて「神の用意した服を着るのは癪」として、戦線独自の制服を作成、直後に大々的に決意表明を行った。メンバーの加入順としては、ゆりと日向が創設メンバーであり、続いて大山、チャー、野田、椎名の順に加入する(『Angel Beats! -Track ZERO-』より)。『Angel Beats! Heaven's Door』ではそれ以降も描かれており、現在分かっている順序は、遊佐、藤巻、岩沢・ひさ子、TK、高松、松下の順である。最終的に本編第1話で音無が加入し、その後敵対していたが音無に説得された直井が加入するという流れになっている。終盤で「影」の脅威から回避するために音無が説得したことにより、皆がそれぞれの満足を得て「消滅」する決意を固め天使(かなで)と共闘する「ガールズ・デッド・モンスター」、通称 「Gldemo(ガルデモ)」。一般生徒から絶大な支持を得ているガールズバンドで死んだ世界戦線所属の陽動部隊。オペレーション発動時にライブを行い、一般生徒を安全な場所へ誘導することが主な目的。他にも天使の注意を引き付けたり、ライブを行うこと自体がオペレーション開始の合図となるなど、その役割は多岐にわたる。当初は戦線とは別に岩沢とひさ子の二人で活動しており、目を付けたゆりから勧誘を受けても戦線に興味を持っていなかったが、ライブのサポートやリズム隊の勧誘を条件に「共同戦線」として以降なし崩し的に加入することになった。その際一度だけ、ゆりがベース・椎名がドラムで参加しライブを行っている。また、現リズム隊加入以前に、学園祭のバンド大会でスカウトしたNPCの新木をドラムのサポートメンバーとして迎え、三人体制でやっていた時期がある。当初からバンド名が「Girls Dead Monster」だったわけではなく、最初のバンド名は「BEAUTIFUL THE BLOOD」で、新木が参加することになった際、「バンドらしくなってきたからそろそろバンド名を」というゆりからの依頼でひさ子により命名された。これより以前には、岩沢により「ダブルギターウーマンズ」、「マサ&ヒサ」、「Fカップ&Bカップバンド」等が考案されるが、どれもひさ子に即断で却下されている(『Angel Beats! Heaven's Door』より)。第3話で岩沢、第10話でユイが「消滅」した後、ひさ子、入江、関根も第12話にて音無にバンドの活動終了を伝えて「消滅」し、「解散」した。戦線メンバーの武器を製造、修理及び管理を受け持つ組織。死後の世界では、生前の記憶を元に土塊などを材料に様々な物を造り出せる(逆に記憶にない物を適当に作ると本当に「形だけ」の物になる)。学校地下にある巨大な空間に大規模な施設を有していたが、かなでに発見されたため爆破して放棄。以降はかつて使用していた「オールドギルド」へと移動した。テレビ未放送の「SPECIAL EPISODE」および「ANOTHER EPILOGUE」の製作クレジットは「Angel Beats! Project」(および製作委員会内訳)のみで、中部日本放送は表示されていない。※テレビ版の第1話・第10話・第12話・第13話のOPは未使用(DVD/BD版では使用されている)。次回予告は、テレビ版ではシーンナンバー付きのセリフを記した文字と音声で構成されているが、公式サイトでは映像付きバージョンが毎週月曜日更新で公開されていた。DVD/BD第7巻には第4.5話に相当するテレビ未放送特別編と第13話アナザーエピローグ(Cパート)が収録されている。後に麻枝は雑誌でアナザーエピローグが本来の書き上げたラストだったが監督に見せたところ、ハッピーエンドではないとダメ出しをくらい書き直したと語っている。麻枝にとって本来のこのエピソードにてループ設定と音無=影を作った人物としての可能性を持たせたかった演出がなされている。Blu-ray BOXには第2.5話に相当する書き下ろし新作エピソードを収録。毎日放送とBS11では放送開始前週に特別番組(事前特番)を放送した。番組内容は、秋葉原で行われた第1話の特別先行試写会の様子や原作者・麻枝准ロングインタビューなど。チューリップテレビ公式サイトでは、2010年3月18日よりトップページが本作のバナーや動画で飾られ、キャラクター人気投票などが行われていた。番組担当者がTwitterを使い作品PRを行っていたほか、TBS放送時には『Angel Beats!』公式アカウントで鳥羽洋典プロデューサーと高橋祐馬(共にアニプレックス)が、チューリップテレビ放送時には同局公式アカウントで同局担当者がそれぞれリアルタイムで実況を行っていた。(関東地方では実質再放送となる)TOKYO MXでは、鳥羽洋典プロデューサーとP.A.WORKSスタッフが、実況をしつつ制作時の裏話等を語るほか、直後の放送枠で放送された『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』とのクロスプログラムが最後に流されていた。なお、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』は12話で終了したが、本作13話でもクロスプログラムは放送され、AB13話の桐乃の感想と「この後はどんな番組が放送されるのかしら?」という天使の(いわゆる)オチが放送された。2014年現在、P.A.WORKSが元請制作したテレビアニメとしては唯一キー局系で放送された作品である。