テノホビル(Tenofovir、テノフォビルとも)は抗ウイルス薬の一つ。ジソプロキシルエステル又はアラフェナミド(アラニンイソプロピルエステルとのアミド+フェノールとのエステル)のフマル酸塩として販売されている。HIV感染症やB型肝炎の治療に用いられる。ギリアド・サイエンシズが開発し、日本では下記の製薬会社へ導出している。ジソプロキシルエステルの製品名はHIV治療薬としてはビリアード®(日本たばこ産業製造、鳥居薬品販売), B型肝炎治療薬としては テノゼット®錠300mg(グラクソ・スミスクライン販売)。他にエムトリシタビンとの2剤合剤、リルピビリン・エムトリシタビンとの3剤合剤、エルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビンとの4剤合剤が承認されている。アラフェナミドは単剤では製品化されておらず、エルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビンとの4剤合剤のみが使用出来る。HIV や HBV はその生活環の中で、逆転写と呼ばれるRNAからDNAへと遺伝情報を複写する過程がある。テノホビルは核酸アナログ製剤であり、この逆転写を行う酵素を阻害することで、ウイルスの複製を阻害する抗ウイルス化学療法薬である。テノホビルジソプロキシルエステル単剤で重大な副作用とされているものは、腎不全、重度の腎機能障害、膵炎、乳酸アシドーシス、重度の肝腫大(脂肪肝)である。2015年8月に中国の天津で発生した倉庫爆発事故の影響で製造業者の製造工場が操業を停止した。この影響で日本肝臓学会は同剤の新規処方を控え1回処方量を少量とする様に声明を発表した。
出典:wikipedia
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