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2010年のマレーシアグランプリ (ロードレース)

2010年のマレーシアグランプリは、ロードレース世界選手権の2010年シーズン第15戦として、10月8日から10日までマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで開催された。この年のレースでは、MotoGPクラスとMoto2クラスでライダーズチャンピオンが確定した。125ccクラス予選では、ポイントランキング2位につけるマルク・マルケスが3戦連続・シーズン10度目となるポールポジションを獲得した。日曜日の決勝レースは、序盤はマルケス、ニコラス・テロル、ポル・エスパルガロのポイントランキング上位3人によりトップ争いが展開されたが、中盤以降はマルケスが徐々に差を広げ、最後はエスパルガロに2.341秒、テロルに3.656秒差を付けてシーズン8勝目を挙げた。これでマルケスがポイントリーダーの座に返り咲き、テロルが3ポイント、エスパルガロが12ポイント差で追う状況となり、チャンピオン獲得の可能性はこの3人に絞られた。Moto2クラスでは、ポイントリーダーのトニ・エリアスがランキング2位のフリアン・シモンに81ポイント差を付けて今回のグランプリに臨んでおり、エリアスは2位以上でフィニッシュすれば無条件でチャンピオン獲得という状況となった。土曜日の予選ではシモンが2戦連続・シーズン3度目のポールポジションを獲得、以下アレックス・デ・アンジェリス、トーマス・ルティと続き、エリアスは4番グリッドからのスタートとなった。決勝レースではシモンが4位走行中の6周目にハイサイドで体勢を崩して8位まで落ち、さらに8周目には転倒を喫してポイント圏外の22位にまで転落した。これでエリアスのタイトルはほぼ確定的となった。トップ争いは中盤まではアンドレア・イアンノーネがリードしていたが、12周目にロベルト・ロルフォがトップに立つと、デ・アンジェリスの追撃を僅差で抑えきってのスペインGP(250cc)以来6年5ヶ月ぶりとなるグランプリ4勝目、Moto2クラス初優勝を遂げた。エリアスは4位でフィニッシュ、シモンとのポイント差を94に広げ、3戦を残してMoto2クラス初代王者、自身初のワールドチャンピオンに輝いた。またこれはシャシー供給元のモリワキにとっても初の世界タイトル、所属するグレシーニ・レーシングにとってはの加藤大治郎(250cc)以来2人目のチャンピオン輩出となった。MotoGPクラスではポイントリーダーのホルヘ・ロレンソを逆転する可能性のある唯一のライダー、ダニ・ペドロサが前戦日本GPフリー走行での鎖骨骨折により今回も欠場することとなり、ロレンソは他者の順位に係わらず9位以上でのフィニッシュがタイトル獲得の条件となった。土曜日の予選ではそのロレンソがシーズン6度目となるポールポジションを獲得、2番グリッドにはドゥカティ移籍後ベストグリッドとなるニッキー・ヘイデンが続いた。日曜日の決勝レースはロレンソ、バレンティーノ・ロッシ、アンドレア・ドヴィツィオーゾの3台によるトップ争いが展開された。序盤はロレンソが先頭をキープしていたが、9周目にはドヴィツィオーゾがトップに立つ。ロッシはスタートに失敗し9番手で1周目を終えたがそこから追い上げを見せ、10周目には2位ロレンソをオーバーテイク、次の周にはドヴィツィオーゾを抜いてトップに立ち、開幕戦カタールGP以来となるシーズン2勝目を挙げた。これはロッシにとって、ヤマハ・チームでの46勝目となった。ロレンソはロッシから6.035秒差の3位に入り、自身初のMotoGPクラスワールドチャンピオンに輝いた。スペイン人の最高峰クラスチャンピオンとしてはのアレックス・クリビーレ以来の史上2人目となった。ウィニングランの途中でロレンソはマリオとルイージの格好をした2人から祝福を受け、"GAME OVER"と書かれたパネルを掲げ、チャンピオン争いが終わったことをアピールした。インターウェッテン・ホンダの青山博一は予選14番手、スタートでの他車との接触で最後尾にまで落ちるが、好タイムを連発し4位争いの集団に追いつく。終盤はマルコ・シモンチェリと何度も接触する激しいバトルを制し、ここまでの自己ベストリザルトとなる7位でフィニッシュを果たした。

出典:wikipedia

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