


iPhone(アイフォーン)は、アップル製のスマートフォンである。オリジナルのモデルは2007年1月に発表され、最新モデルのiPhone 7・iPhone 7 Plusは2016年9月16日に発売した。2007年1月9日に開催されたアップル製品の展示会のひとつ、Macworld Expo 2007にて発表され、同年6月29日にアメリカ合衆国にて発売された。クワッドバンドGSM端末のため、日本など通信方式にGSMを採用していない国・地域では使用できず、該当国・地域では販売もされていない。同社のデジタルオーディオプレーヤーであるiPod、携帯電話、インターネットや電子メールの送受信等が行える携帯情報端末、これら3つの機能を併せ持った機器として登場した。既存のタッチパネルの多くは同時に一箇所のみでしか操作を行えなかったが、iPhoneではマルチタッチと呼ばれる技術で、複数の指を同時に操ることで画面の拡大縮小などバリエーションに富んだ操作が可能となった。カラーはシルバーのみ、容量は発売当初は4GBと8GBの2通りだったが、4GBは2007年9月5日に販売を終了した。一方2008年2月5日には16GBモデルが販売開始された。2008年6月9日、WWDC 2008の基調講演にて発表され、北米や欧州、オーストラリア、日本、香港など22地域で同年7月11日に発売された。UMTS(W-CDMA)の規格で第3世代移動通信システム(3G)の通信に対応し、GPS搭載、MobileMe対応など、新たに機能が追加された。カラーはホワイトとブラックの2種類。容量は8GB(ブラックのみ)と16GBモデルが用意された。2010年6月24日に販売終了。2009年6月9日、WWDC 2009にて発表された。発表時は「iPhone 3G S」と表記されていた。処理性能がiPhone 3Gと比べて最大2倍高速化され、バッテリー寿命も長くなったほか、3メガピクセルのオートフォーカスカメラ、ビデオ撮影、テザリング機能、音声コントロール(ハンズフリーボイスコントロール)、アクセシビリティ、デジタルコンパスといった機能が追加された。リモコンマイク付きイヤホンにも対応。カラーは従来通りホワイトとブラックの2色、記憶容量は16GBと新たに32GBモデルが用意された。iPhone 3Gは8GBのブラックのみが引き続き販売されていた。2010年6月24日のiPhone 4発売後は新たに8GBモデルが発売された(16GBモデル、32GBモデル、またiPhone 3Gは販売終了)。またiPhone 4S発売と同時に、SIMロック版は2年契約条件で無料化された。2011年10月14日提供終了。2010年6月7日のWWDC 2010にて発表され、同年6月24日に発売された。背面がポリカーボネート製の丸みを帯びたものから強化ガラスを用いた平面なデザインとなり小型化が図られた。ハードウェアではマイクロプロセッサやGPU、半導体メモリをひとつの集積回路にまとめたApple A4を搭載。液晶は「Retinaディスプレイ」と名付けられた高精細の液晶を採用し、3.5インチの液晶画面を据え置きながら画面解像度は4倍の960×640に広げられた。また、テレビ電話機能であるFaceTimeのために本体前面にカメラが搭載された。2011年2月10日にはUMTS版とは別にCDMA2000 1xに対応したモデルも発売された。カラーはブラックとホワイトの2色があったが、当初ホワイトモデルは製造上の問題により発売延期を繰り返し、10カ月後となる2011年4月28日に発売された。2011年10月14日、iPhone 4S発売開始と同時に本モデルにおいては8GBモデル(ホワイト・ブラック)が発売開始され、それまでの16GB及び32GBモデルは販売を終了した。iPhone 5の発売と同時に無料化された(iPhone 3GSは提供終了)。2013年9月20日からのiPhone 4sの無償提供開始により、iPhone 4は提供(販売)を基本的に終了したが、インドなど一部市場ではその後も販売され続け、そのために一部で生産を再開した。2011年10月5日に発表。アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ、オーストラリア、日本の7地域で同年10月14日に発売され、3日間で400万台を突破した。利用者の音声で応答や処理を行う自然言語処理システムであるSiriを搭載した(4SのSはSiriのSである)。外観はiPhone 4からほぼ変更は無く(マナーモードボタン位置、アンテナ本数のみ)プロセッサはデュアルコアApple A5チップを搭載、グラフィック性能では7倍に向上している。背面カメラは800万画素裏面照射型CMOSを採用、レンズもF2.4になり性能が向上し、動画撮影もフルHD1080p動画の撮影が可能となった。HSDPA通信が14.4Mbpsと高速化した他、同一モデルでUMTS(W-CDMA)・GSM及びCDMA EV-DO Rev.Aに対応するよう作られている。ただしSIMロックフリー版のiPhone 4SではCDMA回線利用はできない。従来からのGPSに加え、ロシアの軍事衛星GLONASSによる位置情報検出に対応。ラインナップにはブラック・ホワイト各色に16GB、32GB、64GBが用意される。日本ではキャリアとして従来のソフトバンクに加え、au(KDDI / 沖縄セルラー電話連合)でも発売された。2012年9月のiPhone 5発売後は16GBモデルのみが販売され続けた。2013年9月のiPhone 5s/5cの販売に合わせて、名称を「iPhone 4s」(大文字のSから小文字のs)に変更。新たに8GBを設定し、5cの下位モデルとして無料で提供されることになった。これに伴い16GBモデルも販売終了した。2016年6月14日(日本時間)に行われたWWDC2016で発表となったiOS10には対象外となった。よってiPad 2やiPad (第3世代)iPod touch (第5世代)などと共にiOS9系が最終サポートとなる。サポート期間は発売初日から約5年という長期間継続された。2012年9月12日に発表され、アメリカ・日本など一部の国は9月21日、その他の国は同28日に発売された。画面サイズはこれまでの3.5インチから4インチに変更され、縦に大きくなった。これに合わせる形で外観もサイズが縦長になったほか、イヤホンジャックが下面に移動しDockコネクタも8ピンのLightningコネクタに変更、薄さも7.6mmと従来よりも薄くなった。