『実況パワフルプロ野球2010』(じっきょう ぱわふるぷろやきゅう にせんじゅう JIKKYOU PAWAFURU PUROYAKYU 2010)はコナミデジタルエンタテインメントから2010年7月15日に発売されたPlayStation 3、PlayStation Portable用野球ゲームソフト。コナミから発売されている日本プロ野球を題材にしたゲーム『実況パワフルプロ野球』(パワプロ)シリーズの2010年版。選手のデータは2010年開幕時点のもの、球場内の看板は基本的に2009年のペナントレース中のものを再現している。『実況パワフルプロ野球10』(2003年)以降のパワプロシリーズは河路直樹が実況を担当していたが、本作から堂前英男に交代となった。パッケージイラストは炎に包まれ、燃えるパワプロ君がボールを構えているもの。タイトルは同じ『実況パワフルプロ野球2010』だが、据え置きゲーム機であるPlayStation 3(PS3)版と携帯ゲーム機であるPlayStation Portable(PSP)版はプラットホームの違いからゲーム内容は幾分異なる。SCEの据え置き型ゲームハードでは2000年の『実況パワフルプロ野球7』から2009年の前作『実況パワフルプロ野球2009』までPS2で発売されていたパワプロシリーズだったが、今作は初のPS3用作品となった。シリーズ初のHD機ということで映像出力は1080p、音声出力はドルビーデジタル5.1ch対応になりグラフィックとサウンドは大幅に向上。これまで球場にいる観客は2Dであったのが3Dで描かれ立体的になった。新たに「ダイナミックカメラ」が搭載され、タッチプレイ、守備の時などにアップに切り替わる。ペナントレースでは新要素「ペナントカード」が追加される。また、従来のシリーズでの選手は全員パワプロ君の顔と同じだったが、『実況パワフルメジャーリーグ2009』同様に、髭やメガネなどの選手ごとの顔の特徴が再現されるようになった。サクセスで作成した選手の顔もエディットできる。なお、試合設定の詳細設定にある「顔タイプ」の項目で「パワプロ」と設定すれば、従来シリーズと同様に選手全員がパワプロ君の顔になる。また、選手の身長によってストライクゾーンが異なるようになった。PlayStation Networkを介し、オンライン対戦が可能。また、追加選手データのダウンロードサービスも2011年10月7日まで行われた。ゲームデータの一部をハードディスクドライブ(HDD)へインストールすることで、快適にプレイできる。インストールに必要な容量は2049MB。データセーブに必要なHDD容量は1889KB。トロフィーシステムにも対応している。2010年10月8日から、選手能力アップデート配信が開始された。PSP版は『実況パワフルプロ野球ポータブル』(パワポタ)シリーズとして4まで発売されており、本作はPSPで5作目(『サクセス・レジェンズ』を含めると6作目)となる。今作は携帯ゲーム機のパワプロシリーズとしては初めて本編シリーズと同じタイトルを冠しており、「ポータブル」の名前が付いていないが、PoTaCa、段位認定、選手顔写真などパワポタシリーズの要素は継承されている。試合の演出などもPS3版より簡素化されており、前年のパワポタ4に準拠している部分が多い。PSP版は無線LAN機能のアドホックモード(近距離)での対戦に対応。インフラストラクチャモードに対応しており、インターネットを通じて選手データや段位認定問題などのダウンロードサービスも行われた。ゲームデータの一部をメモリースティックへデータインストールすることで、快適にプレイできる。必要容量は440MB。従来作同様のUMD版のパッケージ販売の他に、PlayStation Storeでのダウンロード販売が2010年7月15日から2011年6月29日までの間行われた。ダウンロード版の容量は915MB。ゲーム内容はUMD版と同じ。パッケージ版とダウンロード版が同時発売されたのはシリーズ初である。PlayStation StoreではPlayStation Plusの会員先行で2010年7月1日から2010年7月14日の期間限定でPS3用の体験版が無料配信された。