『RPG W(・∀・)RLD ―ろーぷれ・わーるど―』(ろーぷれ・わーるど)は、吉村夜による日本のライトノベル。イラストはてんまそが担当。富士見ファンタジア文庫(富士見書房)から、2009年から2013年、15巻まで刊行された。累計売り上げは約15万部。また、ドラゴンマガジン2010年9月号より、「別冊ちょこドラ。」において遠野ノオト作画による漫画版が連載。コンピュータRPGのようなファンタジー世界を舞台とした冒険小説。小説各巻はSCENE(シーン)と呼ばれるいくつかの章から構成されており、SCENEが変わる度に物語の語り手が交代するという形式になっている。語り手は主人公一行に所属する人物が務めることが多いが、ときには主人公と敵対する組織の人物が務めることもある。主人公とその相棒(ならびに作者自身)がコンピュータRPGマニアという性質上、物語内の設定の解説には特定のメジャーゲームとその設定が(伏字つきという制限ではあるが)多用されている。そのためゲームマニアに対してはその部分が小ネタとして楽しめる作品。なお、それらのネタに関しては簡単な解説を付属するなど、ネタを知らない読者向けへの配慮もなされている。厳島勇吾と宮本翔の親友コンビはコンピュータRPGマニアの高校生。しかもゲームのメインストーリーそっちのけで己とシステムの限界に挑みレベル上げに興じるという程のディープなマニア。二人は3学期の終業式が終わると同時にベータテストプレイヤー公募に当選して手に入れたコンピューターRPG『ギャスパルクの復活』をそれぞれの家でプレイしていた。ところが、その日に限って様子がおかしい。それぞれの家でゲームを起動したと同時に二人は怪しい閃光に包まれ、気がつくとゲームの中の世界である「エターナル」へ着のみ着のままのノーマネーノーアイテム、しかし自分がゲーム内で育てていたキャラクターと同レベル同スキルを持った状態で転移していた。普段「ゲームの中に入れたらいいのに」と夢想していた二人は大喜び。手放しで喜ぶ翔だったが、一方で両親や周囲の騒動を慮り心配し帰還の道を探そうとする勇吾。そんな二人の前にモンスターに襲われる少女・イシュラの姿があった。思わずイシュラを助け出した二人は、そのまま成り行きに任せてイシュラの住むアルダ村を取り巻く騒動と陰謀に関わってしまう。その中で彼らはエターナルでも既に伝説として風化したはずの邪神にして魔王「ギャスパルク」を復活させようとしている恐るべき教団の存在を知る。ところが驚愕すべきことに教団の中心人物には勇吾たちと同じようにエターナルに召喚された数多くの日本人が関わっているという。さらには、そもそも「ギャスパルクの復活」そのものが教団が用意した仲間を増やすための召喚装置であることや、エターナルと勇吾の世界(ガイア)を繋ぐための技術も教団が持つものだと知らされる。そして教団の狙いはその技術と邪神ギャスパルクの力を持って二つの世界を蹂躙し、征服することだということが明るみとなる。勇吾は翔と共に教団の企みを打ち砕くため、元の世界に戻るために教団と戦うことを決意する。そのために各国に働きかけ和議を結ぶよう働きかける勇吾と翔。自らの思惑とは異なる場所で「勇者」と称えられるギャップに苦しみながら、勇吾は己の目的のために翔とともに己のRPG知識を全開にして戦い続ける。人名は 本名 / ゲーム内名称 の順に記載。Lvは特に記載がない限り初登場時のもの。2巻終盤で存在を示唆され、3巻より登場する、教団と戦う日本人を中心に構成された騎士団。教団に動きを悟られないため大道芸一座「ゴールデンベア」を名乗り、この名義によって郵便ギルドのネットワークを使い連絡を取り合っている。その一方で各国にメンバーを散らせ、エターナルに転移してしまった日本人を教団よりも先に保護してメンバーに勧誘することや各国の為政者に教団の脅威を知らせ警鐘を鳴らすことを主要任務としている。この世界最凶の「魔神にして魔王」たる「力の神・ギャスパルク」を復活させんと暗躍する教団。そのために様々な非合法活動をもって資金を集めて犯罪者たちを支援するユーゴたちの最大の敵。その最終目的はギャスパルクの現臨のみならず、自分たちの世界たるガイアの日本へとギャスパルクを降臨させ、その力を持ってエターナルとガイア双方の支配権を得ることとされる。思想方針として「力を持つ者が弱者を踏み付けにして全てを手に入れることを肯定する」という弱肉強食を方針とした「力の真理」を掲げている(と、同時にガイア世界のあり方もこれで説明がつくとしている)一種の狂信の徒であるが、一部信徒の一途なる信仰心はレヴィアを驚愕もさせている。
出典:wikipedia
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