エクサクタ("Exakta" )はイハゲーが一眼レフカメラに使ったブランドである。終戦後も外国資本であったのでVEB(人民所有公社)に再編される事は無かったが、国策により1970年にVEBペンタコン・ドレスデンに吸収され、その後はペンタコンが設計開発生産を行った。普及機であるエクサについても合わせて解説する。以前はエキザクタと表記されることが多かったが、英語読みやフランス語読みでも「エグザクタ」になるのでこれは誤りである。レンズマウントはφ38.2mm三本爪バヨネット式右回り1/4回転のエクサクタマウントで、事実上の世界統一規格の一つとなり、多数のメーカーがレンズ製品を製造した。カメラ製品でも東京光学機械(現トプコン)がトプコンRシリーズに、マミヤ光機がマミヤプリズマットシリーズの一部に採用した。イハゲー・カメラヴェルクの設計開発部門を吸収したVEB・ペンタコン・ドレスデンが、プラクチカLシリーズと並行して設計を行った。“金属幕フォーカルプレーンシャッター” “TTL露出計” “自動絞り付きレンズの為の内部機構” “現代的な外観”と言うプラクチカLシリーズの特徴が継承される予定だった。その一方でエクサクタシステムの為に譲歩されたのはエクサクタ・マウントの維持だけであり、生産もイハゲー・カメラヴェルクではなくペンタコン・ドレスデンで行われた。当時の広告や印刷物には製造場所が「オリジナル・エクサクタ・ドレスデン」と記載されていたが、これは西ベルリンのイハゲーとの争訟がつづいていたからである。高級機である"エクサクタ・ヴァレックス"に対し、廉価な大衆普及機を作るというアイデアから産まれたカメラであり、その為高級なフォーカルプレーンシャッターが使えず、ミラーをシャッター替わりにしいる。他方ファインダー部が交換でき、またレンズマウントがエクサクタと同じなのでエクサクタマウントレンズが装着できるという利点を持っていた。これまでのとは異なる新しいデザインのボディが導入された。フロントプレートがレンズ周りのみとなり、それまでの長矩形から猪口型になった。ネームプレートも扇形から長矩形になった。裏蓋が外せるようになり、軍艦部が厚くなった。性能に大きな差がある"エクサクタ・ヴァレックス"と"エクサ"の間を埋める為にできた機種である。1/2~1/250秒までのフォーカルプレーンシャッターを装備し、"エクサクタ・ヴァレックス"の全てのレンズが装着できた。しかし製造部門は工程が分散している事から生産に反対意見が多く、対して営業部門は新しい機種を待ち望む観点から生産に賛成していて、両者の溝が埋まらないまま生産が開始された。その後ボディや裏蓋をエクサと統一する事が決まり、合理化効果も現れてきた事で反対意見は小さくなっていった。交換レンズについては、M42マウントの"エクサIb"、"エクサIc"についてはM42マウントレンズの一覧を、それ以外の機種についてはエクサクタマウントレンズの一覧を参照のこと。レンズマウントはφ46mmに一回り大径化され内式自動絞り機構を備える専用バヨネットマウントとなってレンズがシュナイダー・クロイツナッハ、アルバート・シャハトから供給された他、旧来の豊富なエクサクタマウントレンズを使用できるマウントアダプターも販売された。
出典:wikipedia
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