Apple A6プロセッサーを搭載、カメラ性能も向上させたほか、iPad第3世代モデルではアメリカとカナダしかサポートしなかったLTEを本格的に対応、対応バンドとGSM/CDMAの別にあわせて3モデル用意する。日本ではソフトバンクとauから発売されている。2013年9月20日のiPhone 5s/5c販売に伴い販売終了した。従来行われていた旧モデル併売はiPhone 5では行われず、ほぼ同等のスペックのiPhone 5cによって置き換えられることになる。2013年9月10日(日本時間では11日午前2時)のアップルのスペシャルイベントで二つのiPhoneが発表され、同年9月20日に発売開始した。ハイエンドモデルのiPhone 5sは、ホームボタンが初めて変更となり指紋認証センサーの「Touch ID」が搭載され、指紋認証でロック解除やiTunes Store、App Storeでの購入ができるようになる。スマートフォン用としては世界で初めての64ビットに対応したApple A7チップを搭載しており、CPUとGPUがApple A6よりも2倍高速化している。センサーが取得した情報をより効率よく処理するコプロセッサとして、iPhoneとしては初めてモーションコプロセッサを搭載しており、M7と名づけられている。また、カメラの性能が向上してセンサーサイズが大きくなり、F値も2.2となってより明るくなったほか、バーストモードや120fpsの720pスローモーションビデオ撮影などが可能となった。これまで「ブラック」「ホワイト」のみであったカラーバリエーションが「スペースグレイ」「ゴールド」「シルバー」の三色となる。廉価版となるiPhone 5cは、背面にカラフルな一体成型のポリカーボネートを使っている。「グリーン」「ブルー」「イエロー」「ピンク」「ホワイト」の5色展開。スペックはiPhone 5と同等。2年契約で、16GBは99ドル(約9900円)、32GBは199ドル(約1万9900円)で発売される。キャリアにNTTドコモが加わり、これにより主要な日本の携帯会社3社がiPhoneを扱うことになった。同年11月22日、日本市場でもアップルストアでSIMフリーモデルの販売を開始した。2014年9月9日に行われたアップルのスペシャルイベントで発表された。2014年9月19日、オーストラリア、日本、香港、シンガポール、ドイツ、フランス、イギリス、カナダ、アメリカ合衆国、プエルトリコ(時差順)で先行発売。日本国内では主要キャリア3社が扱うほか、アップルストアでも同時にSIMフリーモデルの販売を行う。画面サイズを従来モデルから大きくし、通常モデルのiPhone 6は4.7インチ(1334×750ドット)、大画面モデルのiPhone 6 Plusは5.5インチ(1920×1080ドット)のディスプレイを搭載、広視野角でコントラストが高く、より正確な色を出せる「Retina HD display」を採用している。また本体の厚さもiPhone 6で6.9mm、iPhone 6 Plusで7.1mmで、従来より薄くなっている。また、内蔵ストレージに128GBモデルが追加され、32GBモデルが無くなった。基本スペックは両モデルとも共通で、システムプロセッサにApple A8を搭載、CPUは従来比25%高速化し、グラフィックは従来比最大50%パフォーマンスを向上させている。モーションコプロセッサはM8を搭載し、高度情報を取得できる気圧計が追加された。通信ではLTEのキャリアアグリゲーションに対応し、最大150Mbpsでの通信のほか、VoLTEでの通話も可能となった。日本ではWiMAX2+やAXGPで使われているTD-LTEのBand 41など最大20の帯域に対応している。Wi-FiではIEEE802.11acに対応したほか、T-Mobileなど一部の通信会社ではWi-Fiを介して電話をかけることができる「Wi-Fi calling」にも対応する。カメラ機能では、メインカメラのiSightのセンサー性能を強化、Focus Pixelsと呼ばれるプロセッサでオートフォーカスのスピードを向上させ、顔検出機能も強化されたほか、最大60fpsの1080p動画撮影や最大240fpsの720pスローモーションビデオ撮影、タイムラプスビデオ撮影も可能となった。さらにiPhone 6 Plusでは光学手ぶれ補正にも対応している。内向きのFaceTimeカメラもF2.2の明るいレンズになった。新たにNFC(P)が搭載され、アメリカでは2014年10月より開始するアップル独自の決済サービス「Apple Pay」に対応、Touch IDでの指紋認証と連携して決済処理を行う。ただし、事実上の日本標準方式であるNFC(F)(おサイフケータイ)には非対応である。iPhone 6とiPhone 6 Plusの違いとしては上述の画面サイズ・本体サイズとiSightの光学手ぶれ補正のほか、iPhone 6 Plusでは横画面表示時に大画面に最適化された表示が可能となっている。2015年9月9日に行われたアップルのスペシャルイベントで発表された。2015年9月25日、ニュージーランド、オーストラリア、日本、中国、香港、シンガポール、ドイツ、フランス、イギリス、カナダ、アメリカ合衆国、プエルトリコ(時差順)で先行発売。日本国内では主要キャリア3社が扱うほか、アップルストアでも同時にSIMフリーモデルの販売を行う。前機種であるiPhone 6/6 Plusのデザインを踏襲しつつも、0.2mm厚く、それぞれ14gと20g重くなっている。カラーバリエーションは新たにローズゴールドが追加され、4色から選べるようになった。ボディ素材には7000番台のアルミ合金を、フロントガラスにはイオン強化ガラスを採用している。ディスプレイの裏面に圧力センサーを搭載、タッチ動作の感覚を振動で伝えるTaptic Engineを内蔵することで、画面タッチで押し込むことによる操作を可能にした「3D Touch」に対応した。これによりメールで軽く触れるとプレビューを表示し、押し込むことで全体表示に切り替わったり、アプリアイコンを押し込むことで簡易操作のメニューが表示されるクイックアクションが使えるようになる。カメラ機能では、メインカメラのiSightの画素数が1200万画素となり、通常写真撮影時に短い動画も同時記録する「Live Photo」と最大30fpsの4K動画撮影に対応した。画面側のFaceTime HDカメラも画素数が500万画素に向上したほか、自撮り撮影時には画面を通常の3倍の明るさで明るく発光してフラッシュにすることができる「Retina Flash」も使えるようになっている。