守備防御点(しゅびぼうぎょてん、, DRS)とは、野球における守備力を測るための指標である。ベースボール・インフォ・ソリューションズ社社長、ジョン・デュワン(John Dewan:スポーツデータ分析会社スタッツ社元社長)がプラス・マイナス・システムを発展させたものとして考案した。Baseball ReferenceのWARでは現在、守備評価に採用されている。例えば、守備防御点5であると、その選手がシーズンで平均的野手と比べて5点防いだということになる。-5ならば、平均的野手と比べて5点余計に与えたということになる。同一シーズンのすべての試合における特定のポジションの選手が処理(刺殺・補殺)したすべての打球の性質をビデオ映像などで把握し記録する。具体的には、球場のフィールド部分を数百のエリアに分割し、打球がどの程度の速度で、どのような軌道を描き、どのエリアに着地したか、などをそれぞれ記録する。この結果、例えば「エリア○○に速度××、軌道△△の打球が飛んだ場合、あるシーズンの遊撃手たちはそのうち□□%の打球を適切に処理できた」といったことがわかる。これにより、特定のシーズンにおける各ポジションの野手の平均的な守備範囲というものを客観的に算出できるようになる。ここまでは、プラス・マイナス・システムと同じであるが、守備防御点は、プラス・マイナス・システムによって算出されたポイント数に「安打をアウトにすることの得点的価値」を掛け合わせることによりシーズンを通してどれだけ平均的野手と比べて失点を防いだか・招いたかを数値化したものである。仮にプラス・マイナス・システムによって算出されたポイントが20で、打球を安打ではなくアウトに抑えることによる得点的価値が0.75であれば、守備防御点は15である。以上に加えて、バント処理やダブルプレーの中継やホームランキャッチなどを補正する。シーズン中にトロント・ブルージェイズはデビッド・オルティースやカルロス・ペーニャのようなプルヒッターの左打者に対して三塁手のブレット・ロウリーを右翼手の前方へ浅く守らせるシフトを多用した。ロウリーは5月終わりにはこの右方向のシフトで12点を防ぎ、他の守備指標の3倍の21点を稼ぐという現象が起こった。そのために同年7月にシフトを予測して補正を加える新バージョンに変更された。
出典:wikipedia
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