二重煙突事件（にじゅうえんとつじけん）は特別調達庁（後の防衛施設庁）を巡る事件。特別調達庁が発注した二重煙突について足利工業への納入代金の支払いについて疑惑が会計検査院によって浮上した。この調査によって足利工業が煙突の納入数を偽って約2200万円を騙し取った疑惑と法務総裁の大橋武夫が足利工業から顧問料や政治献金を受けていながら所得税や政治献金の届出をしていなかった疑惑が浮上した。その後の捜査で、足利工業の幹部は詐欺罪などで起訴されたが、大橋は不起訴処分となった。検察が法務大臣経験者を訴追対象として検討した珍しいケースである。

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