システムプロセッサにApple A9を搭載、従来比でCPUは70%、グラフィックは90%高速化されたほか、モーションコプロセッサのM9もA9内に組み込まれ、パフォーマンスとバッテリー駆動時間が向上している。各種センサーの性能も向上し、Siriも常時利用可能になり、指紋認証のTouch IDも高速に認証できるようになった。通信面では最大23バンドの周波数帯域をサポート、LTE-Advancedに対応したことで最大300Mbpsのデータ通信が可能になったほか、Wi-FiもMIMOに対応したことで最大866Mbpsでの通信が可能となっている。iPhone 6sとiPhone 6s Plusの違いは、前機種の6/6 Plusと同様に画面サイズ・本体サイズ、iSightの光学手ぶれ補正(静止画・動画両対応)の有無、6s Plusでの横画面表示時の表示最適化対応となっている。2016年3月21日に行われたアップルのスペシャルイベントで発表された。世代遅れとなっていたiPhone 5sの後継機で、サイズはiPhone 5sとほぼ同じながらも、中身をiPhone 6sとほぼ同等とした。「3D Touch」には対応していない。また、iPhone6s/6s Plusでは対応しているCA(キャリアアグリゲーション)にも対応していない。「SE」は、シニアバイスプレジデントのフィル・シラー氏が、「Special Edition」の略であると明らかにしたとのこと。2016年9月7日に行われたアップルのスペシャルイベントで発表された。デザインは前機種であるiPhone 6s/6s Plusを踏襲しつつも、若干の変更がされている。カラーバリエーションはスペースグレーが廃止になり、新たに光沢ありのジェットブラックと光沢無しのブラックが追加され、5色から選べるようになったが、新色ジェットブラックは光沢感が高く指紋が付きやすい、汚れが目立ちやすいなど難点もあるという。ボディ素材には7000番台のアルミ合金を、フロントガラスにはイオン強化ガラスを採用し、防沫性能、耐水性能、防塵性能を強化している。ステレオスピーカーを搭載する一方、3.5mmステレオミニジャックが廃止され、付属するEarPodsはLightningコネクタを備えたものに変更されている。また、Lightning-3.5mmステレオミニジャック変換コネクタが添付されている。(別売りの無線イヤホンのAirPodsも同時に発表されている。)また、日本向けモデルは盗撮防止のためのシャッター音の音量も強化されている。システムプロセッサに4コアのA10 Fusionチップを搭載。LTE-Advancedは最大で下り450Mbpsに高速化。ホームボタンが物理ボタンからTaptic Engineに対応したタッチセンサーへと変更され、押した時にフォースフィードバックがなされるほか、カスタマイズも可能になる。ディスプレイはより広色域へとなり、カラーマネジメントにも対応したほか、3D Touchもより強化された。iPhone7では、iPhone6sでは非対応だったiSightの光学手ぶれ補正(静止画・動画両対応)に対応。新しいディスプレイ同様にDCI-P3準拠、広色域対応の新型1200万画素のイメージセンサーとF値1.8の明るいレンズを搭載し、True Toneフラッシュもそれぞれ4つのLEDで構成する。FaceTimeHDカメラも700万画素のセンサーを搭載している。さらに、改良された画像信号プロセッサを搭載することで、画像処理を高速に行えるようになった。iPhone 7とiPhone 7 Plusの違いは、前機種の6s/6s Plusと同様に画面サイズ・本体サイズ、6s Plusでの横画面表示時の表示最適化対応のほか、カメラが刷新され広角と望遠の2つのレンズを搭載し、2倍光学ズーム(デジタルズームを組み合わせて10倍ズーム)への対応や2つのレンズの距離差を演算することで被写界深度を狭めて撮影が可能となっている。容量面では、従来の16GBに代わり32GBが設定され、64GBが廃止された。また、シリーズ初となる256GBも設定された。NFCチップNXPの67V04を搭載し、Apple Payによる非接触決済サービスが利用できる。日本向けモデル(A1779, A1785)では、FeliCaにも対応しており、Suica、QUICPay、iDのサービスが利用できる。iPhoneとiPod touchはハードウェア・ソフトウェア共に共通点が多い。iPhoneのみで使用可能な機能は以下の通り。また、第3世代までのiPod touchは、カメラを搭載していない、マイクがないなどの違いもあった。以下の機能はiPhoneには搭載されていない。他のスマートフォンの多くと同じようにグローバルモデルであるため、現在の主要な日本国内向け携帯電話に搭載されている、多くの機能が装備されていない。修理についても、原則として本体交換での対応となる。またかつては以下の機能が対応していなかった。iPhone 3GSから視覚障害のあるエンドユーザ向け機能として、ボイスオーバーによる画面の操作ガイド、ズーム・反転表示を搭載した。また聴覚障害のあるエンドユーザ向けには、モノラル音声出力機能を搭載した。これらの支援機能をアップルはiPhoneにおけるアクセシビリティ機能として位置づけている。触覚によるフィードバックが期待できないタッチパネル方式を採用しつつ、視覚障害者でも操作ができるインターフェースとして音声による操作ガイドを搭載したことは、他社のアクセシビリティ機能で類をみない先進的な取り組みであると評価されている。iPhoneは、購入後や初期化後の初回起動時のアクティベーションに成功しない場合、ほぼ全ての機能が働かない。GSM及びUMTS(W-CDMA)方式のiPhoneでは、通信会社が提供するSIMカードを装着するとアクティベーションが可能となる。なお通信会社提供ではなく、保守製品かと思われるSIMカードによってアクティベーションに成功した報告例もある。また、iOSのメジャーアップデートの際にもアクティベーションが必要である。iPhoneは、iPad同様に通常充電モードと高速充電モードの二つの充電モードが存在する。通常充電ではUSB2.0規格に準ずるUSBポートと接続することにより、およそ500mAを充電できる。高速充電モードを利用するには、1A以上の高出力のUSBポートを利用する必要があり、またUSBピンアサインのD+D-データラインに特殊のバイアス信号による高速充電モードの起動が必要。