2007年東ティモール国民議会選挙は、東ティモール民主共和国(以下、東ティモール)の立法府である国民議会を構成する議員を選出するため、2007年6月30日に投票が行われた選挙である。この選挙は、2002年5月20日にインドネシアから正式に独立を果たした東ティモールにとって初めてとなる国会議員選挙で、4月(第1回投票)と5月(決選投票)に行われた大統領選挙に続いて行われた。前年2006年のアルカティリ政権の転覆劇に端を発した争乱による治安不安・社会不安の中で行われたが、国際社会の強い支援もあり、日本も含めた30カ国余りから派遣された国際監視団からは、ほぼ自由で公正な選挙であると評価された。選挙の結果、独立後の国会における与党であった東ティモール独立革命戦線(フレティリン)が第一党となったが、過半数には達しなかった。選挙は、2006年12月、東ティモール国会で制定された国会議員選挙法に基づいて行われた(その後、2007年6月に一部が改正された)。以下に選挙制度の概要について説明する。本選挙では、14の政党や政党連合が候補者名簿を提出した。選挙では、シャナナ・グスマン前大統領が結成した東ティモール再建国民会議(CNRT)が東部を中心に強い支持基盤を有する与党のフレティリンを相手にどこまで支持を拡大できるかという点に注目が集まった。選挙の結果、名簿を提出した14政党の内、7政党が議席阻止線の3%を突破して議席を獲得した。フレティリンは、29%余りの得票で21議席を得て第1党を維持したものの、過半数を確保することはできなかった。一方、CNRTは24%の得票で18議席を確保、第2党となった。以下、ASDT-PSD、PD、PUN、ADと続いた。なお選挙前に議席を有していたPDC(1議席)、UDT(2議席)、PST(1議席)の3政党は、議席阻止線である3%を下回ったため議席を失う結果となった。女性当選者は18名(全議席に占める割合:27.18%)で、政党別ではFRETILINが5名、CNRTが6名、ASDT-PSDが4名、PDが2名、PUNが1名となった。
出典:wikipedia
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