帆立貝形古墳(ほたてがいけいこふん/ほたてがいがたこふん)または帆立貝式古墳(ほたてがいしきこふん)は、古墳の一形式で、円丘に小さな方形の張り出しをつけて全体の平面形が帆立貝形になる古墳の総称である。この形式の古墳には、(1) 円墳に方形の造り出しがつくものと(2) 前方後円墳の前方部が短小化したものとの二種類があるが、実際には判断の困難な場合が少なくない。前者には奈良県の乙女山古墳があり、後者には群馬県の赤堀茶臼山古墳があげられる。前者は、ほぼ中期初頭に出現し、前方後円墳に造り出しがつく時期と一致し、円墳に祭祀の場として造り出しを付設したものと理解することができる。本形式古墳の特徴は、前方部の形状と規模は前方後円墳と比較すると小さく、どの墳丘も大体同じ大きさである。形式(1) の例が墳丘長136メートルである。前方後円墳のそれぞれでは規模の点をみても大きな差があるが、本形式古墳ではどの古墳をみてもほとんど差がないので、前方後円墳と本形式古墳は似て非なる性格をもつ古墳とみられている。前方後円墳として築造が許されなかったという理解からすれば、大和政権の造墓規制が考えられる。古墳出現前後期の円墳や方墳に小さな方形の突出部をもつ例(纒向型前方後円墳)があるが、それらは古墳の形式化以前のものとして区別される。
出典:wikipedia
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