通常のUSB2.0規格に準ずるUSBポートであっても、一部のバイアスを供給する市販商品を使用すれば、約700mAの高速充電モードを起動させることができる。iPhoneの製造は、中華民国(台湾)の鴻海精密工業(Foxconn)と和碩聯合科技股份有限公司(Pegatron)が、ブラジルのサンパウロや中華人民共和国の広東省深圳市等の工場で行っている。この工場については、従業員の自殺や長時間労働や違法な未成年労働者の使役などが、問題として指摘されている。iPhoneが中華人民共和国で発売された際には、欧米メディアを中心に「iPhone里帰り」といった報道がなされた。なおiPadの製造拠点は、iPhoneと同じであったが、一部を四川省成都市の工場に移管している。アメリカ合衆国の試算調査会社iSuppliによると、iPhoneの部品等コストから算出した利益率は、最大53.1パーセントである。iPhone 3Gに付属していた「Apple 超コンパクト USB 電源アダプタ」について、特定の状況下においてプラグ部分(金属製の差し込み部分)が外れて電源コンセント内に残り、それが感電の原因となる可能性があることが確認されたため、アップルは「Apple 超コンパクト USB 電源アダプタ交換プログラム」を実施している。インターネット上で「電子レンジで充電できる」「水に浸けると音質向上」という、デマや都市伝説がたびたび流れ、前者については電子レンジを用いての充電はできず、機器の破損や火災等の事故を招く恐れがある。また後者も、水没となり故障の原因となる。2009年に、渋谷区に本部をおく青山学院大学とソフトバンクモバイル、ソフトバンクテレコムは、iPhone 3Gを活用したモバイル・ネット社会の教育および研究を進める基本協定を締結。それに伴い青山学院大学社会情報学部の学生にiPhone 3Gが配布された。。SIMロック版のiPhoneは購入後、販売している地域でiPhone専用の料金プランと契約しなければ緊急電話としてしか機能しない。しかし、発売当初からユーザにより様々な不正解除方法が紹介されている。SIMロックを解除すればGSM及びUMTS(W-CDMA)方式を採用している携帯電話事業者で使用できる。アップルもソフトウェアアップデートで対策しているが、いたちごっこになっている。2007年7月、ヨン・レック・ヨハンセンがAT&Tへの登録なしに起動させるツール「Phone Activation Server」を公開。電話としては機能しないものの、その他は機能したとしている。同年8月25日、アメリカ在住の17歳の少年が夏休み中に計500時間を費やし、iPhoneのSIMロックを解除したと発表した。また「iPhoneSimFree」というグループが、iPhoneのSIMロックを簡単に解除できるソフトウェアを開発した。同グループはこのソフトの販売を予定している。アップルの2007年9月27日に公開したiPhone 1.1.1で、一部の非正規の手順でロック解除されたiPhoneが使用できないようになった。一部の国では、不正にSIMロックを解除したiPhoneも流通しており、タイの携帯電話最大手AISによると、2008年7月現在、タイで14万人が利用していると推計されている。2007年10月時点では、125万台のうち20%の25万台がAT&T以外と契約されていた。一方で、香港、イタリア、ニュージーランド、ロシアなどいくつかの国ではSIMロックを施されていない端末が正規に販売されている。この事から、当該国から個人輸入及び、業者やバイヤーによりSIMフリー版の並行輸入をするケースがある。こういった輸入品の使用そのものは、日本国内においても合法であり、通信方式が合致するNTTドコモなどの回線でも使用できる。ただしパケ・ホーダイを始めとする安価な料金サービスは、PC接続扱いとなる為に、8千円台と他のスマートフォンより割高なプランになるか、128kbps接続の速度制限付きプラン、又はデータカード向けの音声通話無しプラン(定額データプラン)となる(NTTドコモの場合。その代わり公式にテザリング無制限という特典がある)。同社がLTEサービス(Xi)を開始した後は、定額対象内で全機能が使えるため、Xiプランを利用するのが現実的である。或いは(ソフトバンクの場合)現在のところ合法で利用できるとは言いきれない(本来公開されていない、不正に割り出された定額APNとパスワードを利用する行為はキャリアとの契約上の問題があると推測できるが、2016年現在のところ訴訟や判例はまだない)。携帯電話専用の電子メールサービスの互換性は無い。また、ソフトバンクのSIMを海外のSIMフリーのiPhoneで使用することはできるが(iPhone専用SIMでなくても作動する)、例え「パケットし放題」を契約していても、ソフトバンクで購入したiPhone以外には適用されないので、ソフトバンクのSIMは事実上SIMフリーのiPhoneには使用できないと言える。日本では総務省が通信事業者にSIMロックの解除を要請する方針を掲げており、事業者元のソフトバンクモバイル(現・ソフトバンク)社長の孫正義も「強制でなくて選択ということであれば」とコメントしたが、2010年7月に副社長の松本徹三は「現時点で解除する考えは全くない」と発言している。孫正義は「iPhoneの場合は、ほとんどの国でSIMロックがかかって売られている」と述べている。一方、日本通信は後述するように2010年8月より、SIMフリー版iPhone向けのSIMカードの発売とサービス展開を開始している。このSIMを使用する場合別途海外からSIMフリー版iPhoneを手に入れる必要があるが、2010年9月にはイギリスの通販会社eXpansysと提携、同年10月にはトップワイジャパンと国内でのSIMフリー版iPhoneとSIMカードのセット販売で代理店網を構築するなど、SIMロックフリー版iPhoneを手に入れやすくする体制を整え始めている。以後、日本国内では携帯電話会社が発売するiPhoneについてはSIMロックがかかった状態で販売され、SIMロックの解除も受け付けていなかったが、NTTドコモが2015年5月以降に発売されたiPhoneについてドコモショップ等でSIMロックを解除することができるようになり、iPhone 6s/6s Plus以降の機種は日本国内のSIMロック解除義務化に伴い、3電話会社いずれも、一定期間経過後各社のWebサイトやショップ店頭でSIMロックの解除が可能となっている。