ヘネピン郡（）はアメリカ合衆国ミネソタ州の郡である。郡庁所在地はミネアポリス市であり、ミネアポリス・セントポール都市圏の西部に位置し、州内最大の人口集中地である。ミネソタ州民の5人に1人以上がこの地域に住んでいる。州の人口重心も郡内ロジャーズ市にある。郡名は17世紀の神父でこの地方を探検したルイ・エヌパン（ヘネピン）にちなむ。2010年国勢調査での人口は1,152,425人だった。ヘネピン郡は1852年にミネソタ準州議会が設立した。ルイ・エヌパン神父はセントアンソニー滝の名前をつけ、地域に関する最初期の記録を残した人物だったので、郡の名前に選ばれた。ヘネピン郡の初期歴史はミネアポリス市とセントアンソニー市の設立に密接に関わっている.。ミネソタ州の全ての郡と同様に、ヘネピン郡は無党派選挙で選出される「郡政委員会」によって統治されている。通常は委員数5人だが、ヘネピン郡の場合は7人である（他にラムゼー郡、ダコタ郡、アノーカ郡、セントルイス郡が該当）。各委員は人口をほぼ等しく分けた選挙区の代表である。ヘネピン郡では、監察医、郡監査官、財務官、記録官を指名する。保安官と郡検察官も無党派選挙で選出される。郡庁はミネアポリス中心街の'ヘネピン郡政府センターにある。郡はヘネピン郡図書館体系（2008年にミネアポリス公共図書館体系と合併）およびヘネピン郡医療センターを管理している。ヘネピン郡の通常の運営は、郡管理官デイビッド・ハフ、郡運営管理官補ジュディ・リーゲンシャイド、郡人事と公共医療管理官補レックス・A・ホルゼマー、郡医療管理官補ジェニファー・デキューベリス、および郡公共事業管理官補デブラ・R・ブリスクが調整している。アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、市域全面積は606.38平方マイル (1,570.5 km)であり、このうち陸地556.62平方マイル (1,441.6 km)、水域は49.77平方マイル (128.9 km)で水域率は8.21%である。ヘネピン郡は、サバンナの土地がプレーリーや森林地よりも多いことで、ミネソタ州16郡の1つであり、ライト郡と並んで、その大地の75%以上がサバンナである。固有植生については、自然資源保全局のデータがある。ミシシッピ川では最高落差の滝であるセントアンソニー滝はルイ・エヌパン神父が発見したものであり、ミネアポリス中心街に隣接してあるが、19世紀に一連のダムに形を変えられた。ダムの上下を繋ぐためにある閘門を使ってバージなどが移動している。ヘネピン郡にはミネアポリス中心街とブルーミントンに大きな経済中心がある。以下は2000年の国勢調査による人口統計データである。ヘネピン郡はミネソタ州で最も裕福な郡であり、国内でも100傑に入っている。郡内で話される外国語としては、アラビア語、モン語、クメール語、ラオ語、ロシア語、ソマリ語、スペイン語、ベトナム語がある。2006年8月、郡政委員会は4対3の票決で、ミネソタ・ツインズのための野球場費用大半を郡費で賄うために0.15%の消費税を課することを決めた。州議会では2005年から2006年の会期末に通過し、州知事ティム・ポーレンティが署名した法により、住民投票無しでヘネピン郡におけるこの課税を承認した。また、郡のために球場を建設し管理するミネソタ野球場公社も設立した。税金は30年間有効であり、郡政委員会によって増税できる規定もある。その結果としてターゲット・フィールドが2010年4月にオープンした。ヘネピン歴史博物館は1957年に設立され、郡の歴史に関する展示を行っている。ヘネピン郡の記録は研究用に利用できる。これには学校教育、地区と市の裁判記録、郡検察官記録、郡保安官記録、出生死亡記録、結婚記録、課税リスト、機関歴史記録が含まれている。10. ^Nelson, Steven (2011). "Savanna Soils of Minnesota." pp. 49 - 52. ISBN 978-0-615-50320-2.

出典:wikipedia