『トイ・ストーリー3』("Toy Story 3")は、アメリカ合衆国のピクサー・アニメーション・スタジオが製作したフルCGの長編アニメーション映画。大ヒットを記録した前2作に続くシリーズ第3作目。アメリカでは2010年6月18日(金)に、日本では2010年(平成22年)7月10日(土)に公開された。キャッチコピーは「『さよならなんて、言えないよ…』」。ディズニーデジタル3D(3D映画)作品。日本国内では主として3D吹き替え版で上映されたが、一部劇場では2D吹き替え版と3D字幕版も上映された。前作で提示された「子供はいずれ大人になり、おもちゃから去っていく」というテーマそのものに真正面から向かい合った作品であり、大人の鑑賞を意識した作風となっている。世界歴代興行収入は2014年4月時点で第12位、アニメーションとしては2010年8月初め、『シュレック2』を抜いて1位となり、2014年3月に『アナと雪の女王』に抜かれるまでその記録を維持した。ただし、観客動員数ではチケット価格の高騰によりライオン・キングには劣る。前2作で監督を務めたジョン・ラセターは製作総指揮に就き、リー・アンクリッチが単独としての監督デビューを果たす。同時上映の短編映画は『デイ&ナイト』。他のピクサー作品と同様に、吹き替え版では本編中の要所の表記が日本語に変わっており、映像ソフト版でも音声メニューで吹き替えを選択すると、劇場公開時と同様の表記となる。公開当時はこの作品がシリーズ実質上の最終作であり、ストーリーも完結しているが、その後に本編とは直接的には無関係の番外編としてスピンオフ作品が3作公開された。また、本国アメリカでは2013年のハロウィーンの時期に新作のテレビアニメを放送すると発表された。こちらもシリーズ本編とは無関係の作品となる。2014年に、2017年公開予定であるシリーズ第4作の製作が発表された。2015年4月18日に、ディズニー・チャンネルで特別編成『トイ・ストーリー コレクション』にて放送された。※( )内は備考及び声優名(原語版/日本語吹き替え版)"「さよならなんて、言えないよ…」"第1作目から10年後。おもちゃ達の持ち主であるアンディは17歳になっていて、おもちゃと遊ぶことからは卒業している。そして、もうすぐ大学に進学しようとしている。アンディは大学の寮へ引っ越すことに際して、長年のお気に入りだったウッディだけをそこに持っていき、バズ・ライトイヤーやジェシーをはじめとする他のおもちゃたちは全て屋根裏部屋にしまうことを決めた。ところが、屋根裏部屋行きのおもちゃたちがディビス夫人の手違いでゴミに出されるという事件が起こる。危ういところで難を逃れたおもちゃたちは、直前のアンディとディビス夫人の会話で「ガラクタだ」と言われたことにショックを受け、もう完全に捨てられたと思い、地元の託児所へ寄付されるおもちゃたちの段ボールに入り込む。託児所「サニーサイド保育園」に到着した彼らはそこのおもちゃたちに歓待を受け、優しい性格のクマのぬいぐるみロッツォから、ここがいかに素晴らしい場所かを聞かされ、留まることを決意する。仲間を説得するために同行していたウッディは、彼らの決心が堅いことを知り、諦めてサニーサイドを去っていく。しかし、外へ出たところでサニーサイドから帰宅する途中だった4歳の少女ボニーに拾われ、ウッディはボニーの家へ。ボニーに遊んでもらったウッディは、久々にその喜びを味わうのだった。一方、新入りのバズとジェシーたちに割り当てられたのは、おもちゃを乱暴に扱う年少の子供たちが集う「イモムシ組」の部屋だった。あまりにひどい扱いに耐え兼ね、バズはロッツォに対し「チョウチョ組」の部屋へ移動させてくれるよう要求する。だが、ロッツォの優しい態度は表向きで、実はこの施設のおもちゃたちはロッツォの恐怖による支配下にあり、新入りのほとんどはイモムシ組の部屋で数日の間に破壊され、ゴミとして捨てられる運命にあるのだった。ロッツォはアンディの家へ帰ろうとするジェシーたちを柵の中に閉じ込め、捕らえたバズのリセットボタンを押して支配下に置き、看守として彼らを見張らせる。ボニーの家のおもちゃたちから、サニーサイドが強い人間不信を抱えるロッツォによっておもちゃの牢獄と化していることを知ったウッディは、仲間を救うために施設へ帰ってくる…過去2作同様「人間が見ている前では動いてはいけない」というルールのもと動き回っている。陶製電気スタンドのボー・ピープ、ペンギンのウィージーなど大部分のサブキャラが、時の流れやジョー・ランフトの交通事故死に応じてデイビス家から姿を消している。ボニーの演技力を絶賛し、ごっこ遊びを「演技」と考えている。サニーサイドのおもちゃは「チョウチョ組」と、より幼い(=おもちゃを大切に扱わない)子供たちの「イモムシ組」に分けられている。