一般向けの配信はソフト発売当日の2010年7月15日から翌年2011年4月27日まで行われた。体験版は東京ドームでの「読売ジャイアンツ」対「北海道日本ハムファイターズ」固定の対COM対戦のみで、1イニングのみプレイ可能(同点でも1回裏の終了時に引き分けで試合終了になる)。PS3版は「野球」「ペナント」「練習」「通信対戦」「サクセス」「アレンジ」「データあれこれ」「サウンド」の8つのモードが存在する。PSP版は「野球」「ペナント&マイライフ」「サクセス」「段位認定」「アレンジ」「PoTaCa」「つなゲート」「マイデータ」「データ あーしたり こーしたり」の9つのモードが存在する。なお、PSP版では「練習」は「野球」のサブモードとなっている。「野球」は1試合のみの対戦や観戦ができるモード。オフラインでの2人対戦、対CPUの対戦ができる。「練習」では「打撃練習」「投球練習」「守備練習」「総合攻撃」「総合守備」をそれぞれ練習できる。PSP版の「野球」モードは「対戦」「パワプロ講座&練習」「ホームラン競争」「選手能力詳細」のさらに4つのサブモードに分かれており、「練習」ではさらに「走塁練習」が収録されている。PSP版は対戦に勝利すると「PoTaCa」を入手することができる。12球団からひとつの球団を選び、ペナントレースを戦い優勝を目指すモード。オールスターゲームやクライマックスシリーズなどもある。PS3版では新たに新要素「ペナントカード」が追加されている。カードを使用することでさまざまな効果が発揮される。カードの所持数は最大で100枚。育成シミュレーションでオリジナル選手を作成するシリーズでお馴染みのサクセスモード。本作では『パワプロ7』以来のプロ野球12球団編(プロ野球編としてはパワプロ14以来)である。パワプロ7では球団によって異なるのは一部のイベントと固有チームメイトのみでシナリオは共通であったが、本作では球団ごとに1本ずつ、合計12本のシナリオが用意されており、チームメイト、物語、システムなどもそれぞれ異なる。2軍の選手として開始し、ゲーム内時間で2年間(実際のプレイ時間は約2時間)の間に1軍のレギュラーとして定着することが目的。目的を達成すればシナリオクリアとなり選手の登録が行える。作成した選手データはPS3とPSPで移動することができる。PS3版は「PlayStation Network」を使用し、インターネットを通じて全国のプレイヤーとオンライン対戦が可能。PS3に登録されているフレンドと対戦する「友達と対戦」と、フレンド以外とも対戦できる「だれかと対戦」の2つのモードがある。USBヘッドセットを使えばボイスチャットも可能。「だれかと対戦」では試合終了後、結果に応じてポイントが与えられる(友達と対戦ではポイントはもらえない)。ポイントは集計されてランキングで発表される。PSP版は近距離での通信対戦(アドホックモード)に対応している。インフラストラクチャーモードでの通信対戦には対応していないが、PS3があればアドホック・パーティーを使うことで離れたユーザーとインターネットを介した対戦も可能。パワポタ3、4に引き続いて搭載されるPSP版のみのモード。一人の野球選手としての人生を疑似体験できる。新たに選手を作成し入団から引退までを疑似体験する「プロ野球人生編」、サクセスで作成した選手を使用する「オリジナル選手編」、実在のプロ野球選手を使用する「憧れ現役選手編」の3つのサブモードがある。前述の通りオリジナル選手データのやり取りをPS3版『パワプロ2010』とPSP版『パワプロ2010』でやり取りできるほか、応援曲もやり取りできる。また、パスワードを使うことで『パワプロ サクセス・レジェンズ』(PSP)、『実況パワフルプロ野球ポータブル4』(PSP)、『実況パワフルプロ野球2009』(PS2)から選手データを受け取ることができる。これらの作品に関しては応援曲は相互に利用可能。またPS3版『パワプロ2010』に限り、『プロ野球スピリッツ2010』(PS3、PS2、PSP)とも応援曲のやり取りが可能。
出典:wikipedia
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