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低危険種

軽度懸念(けいどけねん、Least Concern、LC)は、IUCNで定められた保全状況の1つで、生息状況の評価が行われたが、他のどのカテゴリにも該当しない種(または亜種以下)が軽度懸念に分類される。つまり軽度懸念とされた種は、絶滅のおそれもなく、近い将来絶滅に瀕する見込みが低い種である。まだ保全状況が評価されていない種については、生息状況の評価が行われるまでは軽度懸念とはされず、未評価 (Not Evaluated) とされる。つまり、軽度懸念に分類されるには、個体群の分布調査や絶滅リスクの評価といった、生息状況を適切に評価できる情報が必要となる。2001年に公開されたIUCNのレッドリスト (ver. 3.1) から、このカテゴリーはLCと略されるようになった。しかし、軽度懸念とされる分類群のうちの約20%(2006年現在:15636分類群中3261分類群)については、IUCNのデータベースではLR/lcと表記されている。2001年以前は、軽度懸念は低リスク (Lower Risk) というカテゴリのサブカテゴリであったため、2001年以前に保全状況が評価された種で、再度保全状況が評価されていない種については、2000年以前の評価に基づくランクのままになっており、LR/lcまたは (lc) と記載されているのである。2006年の時点で、軽度懸念に分類された動物は14033種(アオガエル科の新種1種を含む)で、それに加えて101の亜種がリストアップされている。また植物は約1500分類群(1410種、55亜種、35変種)が軽度懸念とされている。また、アブラツノザメの2つの亜集団が軽度懸念とされている。菌類と原生生物については、2006年現在4種が保全状況を評価されているが、軽度懸念にカテゴライズされた種はない。なお、2008年のIUCNレッドリストにおいては、更に多い17675の分類群(評価が行われた分類群の39%)が軽度懸念に分類されている。スズメ、カワラバト、ハツカネズミなど身近な種が軽度懸念と評価されているほかに、ヒトもこのカテゴリに該当する。

出典:wikipedia

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