三重県庁舎(みえけんちょうしゃ)は、三重県津市広明町13番地にある、三重県の各部局が入居する建築物。三重県庁本庁舎と三重県議会議事堂からなる。三重県庁の一部の機能は津市栄町一丁目954番地にある三重県栄町庁舎のほか、三重県内10市に設置された各庁舎に振り分けられている。現在の本庁舎は1964年(昭和39年)に完成、地上8階・地下1階建で、東畑建築事務所の設計、大林組の施工による。同年4月20日には落成を記念して公募を実施した県章・県旗と三重県民歌が制定された。1995年(平成7年)の阪神・淡路大震災を機に耐震診断を行ったところ、構造耐震指標(IS値)が0.38で耐震性能が低いことが明らかになったため、2001年(平成13年)10月9日から免震工事が行われた。旧三重県庁舎(きゅうみえけんちょうしゃ)は、1879年(明治12年)に完成し、1964年(昭和39年)まで使用されていた、三重県庁舎の本庁舎。国の重要文化財であり、愛知県犬山市の博物館明治村に移築されている。「地方の技術者が明治初期に建築した擬洋風建物の秀作」と評される。1877年(明治10年)10月に建設候補地を選定、内務省へ伺いに赴いた。この時点では愛知県庁舎のような回字形平面の中庭付き2階建庁舎にする予定であった。1878年(明治11年)6月10日より建設事務を開始して、雑木林を切り開き、8月に庁舎工事の入札を行った。本館は三重県庁第三課土木掛の清水義八らの設計、名古屋の棟梁伊藤平左衛門によって建設された。県庁舎の建設費は19,883円43銭1厘、総建坪は約500坪で、うち241.5坪の本館は西洋風木造2階建瓦葺だった。この本館は東京の築地ホテル館に似たハイカラな建築物であったことから、落成当時は地方より弁当持参で見物に来る客が多かったという。また、玄関を中心とした左右対称構造とベランダを2層巡らした構造は当時の内務省庁舎に倣ったものである。建材は海路で東京から四日市港に運ばれ、更に津へ送られた。玄関の礎石・角柱・櫛形アーチには地元産の井関石が採用された。廊下は当初、吹放しだったが後に窓ガラスが入れられた。1964年(昭和39年)に現在の庁舎が完成、供用開始となった後に解体、明治村に移築・復元された。1968年(昭和43年)に国の重要文化財指定を受けた。一方、跡地は三重県営の公園に整備され、1967年(昭和42年)に県庁前公園として開園した。2006年4月1日に現称となるまでは、三重県民サービスセンターという名称であった。県内10市に市名を冠した庁舎があり、志摩庁舎を除く9庁舎に地域防災総合事務所または地域活性化局が設置されている(以下2013年現在)。以前はこれに加えて久居庁舎があったが、現在は廃止され、建物は津南警察署となった。
出典:wikipedia
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