2010 AFC女子アジアカップ()は、2010年5月19日から5月30日にかけて、中国・成都で開催された第17回目のAFC女子アジアカップである。オーストラリアが同大会史上初めて優勝した他、準優勝した北朝鮮の趙潤美が大会最優秀選手賞を、日本代表の安藤梢が大会得点王を、開催国の中国がフェアプレー賞をそれぞれ受賞した。この大会は2011 FIFA女子ワールドカップのAFC地区予選を兼ねており、決勝戦に進出したオーストラリアと北朝鮮、および3位決定戦で勝利した日本の合計3ヶ国が出場権を獲得した。予選大会は、2009年4月29日から5月3日までマレーシア・クアラルンプールのKLFAスタジアムで1次予選が、7月4日から14日まで台湾、タイ、ベトナムの3ヶ国内にて2次予選(最終予選)が行われた。1次予選は、当初はキルギス、パレスチナ、バングラデシュ、モルディブ、ヨルダンの5ヶ国で行われる予定だったが、バングラデシュが棄権したため、代わりにウズベキスタンが出場した。大会は総当り1回戦のリーグ戦形式によって行われ、直接対決で2-2で引き分けた以外、すべての試合で勝利したヨルダンとウズベキスタン、そしてヨルダンとウズベキスタンには敗北したものの、他の試合すべてで勝利したキルギスの計3ヶ国が、2次予選へと進出した。大会中、キルギスの13歳のストライカー、アリーナ・リトヴィネンコがパレスチナとの試合でハットトリックを達成するという出来事もあった。2次予選は参加国を3つのグループリーグに分け、グループAは台湾の新営にて、グループBはタイのバンコクにて、グループCはベトナムのホーチミンにて総当り1回戦の方式で開催された。その結果、グループAはミャンマーが、グループBではタイ、グループCではベトナムがグループ1位となり、本大会への出場権を獲得した。2010年5月19日より中国・成都の2つのスタジアムにて、予選を突破した3カ国に、予選を免除された5カ国を加え、計8カ国で戦われた。出場国は4カ国ずつ2つのグループリーグに分けられ、総当り1回戦のリーグ戦を戦い、グループAでは3試合全てで勝利した日本と、タイ・ミャンマーに勝利した北朝鮮が決勝トーナメントに進出した。タイは対ミャンマー戦で勝利して勝ち点3を獲得し3位となった。ミャンマーは3試合全敗であったものの、対北朝鮮戦ではゴールキーパーのメイ・キン・ヤー・ミンがシュートを何度もセーブし、2失点に抑えるという活躍を見せたグループBでは東アジア女子サッカー選手権時の代表選手のひとり馬暁旭が怪我で欠場しながら、グループリーグの3試合で2勝1分の中国と、韓国・ベトナム戦で勝利して2位につけたオーストラリアが決勝トーナメントに進出した。韓国は東アジア選手権で得点王となった柳英雅(ユ・ヨンア)がベトナム戦でハットトリックを達成する活躍があったものの、総勝ち点数4にとどまりグループリーグ敗退となった。ベトナムは対オーストラリア戦では得点機会がありながら決めきれず、また対韓国、対中国戦では大量失点の末敗北し、勝ち点の獲得はならなかった。5月27日に行われた準決勝では、第1試合で前半ロスタイムのキャスリン・ジルが挙げた得点を守りきり日本に勝利したオーストラリアが、第2試合では延長戦にもつれ込んだ末、109分に得点を挙げた北朝鮮が、それぞれ決勝戦に進出してワールドカップ出場権を獲得した。5月30日に3位決定戦および決勝戦が開催された。3位決定戦では開催国の中国に日本が2対0で勝利してワールドカップ出場権を獲得した(日本とともに第1回大会から連続出場記録を保有していた中国は、この出場記録が途絶えることとなった)。決勝戦では前半にサマンサ・カーが先制点を挙げたものの、後半での趙潤美のゴールで両チーム同点となった。延長戦でも決着が付かず、PK戦を行った結果、5人全員がPKを決めたオーストラリアが勝利し、同大会初優勝を飾った。以下の競技場が会場として用いられた。
出典:wikipedia
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