


LibreOffice(リブレオフィス)はOpenOffice.orgから派生した、様々なオペレーティングシステムで利用可能なオフィススイートである。フリーソフトウェアとして自由にダウンロードし、使用・再配布することができる。市販の主だったオフィススイートとの互換性を維持する。開発目標は、特定のベンダーに依存せず、(OpenDocument(ODF)をサポートする)誰でも自由に利用可能なオフィススイートを生み出し発展させることである。名称はフランス語で「自由」を意味する 'と、英語の ' を組み合わせた混種語である。略称としてLOやLibOなどが用いられる。LibreOfficeは以下のソフトで構成されている。2010年1月27日、当時のOpenOffice.org開発元であったサン・マイクロシステムズが、オラクルに買収された。2010年9月28日、OpenOffice.orgプロジェクトの主要メンバーはThe Document Foundationという新しいグループを結成し、OpenOffice.org の次期バージョン3.3を独自に開発することを構想した。彼らはオラクルに対してThe Document Foundationへの参加と、プロジェクトにOpenOffice.orgブランドを寄贈するように要請し、暫定的にLibreOfficeの名で開発が行われることになった。その結果、LibreOfficeはOpenOffice.orgのバージョン番号を引き継いでいる。しかしながら、オラクルからのブランドの寄贈は実現しなかったため、正式にLibreOfficeとして開発が行われることになった。Ubuntu、OpenSUSE、Red Hat Enterprise Linuxなどを含む複数のLinuxディストリビューターは、次のバージョン以後はLibreOfficeを使用することを発表し、LibreOfficeがプリインストールされたバージョンがリリースされている。LibreOfficeにはGo-OOなどの派生版の開発成果が取り入れられた。2011年1月25日、最初の安定版である LibreOffice バージョン 3.3 がリリースされた。その後は年2回の定期的なリリースを続け、多くの新機能が加わった。LibreOfficeに関わる開発者の数は継続的に増加しており、ソースコードの改善も進んでいる。元になったOpenOffice.org同様に、一部キー操作の違い(Calcのセルの相対参照⇔絶対参照を切り替えるキーがExcelでは「F4」キーに対し、Calcでは「Shift」+「F4」キー)などの非互換部はあるものの、LibreOfficeではOpenDocumentやMicrosoft Office 97-2003形式、Microsoft Office 2007/2010形式の読み込み、保存が可能となり、またバージョンアップのたびに互換性が高められている。特に、OpenOffice.orgではCalcセル枠の破線や点線が使えなかったためMicrosoft Officeからの移行の障害となっていたが、LibreOfficeになって使えるようになったことから、Microsoft OfficeをLibreOfficeに切り替えた企業や団体があるほか、LibreOffice登場前にMicrosoft OfficeからOpenOffice.orgへ切り替えた企業や団体が、さらにLibreOfficeに切り替えたケースも散見される(後述)。LibreOfficeの派生元となったOpenOffice.orgは、ソースコードがApacheソフトウェア財団に寄贈され、現在は「Apache OpenOffice」として開発が続けられている。LibreOfficeはApache OpenOfficeの成果物の多くを取り込んでおり、また、LibreOffice独自の修正や機能追加がなされている。一方、LibreOfficeからApache OpenOfficeへのソースコードの移植には注意を要する。それぞれのソフトウェアの内部で使われているソースコードは基本的に異なり、ライセンスも異なる。LibreOfficeはLGPLv3である一方、Apache OpenOfficeはApacheライセンスであるためLGPLライセンスと互換性がないためである。リムーバブルメディア(USBスティックやメモリーカードなど)から起動し使用することの出来るLibreOfficeである。PortableApps.comで開発されWindows版のみ存在する。インストールを必要とせず、アプリケーションデータがリムーバブルディスクに保存されるためデータがシステムに残らない。GTK+フレームワークとHTML5のcanvasを利用して、ブラウザ内でソフトウェアを動かしオンライン上で利用することが出来るとしている。2011年のLibreOffice Conferenceで開発が発表された。略称としてLOOLが用いられる。2015年12月に開発者向けディストリビューションが公開された。タブレットやより小さな端末での使用を目的としたiOS向けの派生版である。現段階では大部分のソースコードのコンパイルには成功しているが、ユーザーインターフェースなどはまだ開発途中である。2015年5月28日にリリースされたAndroid版LibreOffice。ドキュメントを表示・閲覧するためのソフトウェアではあるが、編集機能も搭載されている。ただし、この編集機能は実験的であり、業務上重要な作業に利用するにはまだ安定していない。具体的には、基本的な編集機能、例えば既存の段落の単語を修正、太字や斜体といったフォント形式の変更機能を提供している。編集機能は開発者のコミュニティによって将来的に拡張される予定。また、LibreOffice ViewerではWindows, OS X, Linux向けのLibreOfficeと同じエンジンを利用している。Firefox for Mobileによる新しいフロントエンドと結合されており、デスクトップ版LibreOfficeと同じようにドキュメントを読み込めるようになっている。LibreOffice Viewerがサポートするファイル形式:The Document FoundationのAdvisory Boardとして参加している英が公共機関向けとしてリリースしている商用の派生ソフトウェア。5年間の長期サポート等が行われる。2015年11月には英国政府がCollabora GovOfficeの導入を発表している。2つの異なるメジャーバージョンのLibreOfficeが常時入手可能である。LibreOfficeは2つのブランチをそれぞれ以下のように定義することで、様々なユーザに対応できるようにしている。毎年2月頃と8月頃に新機能を追加したメジャーリリースを行い、その後は脆弱性や不具合の修正および翻訳の改善をするメンテナンスリリースをほぼ毎月行う予定としている。また、各バージョンは2つ後のバージョンがリリースされるまでメンテナンスが行われる。更新予定は公式サイトのリリースプランには、5.3.6までのスケジュールが記載されている。バージョン番号はOpenOffice.orgから引き継いでいるため3.3.0から始まっている(#歴史参照)。以下、報道もしくは公表された事例のみ。LibreOfficeは100以上の言語に対応している。日本でも、2011年9月にLibreOffice日本語チームが発足し、主にメーリングリストで協力者とともに翻訳活動を行なっている。『今夜もLBR!!』のタイトルで、LibreOfficeを応援するラジオ番組が2014年3月25日から2015年3月24日まで音泉にて配信された。第2、第4火曜日更新。出演は田所あずさ、下田麻美、丹下桜。The Document Foundationは2011年より年一度のLibreOffice Conferenceを以下のように開催している。:
出典:wikipedia
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