カーグラフィック("CAR GRAPHIC" )は、日本の出版社「株式会社カーグラフィック」が発行する自動車雑誌である。毎月1日発行。厳正中立な評論と豊富な海外レース情報を中心に、美しい写真で紙面を飾るというその編集方針により、創刊後50年以上経った現在においても日本を代表する自動車雑誌として世界各国で評価が高い。そのほか、環境問題や交通問題などの自動車の負の部分にも言及している。また、F1やマカオグランプリなどの海外モータースポーツの結果をいち早く日本に紹介したほか、0-400m加速テストや長期テストなどのテスト手法を日本の自動車界に持ち込むなど、日本の自動車評論のあり方を大きく変えた雑誌でもある。1962年4月に、主に書道などの美術書を専門に出版していた中堅出版社である二玄社より、小林彰太郎、高島鎮雄、吉田次郎によって創刊された。創刊されたときの誌名は「CARグラフィック」であった。それ以前に新車を紹介するだけの車雑誌はあったが、自動車を批評する記事を載せたのは当誌が最初である。小林は編集にあたり暮しの手帖のスタイルを意識したという。なお、創刊当時からしばらくは1号につき1メーカー特集という編集方針を採っており、創刊号の特集はメルセデス・ベンツ・300SLであった。小林彰太郎はモーターマガジン誌への「ロードインプレッション」などの寄稿で当時の車愛好家に知られており、高島・吉田も同誌編集部員であった。当初は編集長は置かず、小林は編集顧問として客員的存在であったが、後に初代編集長に就任し、同誌を日本の代表的な自動車雑誌に育て上げた。小林は編集長退任後は編集顧問を務め、2010年の出版社移籍後は名誉編集長として同誌の象徴的存在であり続けた(2013年10月28日に死去)。海外ネットワークの強さを売りにしており、ベルギー人ジャーナリストで元F1ドライバーのポール・フレールや、ホンダF1にも在籍した事のあるF1ドライバーチャンピオンジョン・サーティースと、そのチーム監督を務めた中村良夫、高島の友人でイタリアに在住し、ジョルジェット・ジウジアーロ と後年イタルデザインを起業する宮川秀之、英国のジャーナリストであるロナルド・バーカー、デビッド・フィップスなど、1960年代からすでに豊富な執筆陣を揃えている。編集長は、小林の後を継いだ熊倉重春、阪和明、加藤哲也、塚原久、田中誠司を経て、現在は7代目となる渡辺慎太郎である。姉妹誌であった「NAVI」(2010年に休刊)と合わせて、「ハードのCG、ソフトのNAVI」とのキャッチコピーが使用されていたこともあった。姉妹誌「NAVI」の休刊は、発行部数と広告収入の減少によるものであったが、本誌についても読者層の高齢化という問題が明らかにされた。2012年に創刊50周年を迎え、同年9月9日に静岡県御殿場市のミュゼオ御殿場にてCG創刊50周年記念イベント「CG FESTA 2012」を開催した。その2年後の2014年9月7日には、「カーグラフィックTV」放送30周年を記念したイベント「CG FESTA 2014」が同箇所で行われた。広告収入の減少などによる収益性悪化を受けて、二玄社が自動車雑誌の出版から撤退することに伴い、2010年6月号を持って二玄社での発行を終了し、同年7月号から別資本で設立した新会社「株式会社カーグラフィック」による新体制で発行されることが明らかになった。これに伴い複数の編集者が退任し、塚原も退任することが決定したが、小林や加藤などはカーグラフィック社に移籍し、引き続き発行に携わることとなった。販売については二玄社が引き続き行なっていたが、2011年4月号(601号)からは株式会社カーグラフィックに移管され、これに伴い雑誌コードが04303から04951となった。本誌のWebサイト「WebCG」は、元々は二玄社の運営だったが、前述のような経営状況の悪化に伴い、紙媒体の運営移管に先立つ2008年12月に日本経済新聞社の子会社・日本経済新聞デジタルメディアに移管。以後は日経が二玄社・カーグラフィックから一部コンテンツの提供を受けるかたちで運営を行ってきたが、2014年11月にカカクコムが同サービスの運営会社株式の66.5%を取得することが発表された。複数の新型車の長期テスト。個々の車種の信頼性を測るテストとされ、1台につき約2年間実施(3年近い場合もある)。テスト車両は編集部員の普段の足として取材会場に機材を積載されることもある。社用車として、担当編集部員や他の部員が使う場合もある。車の選択には確固としたポリシーはなく、市場の販売数や人気、技術的な意義などと乖離した例も見られる。これらの車種には導入順(例外あり)に3桁の数字がつけられている。メーカーからの貸与と疑われるテスト車がみられたことがある。なおテスト終了後は次のテスト車の下取り車として売却されたり、申し出た他のオーナーに売却する例もある。売却時のコンディションはかなり良いが、通年で走行するため年間およそ1万5,000kmから4万kmがオドメーターに刻まれる。また、同社の自動車雑誌NAVIでも「our cars」という長期リポートを行っている。過去最高価格車は、アズキ色の1988年式 BMW 750iLで(車両本体価格1,358万円)、二玄社渡邊隆男社長の足としても使用された。過去のCGの長期テスト車は一般の顧客同様、ディーラーから購入。例外でロータス・ヨーロッパ(4号車)やスカイラインRS(44号車)などはメーカー/インポーターから直接購入した。近年、長期テスト車の在籍期間は2年前後で、バブル期は1年に満たないものも多々ある。また最終回の後、長期テストページに掲載されることが稀にある。2014年9月号から長期テストがリニューアルされた。以前は編集部が購入した車とメーカーから貸与される車が混在したかたちで毎号リポートをしていたが、2014年9月号からはLong Term Test/長期テストは、編集部が実際にディーラーから車両を購入し、最低1年以上にわたりリポートされる。Short Term Test/短期テストはメーカーから貸与される車両を約半年程度にわたりリポートされる。1987年に発足した会員組織である。有料制の組織だが、「NEWS LETTER」と呼ばれる会報が配られたり、ウェブや紙面で紹介されている通信販売「Pride&Joy」での割引優遇や、グッズやカレンダーの無料配布がされた。運営は、CG CLUB事務局とCG事業企画室で行われていた。イベントの主催はあくまで二玄社ではなく、読者組織のCG CLUB事務局の名で行われる。以下の項目は下記リンク先のCG CLUBのホームページに詳しい。
出典:wikipedia
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