蛇野（へびの）は秋田県秋田市の地名。住居表示未実施地区。郵便番号は010-0853。秋田市の東部、手形山の南麓に位置する。東西100〜150m、南北250m程度の狭い範囲で、山麓と台地上が古くからの住宅地となっている。東は広面、西は手形と接する。江戸時代には鉄砲足軽の居住地であり、米屋・庭師も住んだことから、現在も室咲き桜が伝統として受け継がれている。手潟・赤沼などと呼ばれた沼沢地に面しており、それらは後に広大な田園と化す。南側に突出した農村集落は野崎（蛇野野崎）と呼ばれ、現在の地名としては小字にも残っていないが「野崎」バス停がある。地名の由来は、太平山を大蛇峰（おろちね）としその麓を蛇野とする説（久保田能落穂）、同様に大蛇峰から手形山を蛇尾（へびお）とする説、野原であることから来るとする説（秋田の今と昔）がある。地内に小字は設定されていない。1613年（慶長18年）に久保田藩初代藩主佐竹義宣が父佐竹義重の菩提寺として建立した闐信寺は手形村字大沢に含まれていた（現所在地は手形字蛇野）など、行政単位体としては明治まで名前が現れないが、1813年（文化10年）頃の菅江真澄による「勝地臨毫」には蛇野村と記載され集落も描かれていた。地内で住居表示実施やその他に伴う町名・字名の変更は行われていない。地内に鉄道路線・駅は無い。最寄り駅は中通七丁目にある秋田駅。地内にバス路線は無い。最寄りのバス停は秋田県道28号秋田岩見船岡線にある「野崎」。

出典:wikipedia