吹奏楽のためのスケルツォ 第2番 ≪夏≫(すいそうがくのためのスケルツォ だいにばん ≪なつ≫ "Scherzo for Wind Orchestra No.2 “The Summer”")は、鹿野草平が作曲した2010年度全日本吹奏楽コンクール課題曲。第2回全日本吹奏楽連盟作曲コンクール第1位を受賞した作品。高校・大学・職場・一般のみ選べる(中学は選べない)。題名が「吹奏楽のためのスケルツォ 第2番」になっているのは前年に「吹奏楽のためのスケルツォ 第1番」が第1回全日本吹奏楽連盟作曲コンクールで第2位を受賞したためである。第1番に関しては、既に発表済みである(CDも出ている)。また、作曲当初では副題に「夏」とは設定されていなかった。試奏をした際に、いろいろな意味で音が「アツすぎる」と感じた為、この副題を設定したと言っている。解説では、この曲の作曲に関して、変拍子と荒々しい節回しによって、吹奏楽に時に暴力的ともいえる程の活力を与える事を目標とした、と言っている。編成にドラムセットが入っている。課題曲の編成にドラムセットが入ったのは、1989年度の『ポップス・マーチ「すてきな日々」』以来21年振りである。プログレッシヴ・ロックの影響を強く受けている。難度としては課題曲の中でもかなり難しい。不協和音や変拍子が多様されており、細かいリズムが多い。さらにテンポが速いので縦の線を合わせるのが難しい。しかし、それにも関わらず、全国大会で高校は29団体中7団体がこの課題曲を選んだ(金賞受賞は3団体)。特に、職場・一般に関しては26団体中3団体であったが、その3団体はいずれも金賞を受賞している(ヤマハ吹奏楽団浜松、川越奏和奏友会吹奏楽団、横浜ブラスオルケスター)。冒頭から激しく拍子が変わりながら、速いテンポ、動きで進んでいく。練習記号3では激しさを増し、トランペットやサックスが主体となりながら、木管やドラムが細かい動きをする。練習記号4からはソロが沢山出てくる。練習記号8で3と同じような形になるが、木管の動きの激しさが増している。練習記号9からはチューバのソロとなり、穏やかなメロディーが流れる。さらに、パーカッションでは風鈴を鳴らす。練習記号13からは再び激しい動きとなり曲が進んでいく。練習記号20では書き譜のドラムセットソロとなっている。このドラムセットソロはオリヴィエ・メシアンの「トゥランガリラ交響曲」の第5楽章のピアノソロからインスパイアされている。その後、練習記号21ではテンポがゆっくりとなるが、練習記号22で再び速くなる。最後はrit.(ritardando)をかけて、フェルマータで音を伸ばしながら終わる。打楽器はパートの順番で並べている。同じ楽器が2回以上使われている物は省いている。
出典:wikipedia
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