また、アップルは2013年11月22日より、iPhone 5sと5cのSIMフリー版を日本国内でも公式オンラインストアのApple Storeで販売を開始、正式に国内でSIMフリー版が取り扱われるようになり、iPhone 6/6 Plus以降のSIMフリー版はキャリア版と同時に発売された。アメリカ著作権局は「ユーザーが合法的に入手したアプリケーションなどを実行するためにJailbreakする行為」や「携帯電話を他の携帯キャリアに接続させるためのJailbreak」などは、合法との判断を下している。2009年12月現在、世界94カ国・地域で販売されている。世界各国での販売には、商標の調整が必要だった。以下は、その一例。シスコシステムズやアイホンからは、使用許諾を得て共存する事になったが、漢王科技からは同意を得られていない。また、ブラジルではグラジエンチ・エレクトロニカとの間で係争状態となっており、ブラジル国立工業所有権院は「グラジエンチ社が2018年まで独占使用権を有する」との判断を示した。2007年9月10日には、前日の時点で累計出荷台数100万台となったことが発表された。2008年5月末現在、欧米など6カ国での累計出荷台数は600万台に達した。アップルは2008年末までに累計出荷台数1000万台を目指していた。米市場調査会社IDCによると、2008年第1四半期の米国スマートフォン市場におけるアップルのシェアは19.2%。ちなみにカナダのリサーチ・イン・モーション(RIM)が販売する「BlackBerry」(ブラックベリー)のシェア44.5%には及ばないが、パームのシェア13.4%を上回る。2008年10月22日、アップルは2008年度第4四半期にiPhoneを6,892,000台とRIMよりも多くの台数を販売したと発表。目標より3ヶ月以上早く累計で1000万台を超えたことが判明した。2008年7〜9月の米国内での販売台数でも、それまで3年間首位を維持してきたモトローラのMotorola RAZRを初めて抜き、首位に躍り出た。日本においては、iPhoneの新規発売に際しては、元々からの話題性の高さもあったにせよ、アップルが予約販売を認めなかった為に、全国各地で購入希望者の行列が作られ、携帯電話の新機種発売としては異例の盛り上がりを見せた。ソフトバンクモバイルの販売ランキングでは、iPhone 3G(16Gバイト)が2008年9月14日時点までは10週連続首位であった。2009年6月19日から米国などで販売が開始されたiPhone 3GSは、発売から3日で100万台以上出荷された。なお、日本単独での出荷台数は公開されていないが、市場調査会社MM総研は、2009年度の国内出荷台数はシェア4.9%で約169万台、累計出荷台数は約230万台としている。2013年9月現在、日本におけるアップルの公式なキャリアはソフトバンクモバイル、KDDI(au 2011年10月14日発売開始のiPhone 4Sより)、NTTドコモ(2013年9月20日発売開始のiPhone 5s/5cより)である。3キャリアともに端末と回線をセットで提供しているため、iPhone本体にはSIMロックがかけられている。しかし、アップルがSIMロックフリーの端末を香港で販売していることを利用して、2010年8月より日本通信がSIMロックフリー端末専用の回線(電波)のみの提供を開始した。海外で販売されているSIMロックフリーのiPhone 4/3GS用にtalking b-microSIM Platinum Service/talking SIM Platinum Serviceという通信(携帯電話)事業サービスのみを提供する(端末自体は自分で手に入れなくてはならない)。他のMVNO各社も独自にiPhoneでの動作検証を行っているところもある。日本通信のサービスに対して、アップルから公式なアナウンスは一切出ていない。日本通信が、海外でのみ販売されているSIMロックフリー版iPhone 4の端末を利用した、国内で単独で行っているサービスである。そのため、2010年8月頃以前は故障など購入後のサポートに関して、ソフトバンクモバイルはもちろんのこと国内でのアップルのサービスも受けることができなかった。現在ではアップルのサービスを受けることが可能。2013年11月22日、日本でもSIMフリーのiPhoneの販売がApple Storeにおいて開始された。価格、サービス概要に関しては2008年7月4日、同社のサイトで公開された。日本国内での発売日は2008年7月11日で、ソフトバンクショップと一部の家電量販店で一斉に販売開始された。なお、日本のApple Storeでは当初デモ機の展示、ワークショップ、購入後のサポート及び各種アクセサリーの販売のみに留まっていたが、2008年12月16日から本体の販売が開始された。iPhoneの仕様・インターフェイス・操作性は、日本で販売されている一般的な携帯電話とは異なるため、販売店ではiPhoneを販売する前に「iPhone ご契約に際してご注意項目」を説明し、内容を確認した旨のサインを求めている。ただし、説明用書面に記されている「いかなる状況においてもキャンセルできない」や「キャンセルは受付しませんのでご注意ください」との文言は消費者契約法などに照らして無効であると特定非営利活動法人消費者機構日本は指摘している。また、同機構は、他機種の第3世代携帯電話では通話・通信が正常に可能であるのにiPhone 3Gでは通話・通信に不具合が生じる場合がある点についてiPhone 3G自体に由来する瑕疵であるとし、その瑕疵の存在を契約前に確認していなければ、民法上、契約を解約できるようにするべきだと指摘している。2009年6月に実施のiPhoneOS 3.0アップデートによって、iPhone3Gおよび出荷時からこのOSを搭載したiPhone3GSはMMS(S!メール)に対応し、@softbank.ne.jpドメインによるメールの送受信が可能になった。このため、iPhone購入時はMMSである@softbank.ne.jpとEメール(i)として一般のPCメールに分類される@i.softbank.jpの2つのメールアドレスが付与される。MMSはメッセージアプリで、Eメール(i)はメールアプリで送受信する。Eメール(i)と呼ばれる@i.softbank.jpドメインのEメールはiPhoneがMMSに対応していない時から用意されている物であり、プッシュ配信ではないが「メッセージを受信しました」という画面表示と着信音によってメールの新着が通知される。これはプッシュ配信が当たり前であるケータイメールが普及している日本市場のために、iPhoneが MMS(S!メール)に対応していないときにSoftBankが構築した独自のシステムである。