プラハ演説(プラハえんぜつ)とは2009年4月5日、チェコ共和国の首都プラハのにてアメリカ合衆国大統領バラク・オバマが核廃絶へ具体的な目標を示した演説である。米国とEUの初の首脳会議のためチェコを訪れたオバマ大統領は、核兵器を使用したことがある唯一の核保有国として行動する道義的責任があるとして、米国が先頭に立ち、核兵器のない世界の平和と安全を追求する決意を明言した。本演説と「核なき世界」に向けた国際社会への働きかけ(原文:"a world without nuclear weapons")が評価され、オバマは2009年10月9日にノーベル平和賞を受賞した。第171回国会において2009年6月16日に衆議院で、6月17日に参議院で「核兵器廃絶に向けた取り組みの強化を求める決議」を全会一致で可決し、麻生太郎総理大臣も核保有国当事者による核軍縮声明を肯定的な評価をのべた。同年4月28日、日本共産党中央委員会幹部会委員長志位和夫は、オバマに書簡を送り、プラハ演説を歓迎する立場から(1)核兵器廃絶を正面からの主題とした国際交渉を開始すること、(2)2010年の核拡散防止条約再検討会議において核保有国が自国の核兵器の完全な廃絶を達成することを明確に約束すること、の2点を要請。オバマは、アメリカ合衆国国務次官補代理に指示して、5月5日付で志位に感謝の返書を送った。2010年4月8日、オバマとロシア大統領ドミートリー・メドヴェージェフは、戦略核弾頭の配備数を1550に制限する新戦略兵器削減条約の調印式をプラハで執り行い、2011年2月5日に発効させた。オバマは、2016年5月27日、現職米国大統領として初めて被爆地広島市の広島平和記念公園を訪問し演説する。
出典:wikipedia
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