『鬼神伝』(おにがみでん)は、高田崇史による日本の冒険小説。2004年に講談社のノベルズレーベル 講談社ミステリーランドから『鬼の巻』と『神の巻』が刊行された。内容としてはジュブナイル向けに執筆されている。アニメ映画化され、2011年ゴールデンウィークに公開された。また、2010年10月に原作の続編『鬼神伝 龍の巻』を講談社ノベルスから書き下ろし100冊として刊行されている。鬼と人とが激しい戦いを繰り広げていた平安時代へタイムスリップしてしまった内気な中学生の少年・天童 純の物語。なぜ鬼は節分の日に豆をぶつけられるのか、なぜ鬼は桃太郎に退治されなければならなかったのか…を、作者の歴史考察を交えながら物語が展開される。『鬼神伝 龍の巻』は『神の巻』の後、高校生となった純が鎌倉時代へタイムスリップして新たな活躍をする物語となっている。原作に倣い歴史ファンタジーとアドベンチャーを織り交ぜた長編アニメーション映画として制作され、2011年4月29日に東北地方を除く全国で公開された。SPEJのアニメ販売事業がアニプレックスに譲渡されて以来初めて製作を手がけたアニメーション映画である。監督の川崎博嗣はフリーのアニメーターで、『スプリガン』『劇場版 NARUTO -ナルト- 大激突!幻の地底遺跡だってばよ』に次いで3作目の監督作となる。なお、本作のオロチコンセプトデザインとして大友克洋が参画しているが、川崎は『AKIRA」』作画、『最臭兵器』『スプリガン』のキャラクターデザイン・監督を経験しており、大友作品との関係を有している。原作者がほとんど製作に口出さずにスタッフ側へ委ねたため、スタッフ側の脚色により原作とはストーリーやキャラクター設定が大きく異なる点が多く、純が善悪の判断に苦悩し、勇気ある決意をして成長していく姿を軸に描かれている。テレビ東京の「鬼神伝 特集」によれば構想7年、『活字倶楽部』2011年春号の特集記事によれば、2004年の原作刊行時から目に付けていたとのこと。当初は2010年10月9日公開予定であったが、同年9月に2011年春への公開延期がSPEから発表され、2011年ゴールデンウィーク公開へと至った。本作の公式ウェブサイトでは東日本大震災以降、コンセプトアートに「がんばろう 日本」の毛筆メッセージを載せた画像の表示後に本来のトップページとメニューが表示されるようになった。主要キャスティングは監督の意向で決められた。なお、初日舞台挨拶や宣伝に主演の小野賢章は一切出演しなかった。映画観客動員ランキング(興行通信社)は大作に押され初登場第12位であり、トップ10圏外であった。東北地方ではフォーラムシネマが上映館となるが、2011年7月2日から青森・八戸でそれぞれ1週間公開され公開を終了した。また、2010年5月27日に閉館した池袋テアトルダイヤでの新作最終上映作品(かつ関東地区での最終上映)となった。劇場公開作品にしては珍しく、サウンドトラックがいまだに発売されていない。キャッチコピーは「守るべきは 鬼か、人か。」第15回(2011年度)文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞。2011年9月28日にSPEJからBlu-ray Disc(BDMV)とDVDビデオソフトが発売された。BD版には本編119分の「ディレクターズ・カット版」が別途収録されている。主に京都市内でスタッフがロケハンし、本編では写実的な背景描写で登場する。
出典:wikipedia
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