大森 善清（おおもり よしきよ、生没年不詳）とは、江戸時代の京都の浮世絵師。師系不明、京都の人。西川祐信とほぼ同時期の元禄15年から正徳6年に絵本や浮世草子の挿絵などを描く。画風は江戸の鳥居清信や菱川師宣のものを取入れている。善清が手がけた挿絵本は『しだれ柳』、『あやね竹』、『宇都山小蝶物語』、『新武者物語』、『新薄雪物語』が在名本で、この他にも無署名で挿絵本を担当したと考えられていたが、近年の研究により絵本を20点余り描いていたことが確認された。『しだれ柳』は京都の遊里風俗を描いた画帖で、独特な上方絵の風であった。それは祐信よりはやや粗い感じのもので、江戸風を加味した画風で、祐信と競いつつ作画をしたが、享保を待たずに終わった。

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