ジャガー・X351("Jaguar X351" )は、イギリスの自動車メーカー、ジャガーが2010年より販売しているFセグメントに属する高級セダンである。同社のフラッグシップモデルであるXJの4代目にあたり、4代目の通称であるX351は同車の開発コードに由来する。2009年7月9日、イギリスの首都ロンドンに位置する現代美術専門美術館サーチ・ギャラリーにて世界初公開された。XJとしては、2003年に発表されたX350以来となる6年ぶりのフルモデルチェンジで、同社のブランド・フィロソフィーである「Beautiful Fast Car -美しく、速いクルマ-」をコンセプトに開発されている。ボディの99%をアルミ合金とし、溶接ではなく接着とリベットのみで組み立てられるジャガーの次世代アルミニウムボディ構造を初採用したことで先代XJより10%軽量化、同車のライバルとされる他のFセグメント車より約150kg軽量となった。なお、先代XJも接着・リベット構造を採用していたが、リベットの数は先代モデルより11%少ない2,800個となっている。加えてリサイクル原料を50%使用した軽量アルミニウム構造を実現したことでカーボンフットプリントを最小限に抑えることにも寄与している。ショートホイールベース車とロングホイールベースの2種類が用意され、LWB車はホイールベースが125mmされて後席スペースが134mm延長、レッグスペースが1,121mmとなる。またLWB車には前席シートバックに格納式テーブルが装備される。エンジンは当初は、5.0L V8のAJ-V8 Gen III型NAエンジンおよび同型のスーパーチャージャー付エンジンが用意され、欧州仕様向けには3.0L V6のAJ-V6D Gen III型ディーゼルツインターボエンジンも用意されていた。なお、スーパーチャージャー付V8エンジンには「ポートフォリオ」用の470PS仕様と「スーパースポーツ」用の510PS仕様が用意された。2013年モデルではダウンサイジングコンセプトが導入され、5.0LのNA型に代わって、2.0L直4ターボと3.0LV6スーパーチャージャーが用意された。トランスミッションには全車に先代に採用されたものをベースに改良されたZF製6HP28型6速ATが組み合わせられ、2代目XKやXFと同様に変速はダイヤル式の「ジャガードライブセレクター」で行われるほか、パドルシフトも装備される。1968年に発表されたシリーズ1以来、歴代XJに採用されてきた丸型4灯ヘッドランプや「ロングノーズ・ロングデッキ」の伝統的なスタイリングはすべて刷新され、同社のデザイン・ディレクターを勤めるイアン・カラムの指揮のもと大胆かつ斬新なスリークデザインへと昇華された。なお、開発時にはその伝統的なスタイリングをモチーフとした案もあったが、初期段階で却下されたという。「ティアドロップ」型のサイドウインドウを中心に据えた特徴的なロングルーフプロポーションは、流れるようなシルエットと空気抵抗係数(Cd値)0.29の優れた空力性能を両立させ、また、新たに採用されたパノラミックサンルーフが車内の明るさやスペース感を劇的に高めているだけでなく、同社のサルーン史上最上級の室内空間も実現している。シート、インストルメントパネル、ドアトップ、センターコンソール、アームレストといったインテリアの主要部位表面には、全てレザー張りが施され、クラフトマンシップを感じさせる丁寧なステッチで縫い合わされている。また、カラーテーマは14種類、オーナメントパネルは11種類、レザーカラーは10種類、レザーマテリアルは3種類それぞれ用意され、オーナーの嗜好に応じたオーダーメイド感覚の豊富な組み合わせを可能としている。インストルメントパネルには、同社で初めて「Jaguar iTech」が採用され、従来の「フィジカルインストルメントクラスター」に代わる高解像度ディスプレイを用いた「バーチャルインストルメント」が計器盤に配されている。
出典:wikipedia
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