バーディー(Birdie)はスズキが製造・販売するオートバイである。1973年にスーパーフリーの後継モデルとして製造開始したビジネス用バイクで、車名は英語の「小鳥」に由来し、街に住み着く小鳥のように生活の場に適した愛されるバイクとして命名された。競合車種はホンダ・スーパーカブ・ヤマハ・メイトなどで両モデル同様にフレームはアンダーボーン型である。水平配置のシリンダーを持つ空冷単気筒エンジンへの燃料供給はミクニ製キャブレターを介し、動力伝達はエンジン内蔵式3速ロータリートランスミッションと自動遠心クラッチを組み合わせて行う。ブレーキは前後ともワイヤー式ドラムブレーキ。サスペンションは当初フロントサスがボトムリンク式、リアサスがツインショックのスイングアームであったが、新聞配達仕様や郵政省(現・日本郵政)仕様ではテレスコピックフォークに変更され現在では全車この仕様となった。始動装置はキックスターターが主体であるが、6ボルトバッテリー搭載の初期モデルからセルモーター付もラインナップされており、セル付き車のみ12ボルトを搭載する。後に全車12ボルト仕様となった。排気量・エンジンの相違によるシリーズ車種が製造されたが、2016年現在は50ccクラスの原動機付自転車1車種のみが販売される。本項では排気量別に解説を行う。当初は2ストロークエンジンのみであったが、1983年10月に4ストロークエンジン搭載車が追加された。以後は2ストローク車と4ストローク車を並売していたが、2004年にフルモデルチェンジを行い4ストロークエンジンのみに統一された。吸気系統はクランクケースリードバルブ、2ストロークオイルの供給は同社の4輪軽自動車で実績のあったCCIS分離給油方式を採用。初代から続く型式であったFR50型までは、スーパーフリーから継承されたフロントフォーク部へのポジションライトが残存する。ホンダ・スーパーカブC50型の通称"行灯カブ"に倣い、一部マニアの間では"行灯バーディー"と呼称されている。1987年以降の製造車では車台番号にBA12Aが与えられており、世代を分類する際にはこちらで呼び表される場合もあるが、上述のポジションライトの形状で製造年代の特定も可能である、1993年に製造終了。海外市場では1973年頃から80年代後半に至るまで、そのままので販売された。1990年に製造開始された2ストロークエンジン搭載タイプで車台番号はBA13A。FR50型からは以下の変更点がある。1993年にマイナーチェンジを行い車体番号がBA14Aとなる。この時、以下の仕様変更が行われた。RC50型は上位排気量モデルの廃止後も数少ない2ストロークのビジネスバイクとして生産が継続されていたが2004年に製造終了となった。特に1990年から1993年までのRC50は、テレスコピックフォークの採用で上質な乗り心地を目指したコンセプトのモデルでもあり、日本での製造終了後も東南アジア方面では同系統の位置付けの2ストロークビジネスバイクが、その後も複数の排気量で生産されている。1983年から製造された4ストロークエンジン搭載車。型式名BA41A。自動車排出ガス規制強化により1991年にはA-BA41A型へ、2002年にはBA-BA41A型へ変更するマイナーチェンジを実施しているが認定番号は現在でもFB50型を継続している。A401型空冷SOHCを搭載し、2ストロークエンジン搭載車からフレームやリアセクションの形状を変更した。2004年にBA-BA42A型へのフルモデルチェンジを行い、以下の大幅な変更を実施した。このモデルチェンジにより、ライバルとなる他社のビジネスバイクとは大きく異なるスタイルとなった。2008年にはJBH-BA43A型として環境対策を兼ねた以下のマイナーチェンジを行われた。また本モデルでは一般仕様の他に、90の足回りを流用しキャストホイールなどを装備した重荷仕様や大型フロントバスケット・リアキャリア・グリップヒーターを装備した新聞仕様も販売されている。海外市場では90年代前半にスズキ・FB50 Birdieの名称で輸出が行われていた。いわゆる原付二種(小型自動二輪車)カテゴリーでは、1975年頃2ストローク69ccのバーディー70(FR70型)が発売されたのが最初である。国内市場でも後年80ccに拡大されたバーディー80(FR80型)が登場。1986年に12ボルト電装のFR80D型、1992年にセル・キック併用型となったFR80GD型にマイナーチェンジし、1990年代中盤に生産終了となるまで装備・グレードの構成も含めて50cc同様に並売された。なお。海外ではRC50のボアアップ仕様である強制空冷エンジン採用のRC80が販売されていた。1986年から製造・販売が開始されたFB80型で車台番号はBC41A。1992年にはセル・キック併用型にマイナーチェンジ。2001年にバーディ90にフルモデルチェンジするまで製造された。海外市場ではスズキ・FB80の名称で輸出が行われていた。1991年から製造されていた郵政省向け納入モデルFB90型(BD41A 通称:郵政バーディー)が母体。前後ホイールに14インチ径を採用し88ccの4ストロークエンジンを搭載する。2001年に製造中止となったFB80型を継承・統合する形でBC-BD42A型として製造・販売が開始されたが、BD41Aからは以下の変更点を持つ。2006年にフルモデルチェンジを実施しBC-BD43Aとなった。車体構成は先に変更されたバーディー50とほぼ同一となったが、先代からのキャストホイールやタンデムシートはそのまま承継された。排出ガス規制強化により2008年11月に生産終了。シリーズ中でも90は日本国内専売車種であった。東南アジアを中心とした発展途上国向け輸出モデルではBA14A・BA41A系列の車台に排気量100ccのエンジンを搭載し、2ストロークがRC100、4ストロークがFB100として製造・販売された。また厳密にはバーディーとはやや異なるスクーター然とした車種でも、排気量110ccの車種も製造され2ストロークはクリスタル(RC110)、4ストロークは(FB110)の名称で販売された。バーディー由来の水平シリンダーエンジンの車種は上記110ccまでで、その後は傾斜シリンダーの新エンジンにレイアウトが変更されているが、上記の後継車種としてSuzuki・RG110(半強制空冷2サイクル110cc 自動遠心クラッチ)、(半強制空冷2サイクル120cc マニュアルクラッチ)、(空冷4サイクルDOHC150cc)などの系譜が続いている。
出典:wikipedia
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