スラティナ（）は、ルーマニアのオルト県に位置する都市で、同県の県都。オルト川に面する。スラティナは1368年1月20日にワラキア公ウラジスラフ1世ヴライクが出した公文書に歴史上初めて登場する。そこにはトランシルバニアのブラショフを出た商人らがスラティナを通過した際、税関で何も支払わなかったという旨のことが記載されている。スラティナという地名はスラヴ語派で「塩を含んだ土地」や「塩水」を意味するSlam-tinaが語源とされるが、なかにはラテン語の「Salatina」という語が起こりだとする者もいる。アルロ・スラティナという南東欧最大級のアルミニウム生産工場が置かれている。ALPROM（マルコグループの子会社）、Altur（エンジン設置）、Pirelli Tires Romania（タイヤ）、Cord Romania（タイヤ用スチールコード）、Bentelerなどの企業もスラティナに拠点を置いている。スラティナの洋菓子店「La atletul albanez」（アルバニア人アスリート の意）はルーマニア国内で最古の民間企業の一つである。ルーマニア三部リーグのリーガIIIでプレイするサッカークラブ、アルト・スラティナやルーマニアのハンドボール二部でプレイするKZNスラティナが本拠地としている。

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