サフラー(Sahure、生没年不明)はエジプト第5王朝のファラオ(2代目)で、在位は紀元前2491年から紀元前2477年。サフラーとは、「ラーの傍らにあるもの」の意。ギザの南にあるアブシールにピラミッドを建造した。アブシールにはネフェルカラー、ニウセルラーといった後代の王もピラミッドを建設したが、サフラーのピラミッドは最も大きな規模であったことが判明している。しかし、それでも建築時の高さは48mほどであり、ギザのピラミッド群に比べると規模は小さい。さらにピラミッド自体は激しく風化が進んでおり、高さは20数メートルに減少している。ピラミッドは形が崩れ、石の小山のようになっているが、周辺施設はドイツの考古学者ルートヴィヒ・ボルヒャルト率いる調査隊による修復作業が施され、中でも河岸神殿までの参道が再現されたことにより、ピラミッドを中心とするピラミッド複合的としての姿が明らかになっている。特に河岸神殿はかつての姿をとどめており、装飾が施された赤色花崗岩の柱などが当時の壮麗な装飾を現在に残す。また、同神殿で発見されたレリーフにはエジプト人と小アジアの人々が乗る船が描かれており、レバノンとの交易の様子が示されていた。交易については、レバノン側で発見されたサフラーの名が記された黄金製の家具金具がその裏付けとなっている。レバノン側から主に輸出されたのはレバノン杉であり、巨木の少ないエジプトにとってレバノン杉は神殿の重要な建築資材であった。
出典:wikipedia
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