ヨーロッパハリネズミ("Erinaceus europaeus"、ナミハリネズミ)は、ハリネズミの一種である。西ヨーロッパから中央ヨーロッパの一部にかけて、またバルト海北部を含む北ヨーロッパ南部とロシア北西部に分布する。また、スコットランドのアウター・ヘブリディーズを含むヨーロッパのいくつかの島嶼とニュージーランドに、外来種として定着している。体長約20cm-30cmで、成体は体重600g(冬眠後)-1200g(冬眠前)である。オスはメスと比べて若干大きい。ヨーロッパハリネズミは、森林、農地や郊外に生息する。夜行性で、危険を感じるとボール状になり、表面のとげで捕食者から身を守る。温帯に住む種と異なり、ヨーロッパハリネズミは冬眠する。雑食性で、様々な無脊椎動物を食べるが、特にナメクジ、ミミズ、カブトムシやその他の昆虫を好む。カエル、小さいネズミ、若鳥や鳥の卵も食べることが知られている。スコットランドのアウター・ヘブリディーズでは、タシギ、ハマシギ、アカアシシギ、タゲリ等の地面に巣を作る鳥の卵を食べてしまうため、深刻な害獣となっている。ニュージーランドでもヌリツヤマイマイ、ウェタ等の固有種を食べてしまう害獣とされている。ブロンドハリネズミは劣性遺伝子が発現し、ビーズのような目、クリーム色のとげとなった珍しい個体であるが、厳密にはアルビノではない。チャンネル諸島のオルダニー島以外では非常に珍しい。約1000匹に1匹存在すると考えられている。ノミを運ばないと言い伝えられており、島固有の変種となっている。2006年6月に、Mammalian Genome Projectの一環としてBroad Instituteからゲノム配列が公開された。2007年10月28日に発表された新しいイギリス生物多様性国家戦略で、ヨーロッパハリネズミは保存と保護が必要な種とされた。デンマークでは、ハリネズミは法律によって保護されており、捕獲や狩猟が禁止されているが、冬季に低体重のハリネズミを飼育することは認められている。庭付きの家に住む人はキャットフードでハリネズミをおびき寄せ、害虫駆除能力を利用することは推奨されている。
出典:wikipedia
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