先進国(せんしんこく、)とは、高度な工業化を達成し、技術水準ならびに生活水準の高い、経済発展が大きく進んだ国家のこと。後進国(現在では開発途上国、発展途上国の呼称が一般的)に対して、こう呼ばれることがある。工業技術で先行し、経済的比較的豊かで、政治的に安定している。大国(超大国を含む)と同義の使われ方をすることもあるが、先進国は国の規模より経済力に重点を置いた場合であることが多い。対義語は開発途上国(後進国の呼称は侮蔑的とされ使われなくなった)。先進国のうちアメリカ合衆国、イギリス、フランス、ドイツ、日本、イタリア、カナダの7か国は特にG7(先進7か国)と呼ばれる。G7のほかにスペイン、オランダ、ベルギー、スイス、オーストリア、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランド、オーストラリア、ニュージーランド、イスラエル、アイルランド、ポルトガル、ルクセンブルグ、モナコ、マルタ、バチカン市国、リヒテンシュタイン、サンマリノ、チェコ、ギリシャ、アイスランド、韓国、スロバキア、スロベニア、クロアチア、マン島、キプロス、シンガポール、フェロー諸島、アンドラ、なども先進国として挙げられる。歴史的に列強と呼ばれた国を中心に、北米、西欧、北欧の国々に多く、全体的にみると北半球の国に多い。そのため、主に南半球に多く分布する発展途上国との摩擦は南北問題と表現される。先進国の定義は曖昧である。明確な認定基準がないため国際機関によっても異なるが、国際社会では経済協力開発機構(OECD)加盟国を先進国として扱う傾向にあるが、OECDにはトルコ、メキシコ、チリなど先進国として国際的に扱われていない国家も加盟している。日本は1964年に加盟した。日本はこれに先立つ1955年に関税及び貿易に関する一般協定(GATT)に加盟をしており、GATT加盟からOECD加盟までの期間が9年というのは極めて短く、日本の高度経済成長がいかに稀なものであるかが窺える。日本の内閣府が毎年2回発表する「世界経済の潮流」では先進国を「OECD加盟国。ただし、一人当たりGDPが1万米ドル以下の国(チリ、トルコ、メキシコ)を除く」と定義している。開発援助委員会はOECDの委員会の一つで、開発途上国への開発援助を奨励するとともに、援助の質を良くすることを目的とする国際フォーラムである。1993年に国際連合開発計画(UNDP)の人間開発指数(HDI)というものが登場し、国の発展度を測る際に用いられている。国際通貨基金やアメリカ・中央情報局(「The World Fact-Book」)は経済先進国(Advanced Economies)として、数十の国と地域を挙げている。
出典:wikipedia
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