2013年12月10日からEメール(i)でのプッシュ通知に対応、順次ユーザーが使用できるようになる。また現時点では、デコレメール(一部は受信可能。送信は不可)は利用不可(MMSには対応していないが@i.softbank.jp及びPCメールアドレス使用で受信は可能である。またデコレメールを送信できるアプリも有る)。USIMカードはiPhone専用となり、既存のSoftBank 3G契約のUSIMカードは使用できない。また、iPhone専用のUSIMカードを他のSoftBank 3G端末に使用することもできない。2008年10月30日に、ソフトバンクモバイルから自社のiPhoneユーザのみに対する新たなサービスと機能が追加が発表された。発表内容は次の3点である。絵文字に関しては、iPhone OS 2.2(2008年11月21日配信開始)より対応した。絵文字が送信できるのは、SoftBankのメールアカウントおよびSoftBank SIMを使っている、OS バージョン2.2以降のiPhoneのみである。SMS、MMS、Eメール(i)作成時において絵文字キーボードが表示される。キャリア間の相互変換については下記の通り。iPhoneの3G対応周波数帯は3Gと3GSでは850MHz帯、1.9GHz帯、2.1GHz帯のトライバンド、4と4Sでは900MHz帯を加えたクワッドバンド対応となっているが、日本国内では周波数割り当ての関係上2.1GHz帯のみ使用可能だった(これはソフトバンクだけでなくドコモも同様である)。2012年3月1日にソフトバンクに900MHz帯が割り当てられ、同年7月25日より「プラチナバンド」としてこの周波数帯が使用可能になると、iPhone 4、4Sでもこの周波数帯による通信が可能となる。iPhone 5のLTE(SoftBank 4G LTE)については、当初は2.1GHz帯のみ使える形だったが、2012年10月1日のソフトバンクとイー・アクセスとの業務提携を受け、2013年3月21日よりイー・モバイルの1.7GHz帯が使える「ダブルLTE」を開始している。iPhone 5s/5cでは900MHz帯に対応するが、同帯域でのLTEサービスは2014年4月以降開始予定となっている。また、6/6 PlusではTD-LTE互換サービスであるSoftBank 4G(AXGP)の2.5GHz帯にも対応、Hybrid 4G LTE対応端末となる。6s/6s Plusでは4G LTE/4Gそれぞれでキャリアアグリゲーションにも対応し、それぞれ下り最大187.5Mbps/165Mbpsで通信が可能となる。Y!mobileブランドでの展開は、旧イー・アクセス時代から、SoftBankブランドとの差別化などからiPhoneの取り扱いはしてこなかった(ただし、Google Nexusシリーズなどを独占対応していた)。しかし、2016年3月4日より、2世代前のiPhone 5sで参入することになった。従来のAndroid端末の契約同様、タイプ1でのスマホプランS/M/Lから基本料金を選択する形となる。購入時には、バリュースタイルが適用になり、毎月の料金から契約翌月から24ヶ月間割引が適用される。ただし、S/M/Lの違いで、割引額がそれぞれ異なる。MMSは、"@ymobile.ne.jp"が割り当てられる。Androidやガラホ同様、PHSのアドレスを継承することもできる。また、EMOBILE 4G-Sからの契約変更の場合もメールアドレスは継承できる。これとは別に、Androidスマートフォンの契約同様に"@yahoo.ne.jp"のアドレスも利用できる。Androidやガラホ同様、n101やn111が発行され、SoftBankブランドのような、iPhone専用のUSIMカードではない。タイプ1契約のため、基本的にはSoftBankブランドと同様となる。従来、auにおいては通信方式が異なるため、物理的にau回線を使用したiPhoneを発売・利用することは不可能であった。しかし、2011年初頭にアメリカ合衆国の携帯電話会社であるベライゾン・ワイヤレスから“CDMA版iPhone4”が発売されたことを受けて、「同社と同じ通信方式を備え持つauからも発売されるのではないか」という憶測が飛び交い始めた。そんな中同年9月22日、「KDDIも新型iPhoneを発売することをアップルと調整している」と突如日経ビジネスが報道したことを皮切りに、各種メディアが一斉に報じた。しかし、結局iPhone4のCDMA版については同社が販売することはなかった。そして、2011年10月5日(日本時間)、開催されたアップルの発表会において新モデル「iPhone 4S」を同月14日から発売を開始し、このモデルよりauでのiPhone提供が正式発表された。同月7日にはKDDIから料金等の詳細も発表され、10月14日、発売開始となった。このKDDIによるiPhoneは、au_ICカード(4SはmicroSIMカードと同じ形状、5以降はnanoSIMカードと同じ形状)を本体のSIMカードスロットに差して使用する。画面上部には「KDDI」、iOS 7以降は「au」が表示される。ただし、同社の一連のスマートフォンシリーズ(ISシリーズ・Lシリーズ)にはラインナップされていない。安心セキュリティパックに関してもサポートされず、代わりに「AppleCare+」を受ける事となる。店頭受付となり、当初はauショップおよびPiPitを含む一部のトヨタディーラー各店、量販店など全国1200店舗で取り扱っていたが、半年以内に取り扱い店舗を順次拡大した。なお、新規契約であっても郵便局のお取次サービス特典対象外となっている。従来通りの料金プランが利用可能なほか、iPhone利用者向けにパケット定額サービス「ISフラット」(4Sでの場合。5以降は「LTEフラット」)の利用料を割り引くキャンペーンも実施する。SMS(「Cメール」)は「SMS(i)」として提供。当初はパケット通信を利用していたため、その料金が別途発生していた(定額料金の対象にはなる)が、現在はパケット通信を使用しない。国際SMSにも対応している。キャリアメールであるEZwebメール(@ezweb.ne.jp)はiPhone 4S発売時から利用可能。当初はMMSは利用できずメールアプリを使用する形で、プッシュではなく最短15分おきのフェッチ取得だった。2012年3月13日から、リアルタイム着信通知機能に対応した。このリアルタイム着信はソフトバンクで行っているSMSを利用した新着通知方式ではなく、iOSメールアプリがサポートするプッシュ取得による、完全なリアルタイムでのメール取得と新着通知である。