インエスカッシャン(、)は、「盾の中の盾」を意味し、紋章学における小さなエスカッシャンのチャージである。その形状はエスカッシャンの外形に従う。マーシャリングで用いられるエスカッシャン・オブ・プリテンスに使われるものより小さいものを指す。サブオーディナリーに分類される。インエスカッシャンの配置は、冒頭の図のような中央が標準的であるが、必ずしもその位置でなければならないわけではなく、上方に寄っているもの、デキスター・チーフ(向かって左上)にあるものなど様々である。また、1つのエスカッシャンの中に複数のインエスカッシャンを配置してもよい。紋章に描かれるインエスカッシャンには、特定の性格付けをされたものがある。時代や国によって異なるが、主に次の6つがある。特定の性格をまったく持たない、一般的なチャージとして扱われるインエスカッシャンもあり、イングランドの名門モーティマー家の紋章などに見られる。どんな形であれ、インエスカッシャンを紋章に用いているものは多数あるが、第二次世界大戦の時代にイギリスの首相を務めたウィンストン・チャーチルの紋章は、インエスカッシャンが二重になっている非常に珍しいものである。盾の中央上寄りにある、セント・ジョージ・クロスが描かれたインエスカッシャンの上に更にフランスの紋章を描いたインエスカッシャンを重ねたものがそれであるが、これはウィンストン・チャーチルの祖先にあたるマールバラ公ジョン・チャーチルが1704年のブレンハイムの戦いでフランス軍を打ち破った戦功に対してものを与えられたものである。
出典:wikipedia
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