


『アウトレイジ』("OUTRAGE")は、2010年6月12日に公開された日本映画。北野武の15本目の監督作品。キャッチコピーは「全員悪人」「下剋上、生き残りゲーム」。過激なバイオレンスシーンや拷問シーンが数多く含まれるため、映倫でR15+指定を受けた。関東一円を支配する巨大暴力団・山王会の関内会長は、傘下の池元組が麻薬を扱う村瀬組と兄弟杯を交わして親密になっていることを快く思っていなかった。そこで関内は右腕・加藤と共にこの2つの組を仲違いさせようと企て、池元に対して「村瀬を締めろ(軽い制裁を与えろ)」と無茶な命令をする。兄弟分の村瀬相手に事を荒立てたくない池元は、配下の大友組に村瀬組を締めることを命令する。思いがけない村瀬組若頭・木村の抵抗や、池元の二枚舌、山王会の思惑に翻弄されながらも、大友組は村瀬組を締めることに成功し、最終的に村瀬組は解散する。池元の行動に不快感を覚えつつ、大友は村瀬のシマを事実上継承し、金庫番の石原が管理する大使館の闇カジノで成功を収める。一方、村瀬が隠れて麻薬を売っていることが発覚し、池元に唆された大友は村瀬を殺害する。ところが、このことを口実に関内は池元に大友を破門するよう言い渡し、池元はそのまま実行に移して大友は怒りを露わにする。大友は復帰のため、関内の元を訪れ許しを請うが、関内は破門は池元の独断だと言い、逆に池元の殺害を唆す。そこで大友は悪びれず闇カジノを訪れていた池元を殺害する。闇カジノを狙っていた関内は、今度は池元組若頭の小沢に、組を継ぎたければ親の仇を討てと煽り、大友組と池元組の抗争を仕掛ける。本家の手助けも得た小沢は、次々と大友組の組員を殺害し、彼らを追い詰めていく。部下を皆殺しにされた大友は旧知のマル暴・片岡の説得を受けて逮捕され、刑務所に入る。抗争は終結し、小沢は関内の元に挨拶に伺うが、その場で加藤に射殺される。返す刀で加藤は関内も射殺し、あたかも関内を殺害した小沢を加藤が殺した様に装う。一方、刑務所に入り身の安全を確保したかに見えた大友だったが、先に服役していた木村に刺される。組を継承した加藤と、加藤の側近として今や山王会の金庫番と呼ばれる石原の元に片岡が現われ、昇進した自身の後任の紹介と大友が木村に殺害されたことを報告する。関東一円を取り仕切る巨大暴力団。山王会の直参(二次団体)で、大友組の上部団体。池元組の傘下(山王会の三次団体)で、規模こそ小さいものの武闘派の組織。山王会に所属していない独立組織で、池元組とは兄弟分。「どうやって人を殺そうかというプロセスを先に考え出し、それに対しストーリーを後付けした」という。石原役候補の俳優は加瀬亮の他に押尾学がいたが、「胡散臭い感じがする」という理由で不採用になっている。英語が得意で武闘派を嫌う「インテリヤクザ」キャラの石原のイメージに合わなかったからと言われる。「もしも(押尾を)採用していたら作品がお蔵入りになって、他の出演者への賠償がとんでもないことになっていた」と押尾学事件報道の際、北野が自身の出演番組情報7days ニュースキャスターで語っていた。また、番宣の際には、「加瀬くんは、悪人に見えにくかったので、インテリヤクザという設定にした」とも語っている。村瀬(石橋蓮司)と組員をサウナで射殺するシーンは、当初水野(椎名桔平)が撃ち込む予定だったが、大友(たけし)の出番が少ないと思ったため、変更になった。また、水野と彼の情婦(渡辺奈緒子)のベッドシーンはやる予定はなかったが、入れ墨を時間をかけて描いてくれたのになかなか画面に映らず、彫り師の人がかわいそうに思ったため、撮ったとたけし本人が語っている。北村総一朗が演じた山王会会長・関内の邸宅は、北野の親友、所ジョージが所有する別荘、通称「沖縄ベース」を借りて撮影した。その際、北野は冗談か本気かは定かではないが「この家を爆破するシーンを撮りたい」と所に言ったが、さすがにそれは許可されなかった。神戸フィルムオフィスの協力でポートアイランドや東門街などでロケが行われたほか、大友組事務所は兵庫県神戸市中央区の旧居留地に有るビルの一室にて撮影され、この部屋は映画公開後もセットを再現の上で当時の資料と合わせて公開されている。TSUTAYA限定でスペシャルDVD『アウトレイジ 危険すぎる男たちの素顔』付き前売券を発売。2010年6月11-13日には本映画公開記念として池袋・新文芸坐で過去作品を3日間限定上映された。丸の内ルーブル、渋谷東急他全国155スクリーンで公開され、2010年6月12-13日初日2日間で興行収入1億4,530万9,000円、動員は10万6,138人になり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第4位となった。また、ぴあ初日満足度ランキングでも第4位になっている。第63回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式参加した。プレス限定上映会ではブーイングや退席者が出た。映画祭期間中に発行された映画誌による評価は厳しく、批評家九人による評価はコンペティション部門で最低クラスのものだった。2010年12月3日発売。発売・販売元はバンダイビジュアル。2010年9月6日に、本作品の続編となる『アウトレイジ2』の製作を発表。北野作品としては初の続編となる。公開は2011年秋を予定していたが、東日本大震災の影響で、2012年秋に延期され、2012年4月17日に『アウトレイジ ビヨンド』のタイトルに決定、10月6日公開予定と発表された。シリーズとしてはこの次作で完結する。
出典:wikipedia
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