ただし、フェッチ取得でのメールアカウントとプッシュ受信でのメールアカウントは別扱いのため、リアルタイム着信を利用するには設定しなおす必要がある。絵文字の利用は当初はiPhone同士でのみ可能であったが、2012年1月27日からはauの他の携帯電話および他社携帯電話とのEメールでの絵文字の利用が可能になった。2012年4月14日からはキャリア設定のアップデートによってMMSの使用が可能となった。auのiPhone同士であれば電話番号を宛先にすることができる。これによってメッセージアプリでEZwebメールをMMSとして送受信できるようになり、購入時は、メッセージアプリで送受信するMMSとして設定されている。ただし、デコレーションメールの受信には未対応で、Wi-Fiのみでの接続時には受信ができないほか、メールアプリで送受信するリアルタイム受信はメッセージアプリで送受信するMMSと併用できず、いずれか1つを選ぶ必要がある(フェッチ受信するようメールの設定を変更すれば、アプリ自体の併用は可能)。メールアプリで受信していて、メッセージアプリでの受信に切り替える際、メールアプリで受信したメールはMMSには引き継がれない仕様となっている。なお、au内であってもiPhone以外の移動機はMMSに対応しないため、電話番号のみで長文や画像の送信をする事はできない。また、SMSと違いMMSはキャリア間相互接続されていない。このほか、iMessageは2012年3月8日にリリースされたiOS 5.1で対応、ビジュアルボイスメールも2012年4月14日のキャリア設定のアップデートで対応している。auが他のスマートフォン等で展開しているサービスは対応を検討している。公衆無線LANサービス「au Wi-Fi SPOT」は2011年12月に対応した。2012年3月21日からは「待ちうた」への対応も行われ(新規楽曲購入サービスは同年5月9日開始)、2012年9月21日からは「auスマートパス」の対応も開始した。2016年8月17日より、iTunes Store、およびApp Store、Apple Music、iBooksがau版iPhone、およびau版iPadの月額料金と合算して支払える「auかんたん決済」を利用した決済に正式対応となった(日本の大手通信キャリアとしては史上初。ただし法人の契約者は対象外となる)。海外利用の際にはグローバルパスポート(後にau世界サービスに改称)を利用した国際ローミングが利用可能で、通信の際にはCDMA/UMTS(W-CDMA)/GSMのいずれかが利用可能となる。au ICカードはiPhone 4SではマイクロSIMサイズのMicro 02が、iPhone 5以降ではau Nano ICカード(LTE)がそれぞれ使用されている。auの場合は携帯電話本体とSIMカードが紐付けされ、他人のSIMに差し替えたとしても使用できないようになっているが、au向けのiPhone 4Sではキャリア内ロックがかかっていないため白ロムを通販やオークションなどで購入した際、ロッククリアの手続きは不要。なおカードは通常サイズのVer.002と同一の扱いとなるため旧800MHz帯のみの対応機では使用できない。ソフトバンクとの違いはSIMを他のマイクロSIM対応のauスマートフォンに差し替えての使用ができるが、通常サイズのSIMに変換するアダプターは保証していないので差し替え時には注意が必要となる。ロッククリアは一部ロッククリアの解除をしなくてもよい機種ではそのまま使用ができるが、ロッククリアの必要なマイクロSIM対応の機種以外はauショップの対応によりできない場合がある。iPhone 4SではCDMAモデルの使用帯域が800MHz帯と1.9GHz帯のみだったため、auで使用できるのは800MHz帯(いわゆるN(新)800MHz帯)だけで、EV-DOもRev.Aのみだった。iPhone 5からは2.1GHz帯も対応するようになったため、auでも同帯域を使えるようになったほか、EV-DOもRev.B(MC-Rev.A)をサポートし、WIN HIGH SPEEDによる高速通信が使用可能となった。6s/6s PlusではRev.Bに対応しなくなったため、WIN HIGH SPEEDも使えなくなる。LTEはiPhone 5においては2.1GHz帯のみで、au 4G LTEでAndroid端末がメインにしているN800MHz帯や1.5GHz帯は使用できなかった。5s/5cからはN800MHz帯にも対応することでサービスエリアが広がった。6/6 Plusでは2.1GHz帯とN800MHz帯に加え、WiMAX2+(TD-LTE)で使用されている2.5GHz帯にも対応、さらにN800MHz帯と2.1GHz帯のキャリアアグリゲーションにも対応することで、LTEで下り最大150Mbps、WiMAX2+で下り最大110Mbpsでの受信速度で高速通信が可能となる。6s/6s PlusではLTE-Advanced(カテゴリー6)への対応とWiMAX2+でのキャリアアグリゲーションのサポートが行われるため、それぞれ下り最大で225Mbps/220Mbpsでの通信が可能となる。日本最大手の携帯電話会社であるNTTドコモは、日本国内でiPhoneが発売されてから、iPhoneを取り扱うかその去就が注目されてきた。2013年9月11日にiPhone 5s/5cの発表が行われた際にドコモが提供する事が発表され、アップルと共同でニュースリリースを発表している。同年9月13日にはサービス内容の詳細と料金体系が発表されている。ドコモでの契約・販売は、当初は全国のドコモショップのうち1,057店舗、一般家電量販店を含めて千数百店舗で行われる。料金プランは基本的に他のXiのスマートフォンと同様だが、パケット定額サービスが「Xiパケ・ホーダイ for iPhone」のみ用意されており、「Xiパケ・ホーダイ ライト」「Xiパケ・ホーダイ ダブル」の設定が無かった。現在は、「カケホーダイプラン」もしくは「データプラン」のみ選べる。また、iPhone本体はau・ソフトバンクモバイル版と同様にキャリア設定によりAPN設定画面がロックされており、利用可能なISPサービスは専用の「spモード」のみとなる。端末価格はソフトバンクやauに比べると高く設定されているが、各種割引施策によって2年間利用後の実質価格が2社よりも安くなるようになっている。SMSは2013年9月20日の発売から対応する。