カプロン酸アリル（カプロンさんアリル、"Allyl caproate"または"Allyl hexanoate"）は、化学式CHOで表されるカルボン酸エステルの一種。ヘキサン酸アリルとも呼ばれる。天然にはパイナップル、イチゴ、ジャガイモ、マッシュルームなどに含まれる。パイナップルのような香りを持ち、パイナップルやリンゴ・アンズなどの香りの食品用香料の調合原料、口紅や香水の原料として使用される。柑橘類に添加すると、甘くジューシーな香りを持たせる効果がある。カプロン酸クロライドとアリルアルコールを反応させる方法と、アリルアルコールとカプロン酸を、硫酸を加えて煮沸した後、水蒸気蒸留する方法とがある。

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