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歌川国長

歌川 国長(うたがわ くになが、生没年不詳)とは、江戸時代の浮世絵師。初代歌川豊国の門人。俗称は梅干之助(ほやのすけ)、一雲斎と号す。江戸の人で芝口三丁目(現在の新橋駅東口近く)に住み、のちに金六町(現在の銀座八丁目の辺り)に移った。作画期は享和から文化の頃にかけてで、作は黄表紙や合巻の挿絵、役者絵、美人画、浮絵を残している。なかでも『七奇図説』(『[ 虞初新志]』第十九巻所収)にある世界の七不思議を描いた横大判の錦絵は、ロドス島の巨像を描いた歌川国虎の作と並んで異色である。立版古の切組絵を得意とし、6尺(約2m)に余る大美人を描いたという。また絵のほかに踊りや三味線をよくし、幇間に似たことをしたと伝わる。国長の没年については『東京美術家墓所誌』(1936年刊)に「文政十年七月十八日」とあるが、文政11年に初代豊国追善のため建てられた筆塚(豊国先生痤筆之記)には国長の名が見え、この頃まで存命だった可能性があり定かではない。井上和雄編『浮世絵師伝』は文政12年に四十余歳で没したとするが、その根拠については示されていない。墓所は『東京美術家墓所誌』によれば築地円正寺で無縁塔に合祀、戒名は釈清順居士。

出典:wikipedia

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