docomo.ne.jpドメインのキャリアメール(spモードメール)は、MMSではないためメッセージアプリでは送受信できない。そこで同年10月1日から、docomo独自のアプリではなくiOSの標準メールアプリを使う形として、spモードメール及びメッセージR/F/Sが利用可能となる。しかし、2014年1月まではプッシュ取得には対応せず最短15分間隔でのフェッチもしくは手動取得となる。2013年9月20日から10月1日までの間に受信されたメールは、spモードセンターに蓄積され10月1日以降に閲覧できる。また、12月17日からはSMSによる着信通知機能が導入された。spモードメールの後継となるドコモメールは12月17日に開始し、それに伴うメールのプッシュ配信は2014年1月中旬となる。これまでスマートフォンで展開してきたサービスのうち、留守番電話サービス(ビジュアルボイスメールは2015年1月21日より対応)などの通話関連サービスや公衆無線LANサービスのdocomo Wi-Fiなどが2013年9月20日の販売開始より対応する。コンテンツ配信サービスのdマーケットやiコンシェル、iチャネルなども順次提供を開始、おサイフケータイやNOTTVについては、前述の外部機器を使うことで対応可能となっている。一方でドコモ電話帳などには未対応、または対応時期未定となっており、mopera UもiPhoneで使用できるISPが「spモード」に固定されているため使用できなくなっており、iPhone5s/5c契約時にiモード、mopera Uを契約していた場合、自動解約となる。この他、ドコモプレミアクラブ安心サポートには対応せず、保証を受けるには、AppleCare+やケータイ補償サービス for iPhone & iPadに加入する必要がある。3GサービスのFOMA、LTEサービスのXiともに対応し、FOMAは2GHz帯と800MHz帯(FOMAプラスエリア)で使用可能だが、1.7GHz帯と新800MHz帯には対応しない。Xiは800MHz帯、1.7GHz帯、2GHz帯で使用可能で、6s/6s PlusではLTE-Advancedに対応したことから、PREMIUM 4Gのキャリアアグリゲーションによる高速通信サービスに対応、東名阪地域(2GHz帯(ごく一部のエリアでは800MHz帯)と1.7GHz帯)で下り最大262.5Mbps、それ以外の地域(2GHz帯と800MHz帯)で下り最大187.5Mbpsでの通信が可能となる。2011年までiPhoneのアメリカ合衆国でのキャリアはAT&T Mobilityのみであり、初代の価格は2年間契約の縛り付きで4GBモデルが499ドル、8GBモデルが599ドルだった。2007年9月5日に、4GBモデルの生産停止と8GBモデルの値下げが発表され、4GBモデルの在庫が299ドル、8GBモデルが399ドルとなった。この値下げは既存の購入者から反発が大きく、8GBモデルの購入者に100ドルのAppleStoreクレジットが配布される事態となった。2008年2月5日には16GBモデル(US$499)が追加された。その後の本体価格は、2代目であるiPhone 3Gが2年縛りで8GBモデルUS$199、16GBモデルUS$299。3代目のiPhone 3GSと4代目のiPhone 4は2年縛りで16GBモデルUS$199、32GBモデルUS$299となっている。アメリカでは従来の携帯電話の大半は端末の売りきりだったが、iPhoneはユーザの月間料金の一定の割合がオペレータからアップルへ支払われる収入配分方式(Revenue Sharing)をとっている。アクティベーションと契約プランの選択、番号ポータビリティの手続き等は、初代は本体購入後にユーザがiTunesで行う形式だったが、2代目のiPhone 3G以降は店頭で行う形態へ変更された。初代は後払い式の他にプリペイド式を選ぶことも出来た。プリペイド式は後払い式より割高だが、ソーシャルセキュリティーナンバー(SSN)を所持していない、もしくはクレジットスコアが低かったりしてAT&Tの審査を通らない人も契約することが出来た。しかし2代目のiPhone 3G以降はプリペイド式は廃止された。iPhoneのデータ通信は3代目のiPhone 3GSまでは、どのプランを選択しても定額になっていたが、AT&Tの回線はパンク寸前となってしまった。2009年時点で、AT&Tのデータトラフィックは2年前の500倍に膨れ上がっていた。AT&Tの回線はエリアや能力にムラがあり、特にヘビーユーザの多いニューヨークとサンフランシスコは深刻となった。結局2010年6月、4代目のiPhone 4の発表と共に新規契約者に対するデータ通信の定額制は廃止された。2011年2月から、アメリカ合衆国でのキャリアにベライゾン・ワイヤレスが加わり、同年10月からはスプリント・ネクステルも加わった。ベライゾンも当初は定額制のデータ通信プランを提供していたが、AT&Tと同様に現在は廃止している。イギリスにおける販売キャリアはO2、ドイツではT-Mobile、フランスではorange(フランステレコム)と発表された。フランスでは法律との兼ね合いでSIMロックなしのモデルも発売されている。フランスではその後、Bouygues Telecom, SFRも含めた3キャリアによって販売開始された。ドイツにおいても裁判所の命令を受け、一時SIMロックがなくT-mobileとの契約なしで販売された。イギリスにおける販売キャリアはO2のみであったが2009年11月よりOrange UK(フランステレコム)もiPhoneの販売に参入し、2つのキャリアからの販売となった。2010年1月14日からVodafon ukもiPhoneの販売に参入し、これでイギリスでは、O2、Orange、Tesco Mobileに続き4番目のiPhone提供キャリアになる。ドイツでも、それまでのT-Mobileに続き2010年10月29日よりO2 Germany、Vodafon D2が販売を開始した。なおO2 Germanyでは、SIMロックなしモデルでの販売となっている。価格はイギリスで税込み269ポンド、ドイツで399ユーロ、フランスでは価格は料金プランによって399、549、649ユーロの3種類(価格は全て2007年12月現在)。SIMロックフリー端末はドイツ、フランスで、iPhone 4 16G/32G、3GSがそれぞれ629、739、519ユーロで販売されている(2011年1月現在)。
出典:wikipedia
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