鳥取牛骨ラーメン（読み: とっとりぎゅうこつらーめん）は、牛骨で出汁を取る鳥取県のご当地ラーメンである。県中部（倉吉市・東伯郡）に提供する店が集中しているが、元々は県西部の米子市がルーツとされ、県西部でも昔から親しまれている味である。牛骨で出汁をとるラーメンはこの地域固有であり、鳥取県以外では山口県下松市・光市とその周辺地域のみでしか提供されていないが、餃子の王将ではメニューにラインナップしておりその他一部都道府県に提供する店がある程度で、全国的に情報が少なく、提供地域外における知名度は極めて低い状態であるといえる。味や匂いに少々癖があり、牛骨ラーメンの本場で育った者以外には抵抗感が強いので初心者向けではない。牛骨出汁のスープを使用する。店舗によってスープの取り方に違いがあるが、牛脂独特の甘みと香ばしさのあるスープが最大の特徴である。起源に関しては諸説あるが、現在も営業を続ける米子市の店が満州料理をヒントにして戦後に作り始めた料理がルーツであると言われている。この店のスープは、牛骨と豚骨の合わせ出汁であるが、伝播する過程で豚骨が脱落し、当時ほぼ無料で手に入った牛骨のみのラーメンになっていったとも考えられる。他にも、牛馬畜産の街道沿いに発展した、古来より大陸との往来があったことが原因との説もある。さらに一部では、蘭州牛肉麺との関連も指摘されている。鳥取県の「牛骨ラーメン」は戦後の発祥から50年以上提供され続けてきたが、地元では牛骨で出汁をとったラーメンが地域固有であるという事実は認識されていなかった。また、地元のラーメン愛好家に口コミで知られているのみで、外部には存在すら知られていない状態であった。しかし、2009年6月に鳥取県中部の牛骨ラーメンを応援する「鳥取牛骨ラーメン応麺団」が結成され、マスメディアでも取り上げられるようになった。2010年3月、日本テレビ系列「スーパーサプライズ」〝一億人が選ぶ！今夜知りたいランキングご当地最新グルメベスト50〝で第2位にランクインした。

出典:wikipedia