2015年4月には再放送決定、TOKYO MXが4月9日より毎週木曜日22:00にて、サンテレビが4月13日より毎週月曜日24:00にて開始。2010年4月1日より毎週木曜日にHiBiKi Radio Station、その翌日に音泉で配信開始。2011年3月31日に放送を終了した。なお、本放送に先駆けて第0回が2010年3月18日よりHiBiKi Radio Station、翌3月19日に音泉で配信された。なお、特別編が2011年7月7日よりHiBiKi Radio Station、翌7月8日に音泉で配信された。パーソナリティは3名(櫻井浩美は毎回、花澤香菜と喜多村英梨は隔週交代での担当)である。『第0回』、『出張篇』、『第51回(最終回)』は3名そろっての収録となった。ゲストは、小林由美子(第14回)・高木俊(第25、26回)・木村良平(DVD/BD 第5巻特典CD)・緒方恵美(第31、32回、第39、40回)・水島大宙(第37、38回)・神谷浩史(第39、40回)。2010年6月23日には、第0〜4回までを収録したラジオCD第1巻が発売(※新規録り下ろし番組つき)されている。また、2010年8月25日に発売されたDVD/BD完全生産限定版第3巻、10月27日に発売されたDVD/BD完全生産限定版第5巻には、特典ディスクとして『出張篇』が同梱された。2010年12月12日に山野ホールで公開録音が行われ、ゲストに緒方恵美と神谷浩史が参加した。2010年6月5日、タワーレコード新宿店が入居する新宿Flagsビル屋上で、『My Soul, Your Beats!/Brave Song』発売記念イベントが行われた。Lia、多田葵、LiSAが参加。2010年8月1日に新木場STUDIO COASTにて『Angel Beats! Fes. ‐Thousand Bravers‐』が開催された。出演は神谷浩史、櫻井浩美、花澤香菜、木村良平、喜多村英梨、緒方恵美、Lia、多田葵、marina、LiSA、karuta。司会は吉田尚記(ニッポン放送アナウンサー)。2010年6月26日にユイのボーカル役のLiSAによる全国ライブツアー(Girls Dead Monster starring LiSA tour2010 -Keep The Angel Beats!-)が発表され、各会場で開催された。会場は以下の通り。なお、2010年11月22日にNHKホールで収録が行われたNHK総合『MUSIC JAPAN 新世紀アニソンSP4』にも両者が出演した(放送は同局2011年1月16日、完全版は2011年3月6日に放送)。Blu-ray Discは完全生産限定版のみ発売。DVDは完全生産限定版と通常版が発売されている。完全生産限定版の特典はBlu-ray/DVD共通。麻枝准書き下ろしキャラクターコメンタリーは通常版にも収録される。またアニメショップの一部では、法人別購入者特典も付けられていた。以下に記載されているCD作品は全てインディーズ作品であるため、それぞれの作品のレンタルや収録曲のダウンロード配信は行われていない。全国ライブツアーの最終日、marinaがゲスト参加したSHIBUYA-AXのライブ映像を収録したBlu-ray&DVD「Girls Dead Monster starring LiSA Tour 2010 Final -Keep The Angel Beats!-」が2011年6月1日(当初5月25日発売予定から変更)に完全生産限定版として発売された。パッケージはPA-WORKSによる描き下ろし特製BOX仕様で、内面にLiSAのサインプリントが施されているほか、会場で配布されたGirls Dead Monsterのロゴ入りサイリウムとライブスタッフのパスをデザインした特製ステッカーが同梱されている。また、収録特典のオーディオコメンタリーでは、高橋祐馬(アニプレックス)を中心に麻枝准とLiSAが務め、あらかじめライブBlu-ray&DVD公式HP上で一般から募集したさまざまな質問に麻枝とLiSAが答える内容となっている。PC用ゲームとしてビジュアルアーツよりKeyブランドで発売。全6巻構成を予定。ゲームの内容はアドベンチャーゲームだけでなくロールプレイングゲームやシミュレーションゲームも取り入れる予定。男女問わず、「死んだ世界戦線」のメンバー19人全員に個別のシナリオルートが用意される。選択によってはアニメでは存在しなかったシーン・メンバー消滅回避も有りうる。なお、全年齢対象である。全6巻構成・順次発売という、ともすれば「分割商法」と揶揄されかねないリリース形態について麻枝は反対したが、馬場が「責任は自分が持つ」として押し切った。コレはすべての内容を1本にまとめた場合、ボリュームが大きすぎて完全な完成まで(最短でも)5年はかかること、またプレイ時間も膨れ上がり「お手軽」が求められる昨今のゲームプレイ風潮に逆行することを理由としている。このゲームは従来の麻枝作品とは異なり、あくまでもアニメ作品から誕生したものであり、当初は制作する予定では無かった。これはアニメ放送終了から約5年近く経ってからリリースを開始するという点からも察する事が出来る。以下にゲームリリースに至るまでの経緯を簡単に記す。
出典:wikipedia
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