両部屋のおもちゃの間には(ロッツォの恐怖支配による)階級差があり、サニーサイドに来たおもちゃは初めにイモムシ組に入れられ、ロッツォの寵愛を受けた者がチョウチョ組へと昇進する。夜間は脱走者がないようにミニカーや保安カメラ、監視役の猿によるパトロールが行われている。基本、サニーサイドのおもちゃの性格は悪くないが、ロッツォの独裁が始まってからは新入りが決して生き残れない場所となってしまった。『トイ・ストーリー2』公開から3年後となる2002年、まだ本作の製作すら決定していない段階で、ウッディー役のトム・ハンクスは出演を意欲的に考え、「スタッフがこの映画に必要とすることなら、何でもやろう」と語った。当初は、ディズニーによるピクサー作品の配給契約が『カーズ』までで切れることになっていた為、ディズニーのCGアニメ部門であるによる『トイ・ストーリー3』の制作が進められていた。ジム・ハーツフェルドが書いたそのスクリプトは、「リコールされて台湾の玩具工場に送り返されたバズをウッディ達が連れ戻しに向かう」というものだった。2006年1月にピクサー社がディズニーに買収、子会社化され、エドウィン・キャットマルとジョン・ラセターがディズニーのアニメーション部門チーフに就任し、さらにサークル7アニメーションが閉鎖したことで旧企画は白紙撤回された。その翌月にはピクサーによる『トイ・ストーリー3』が製作中あることが確認された。2007年2月8日、キャットマルは全2作を担当したジョン・ラセターに代わってリー・アンクリッチが監督し、マイケル・アーントが脚本を執筆することを発表した。総製作期間は4年であり、そのうち約3分の2は脚本・ストーリー作りといったプリプロダクションに充てられ、そのときに出てきた「もしも玩具が刑務所に入ったら」というアイデアが発展させられた。本作の3Dは、観客がおもちゃの世界に入りこめるように人間目線ではなく「おもちゃの目線」を意識して作られた。3Dを監修したボブ・ホワイトヒルよると、左目用と右目用のカメラの距離を通常より短く設定することにより「おもちゃの目線」を実現することができたという。ドルビーラボラトリーズが2010年3月に新たに発表した「ドルビーサラウンド7.1」を初めて導入した作品である。映画評論家によるレビューのデータベースのRotten Tomatoesによると、99%(248人中245人)が本作に対し肯定的な評価を下し、「コメディ・冒険・ドラマ的要素が上手く交わっており、珍しく優れたシリーズ第3作である」と評されている。また、同サイトで特に注目度の高い評論家のレビューを集めたCream of the Cropでは、38人中100%の支持率を得ている。また別のレビューデータベースのMetacriticでは、39のレビュー全てが肯定的なもので、平均点が100点満点中92点であった。北米4,028館で公開され、週末3日間で1億900万ドルを稼いだ。これは公開週末興行成績としては史上10番目に高く、アニメ映画としては『シュレック3』に次いで2位の記録である。また、G指定(全年齢対象)の作品としては最高の初動成績である。公開24日目には約3億3900万ドルに達して『アリス・イン・ワンダーランド』を超えて2010年第1位の興行成績となった。翌25日目には『ファインディング・ニモ』を超えてピクサー作品歴代1位となり、同時に『シュレック2』の4億4100万ドルに次いで北米アニメーション映画歴代2位の成績となった。58日目には4億ドルを突破した。日本では、前売りチケットが発売14週間でピクサー映画史上最多となる15,559枚を売り上げていた。公開2日間で動員64万9,299人、興収9億7,733万2,450円を稼いで映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場1位となり、『ファインディング・ニモ』を抜いて洋画アニメーション史上歴代トップとなる初動成績を記録した。また、『アリス・イン・ワンダーランド』に次いで2010年第2位の初動成績である。累計で108億円までに達した。世界興行収入は10億6300万ドルを超え、2010年1位の成績である。歴代では『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』に次いで7位の成績である。アニメーション映画としてアカデミー作品賞にノミネートされたのは、『美女と野獣』『カールじいさんの空飛ぶ家』に続き三作目である。この他、ゲイリー・ライトの"とシックの"が使われた。
出典:wikipedia
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