真名野長者伝説(まなのちょうじゃでんせつ)とは、大分県に伝わる民話である。特に定まった題名はなく、話し手や著者によって「炭焼き小五郎伝説(すみやきこごろうでんせつ)」、「般若姫物語(はんにゃひめものがたり)」、「真名の長者と般若姫(まなのちょうじゃとはんにゃひめ)」などと、様々に呼ばれている。臼杵石仏の制作年代は、仏像の様式などから平安時代後期〜鎌倉時代と推定されている。よってこの長者の時代とは数百年の差があり、直結するとは言い難い。しかし、過去に石仏を彫らせるほどの富を得た長者がいたことは事実であろうと考えられ、石仏近くの満月寺には室町時代の作とみられる「真名野長者夫婦石像」が伝わっており、伝説そのものもかなり古くからあったことが分かる。伝説中に出てくる「用明天皇が皇子の時に九州大分まで旅して来ていた」との伝については疑問視する声も多いが、大分市坂ノ市にある万弘寺は用明天皇の創建であることが伝えられており、近年の調査によっても法隆寺と同等の伽藍配置を持っていた可能性が指摘され、地元民俗学者の肯定材料となっている。また、同じく伝説の中で語られている「姫島の由来」(後述)についても、現地姫島では「古事記に記されているイザナギとイザナミから産まれた女島(天一根)であることに由来する」とされており、一致しない。民話の性質上、語り手や著者によって様々な脚色が加えられ非現実的な内容に変わっていることも少なくないが、神話などと同じく、ある1つの事実に基いて作られた可能性は否定できない。地元の有志たちにより、大分方言で上演されることもあるが、完璧な豊後方言で上演すると、ほとんどの観客には意味が通じない為、現代方言を更に簡略化した形で行なわれることが多い。
出典:wikipedia
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