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SF交響ファンタジー

『SF交響ファンタジー』(エスエフこうきょうファンタジー、SYMPHONIC FANTASIA)は、日本の作曲家伊福部昭が、自身で作曲した東宝特撮映画の音楽を1983年に演奏会用管弦楽曲として編曲した作品である。第1番から第3番までの3曲があり、すべて三管編成を採用している。なお、4作目にあたる作品として『交響ファンタジー「ゴジラvsキングギドラ」』が1991年に編まれている。1978年に特撮映画研究家竹内博や西脇博光と東宝レコードのプロデューサーとの間に、伊福部の映画音楽を管弦楽曲化できないかという話が持ち上がっていた。一旦この話は流れてしまうものの、1983年2月に五反田ゆうぽうとで伊福部作品のコンサートが行われた際に、キングレコード、東宝音楽出版、東京交響楽団の各スタッフの間で伊福部の映画音楽コンサートを開こうという話が再び持ち上がり、作曲者本人にその企画を持って行くこととなった。伊福部は当初映画音楽の単独での演奏に難色を示していたが、ファンやスタッフの熱意に折れる形で、2月末ごろに承諾した。5月までにコンサートの内容・予定もできあがり、司会として俳優の平田昭彦を、またゲストとして東宝プロデューサー田中友幸と映画監督本多猪四郎を呼ぶことも決まった。そして伊福部はまず草稿を書き上げた後、特撮映画の音楽素材を接続曲風に組み合わせた3つの管弦楽曲に編み上げた(題名も「楽案の発展しない自由な形式の楽曲」というような意図で幻想曲(Fantasia)の名を与えている)。ちなみに彼は睡眠薬を使用しながら必死に筆を進めていた、と初演予定日近くに伊福部夫人から電話で聞いた、と木部与巴仁は記している(参考文献 324頁)。1983年8月5日に日比谷公会堂で開催された「伊福部昭・SF特撮映画音楽の夕べ」で、汐澤安彦の指揮する東京交響楽団により、同じく管弦楽用に編曲された『倭太鼓とオーケストラのためのロンド・イン・ブーレスク』(原曲は吹奏楽曲)とともにまとめて初演された。伊福部本人は当初、1日限りのコンサートのための作品として自身の作品リストにも入れないつもりでいたが、人気が高まるにつれて認めるようになった。また初演当日のプログラムでも、ファンにノスタルジーのようなものを感じてもらえれば幸甚であるといったことを記すとともに、自分の作品を愛するファン全てにこの曲を献呈したいとも述べている。演奏時間 約15分ピッコロ、フルート2、オーボエ2、イングリッシュホルン、クラリネット2、バスクラリネット、ファゴット2、コントラファゴット、ホルン4、トランペット3、トロンボーン2、バストロンボーン、チューバ、ティンパニ、打楽器4(大太鼓、スネアドラム2、吊りシンバル、トムトム2、タムタム、コンガ、ハープ、ピアノ、弦五部。6本の映画から採られており、切れ目なく奏される。演奏時間 約16分ピッコロ、フルート2、オーボエ2、イングリッシュホルン、クラリネット2、バスクラリネット、ファゴット2、コントラファゴット、ホルン4、トランペット3、トロンボーン2、バストロンボーン、チューバ、ティンパニ、打楽器4(大太鼓、スネアドラム2、吊りシンバル、トムトム2、タムタム、コンガ、ハープ、ピアノ、弦五部。8本の映画から採られており、全曲は切れ目なく奏される。演奏時間 約13分ピッコロ、フルート2、オーボエ2、イングリッシュホルン、クラリネット2、バスクラリネット、ファゴット2、コントラファゴット、ホルン4、トランペット3、トロンボーン2、バストロンボーン、チューバ、ティンパニ、打楽器4(大太鼓、スネアドラム2、吊りシンバル、トムトム2、タムタム、コンガ、ハープ、ピアノ、弦五部。6本の映画から採られており、全曲は切れ目なく奏される。

出典:wikipedia

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