『太阿記』(たいあき)は、江戸時代初期の禅僧・沢庵宗彭が記した、仏法を通じて兵法の意義を説いた書物である。禅話における「太阿の剣(「何物をも切り断つ剣」の比喩)」から題を取っており、禅の視点から「兵法通達の人」とはどのようなものかを説いた内容になっている。『不動智神妙録』と同じく、将軍家兵法指南役・柳生宗矩に与えられたというが、詳細は不明。なお、同じく将軍家指南役であった小野忠明(または小野忠常)に与えたとする説もあるが、沢庵が初めて江戸に出た寛永6年(1629年)には既に忠明は死去していることや、沢庵と小野家の交際を伺わせる記述が当時の史料に存在しないことなどから、これは後世の創作と言える。 以下、主だった箇所の抜粋となる。 (蓋し兵法者は勝負を争わず、強弱に拘わらず、一歩も出でず、一歩も退かず。敵、我を見ず、我、敵を見ず。天地未分、陰陽到らざる処に徹して、直に功を得べし) (夫れ通達の人は、刀を用いずして人を殺し、刀を用いて人を活かす。殺すを要さば即ち殺し、活かすを要さば即ち活かす。殺々三昧、活々三昧也) 人皆此理に逢ひては、おのれとすくみて、死漢となるが故に、人を殺すの必用なきなり。 用刀活人とは、刀を用いて人をあひしらひつつ、敵の働くに任せて見物せんと己が儘なり。 要殺即殺。要活即活。殺々三昧。活々三昧也とは、活さうとも、殺さうとも自由三昧なりとなり』 (略)世界に並ぶものなしの云う事にて、謂ゆる天上天下唯我独尊なり』 高く精彩を励まし、切に工夫を着けて片時も怠ること勿れ(なかれ)となり』
出典:wikipedia
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